感動の手前 | その女、マイコにつき。

感動の手前

山手線で、向かいに座った老夫婦。

きっと子供に会いに遊びにこられていたんだと思います。
足元には大荷物がありました。


何気なく正面の窓の辺りを見ていると
ハンドバックから封筒と眼鏡を出すお母さんの仕草が…。

そしてそこには「お母さんへ」の文字。。


やばいよ奥さん!
そんな手紙、こんなとこで読んだら泣くって!

私なんて初対面のあなたの娘だか息子だかの
その手紙を書いてるとこを想像して
既に泣きそうですよ!


淡々と手紙を読み終えて
同封されていたプレゼントらしきネックレスを
取り出したお母さん。


私はその感動の場面から目が離せませんでした。


そう、ネックレスを取り出したお母さんは

それを見て

軽く小首を傾げて

終了。


終了…。



母は強し?

お母さんのハートの年輪の深さと
世知辛さを噛み締めざるを得ませんでした。