ラブレターフロムNZ | その女、マイコにつき。

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まおり



今年の頭からワーキングホリデーでニュージーランドで暮らし始めた
高校時代の親友がいます。

名前は智子、私はトミーと呼んでいます。

あちらでは
韓国人だらけの日本料理屋と
なぜか全員アロハ着用のゲイバーで働いたり
学校へ通って語学を学んだり
次の宿の心配をしたりしながら
他の島へふらりと移動したりと

なかなかワールドワイドに楽しんでいるようです。

そんな彼女からたまに届くエアメールは
いつも決まってマオリ戦士の写真絵葉書です。

これまでの数枚は全て複数の戦士達の勇壮な姿だったので

「右から2番目の人が志村っぽくて素敵じゃと思う。」
「1番左の人のポーズのが1番アイーンっぽいよ。」
「真ん中のイケメン、ええな。」

等々、私達は国境を越えてその写真について語り合ってきたものです。

しかし、今回届いたのはこれまでに無く
ストレートかつ堂々たる1枚。
マオリ戦士の歴史を感じます。

これにはもう小手先の言葉は通用しません。

ここでどう返信すべきか、既に3日程考えていますがまだいい案が浮かびません。
せめて年賀メールを送る時までには、
この素晴らしい絵葉書へ気の利いた一言をフロムトーキョーから送りたい。

それが、向こうで1人がんばっている彼女へできる、今の私の全てだと思うから…。


たぶん…。