歯を抜きました<前> | その女、マイコにつき。

歯を抜きました<前>

あのイスに座る直前まで、
やっぱり抜かなくてもいいから今日は帰ってもいいよって
先生は言ってくれると信じていました。


しかし、そんな淡い期待が叶うわけもなく
座ったらすぐに倒され麻酔をかけられ、
着々と本番へのステップをよじ登らされます。


「この麻酔は本当に効いているのだろうか」


麻酔がかかるまで少し時間をおきましょう、なんて
その間頭を巡るのはただその不安と
自分の歯のしくみに関する知識の無さへの後悔。

親シラズって、結構大きいよな、
根っことか深いはずだけどどうなっとるんじゃろうか、
これを抜くって…一体、、、

…・・・どうやって!?

抜く抜くとは言ってたけど、歯を抜くってそういえばどうやるんだったっけ?!
前回はちっちゃい頃だしそんなのもう忘れたよ
次はえぇっと、私どうなるんだっけ?!

既にパニック状態です。

そうこうしているうちにどうやら麻酔待ち時間が終わり
先生に
「しびれてきましたか?」
と聞かれ、
「まだ、あんまりかも…。」
と答えたけど


がっつり、シビれていました。


(↑長くなりそうなので次へ続かせていただきます↑)