完全燃焼の夜~前編~
ゆうべ、行ってしまいました。
なんかこう、どうしてもはっちゃけたかったんです。
普段の生活も
仕事も
家族も恋人も
イイこともイヤなことも
これまでの自分も
これからの自分も
全部を忘れてみたかったんです。
だから、行ってしまいました。
「コスプレ焼肉」
前から予約までしてメンバー(会社の女子4名・男子1名)で
互いにテンションを高揚し続け
本当に楽しみにしていた昨日。
仕事もそこそこに、定時であがった昨日。
嵐の中着いた神田駅では、コスプレの人たちが客引きをしていました。
まさか…と思いつつ歩を進め見つけたお店は
居酒屋が立ち並ぶ通りから細い路地に入ったところで
煌々と、それはいぶかしげな看板を掲げて私たちを待っていました。
「やっぱり私、、入りたくない…!」
1人が弱音を吐きました。
誰もがふと頭によぎった一言です。
「とりあえず、知らないフリをして前を通り過ぎてみよう!」
ここまで来て何もしないで帰るなんてできない!
そう思い提案してみました。
それそれが傘で顔を隠し、恐る恐る店の前を通り過ぎ…
ようとした瞬間、
「あ、ご予約の5名様!フルヤさんですね!」
お店のお兄さんにいきなりみつかってしまいました。
どうやらバレバレだったようです。
「あ、ハイ…」
もう逃げられない。
そう、返事をするほかありませんでした。
誰が先頭で入るか、小競り合いをしたのち
勇気を出して入ってみたら
お店の中では、コスプレをしたセクシーギャルたちが
お客の男性とノリノリで踊ってるところでした。
~後編へ続く~