Cadeaux consultingの宮本えりかです
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今日は少し私の思い出話にお付き合い頂けますと幸いです。
約1年前の今頃、私はNYに住んでいました。
日本に帰国する事が決まっていたため、せっせと引越しの準備をしていました。
もぬけの殻になった部屋を一見しながら、短かったNY生活をもう少し楽しみたかった気持ちと、日本に帰れる嬉しさの狭間で、4つのスーツケースと共に最後のステイ先であるホテルに向かいます。
私が住んでいたアパートには、ドアマンがいました。
何人かいたのですが、印象に残っている方々は皆サービスが素晴らしい。
例えば、入居後初めて帰宅すると
『貴方を初めて拝見しました、お名前を教えて下さい。』
と言われて、名前を告げると一度で私の顔と名前を覚えて、次回から必ず
『おかえりなさい、ミス•エリカ』
『今日はとても気持ちの良い天気ですよ、いってらっしゃい。ミス•エリカ』
と名前を必ず呼びながら、品の良い話し方と気の利いた会話で出迎えてくれます。
またあるドアマンは、若いのですが笑顔がとても素敵で、彼の笑顔のお陰で、嫌な事があって帰宅した日も必ず笑顔になって部屋に戻れましたし、出かけるときは何か良い事が起こるんじゃないかという明るい気持ちにさせてくれる方でした。
話はそれましたが、私は4つのスーツケースとハンドバッグを持って徒歩3分ほどのホテルへ向かわなくてはなりません。
1人で4つももちろん持てないし、タクシーに乗る距離でもありません。
コンシェルジュにドアマンを1人貸して欲しいと申し出ると、信号を渡ると何かあった時に労災が下りないので貸すことはできないと断られてしまいました。
私も万が一、何かがあった時に責任が取れないので無理強いはできません。
日本ならば、『(大変なのは分かりますけど、ルールなので無理です) 誠に申し訳ありません。』のひと言で終わるシーンです。
しかし、ドアマンを貸すことはできないと話したコンシェルジュが続けて
『ドアマンの休憩中ならどこへ行こうと彼の勝手なので、休憩中なら彼の意思でどこへでも!』
と言って、あの笑顔の素敵なドアマンに目配せしてくれました。
ドアマンの方も、ちょうど休憩の時間だからと言って帽子を脱ぎ、荷物のカートに手をかけ4つのスーツケースを積んでくれました。
それから私たちは2人で信号を渡り、角を曲がったところにあるホテルまで歩きました。
私が滞在するホテルのドアマンに荷物を受け渡してくれ、
『I am always happy to help you. Hope to see you again. (日本語だと:最後にお見送りできて光栄でした。またいつか会える日まで。という感じでしょうか)』
といって、休憩を終えた彼。
本来クリスマス以外にドアマンにチップは渡しませんが、無駄に知らないタクシーの人に送ってもらうよりも、私はより良いお金の使い方をしたとも思いました。
帰国して日本の家に戻り、やっぱりサービスの質は高いし、言ったことは素早く対応してくれて心地よいのですが、何かこう事務的でハートが伝わらない時があります。
ちっとも申し訳なくないのに、申し訳ありませんが枕詞のようについている場合もあります。
マニュアルをそのまま読んでいるのか?と思うこともあります。
間違う事や逸脱することにかなり厳しい社会であるため、臨機応変な対応というものを自粛させている風潮が感じられます。
本来おもてなしとは、どちらかの立場が上下してへりくだることでは無く、相手の心に寄り添って相手の気持ちを推し量り、その期待を越えることだと私は思います。
すっかり前置きが長くなってしまいましたが、これは私がコンサルティングにおいて実践して行こうと思っていることです。
皆さんの悩みや今後の展望に寄り添い、パートナーとして信頼してもらえるコンサルタントを目指しています(^^)♡
最近ご縁に恵まれて、お仕事の依頼が増えてきました。