奨学金について考えさせられる漫画があったので
紹介します。
1から8話までの短編漫画で
普段漫画を読まない私でも読みやすかったです。
あらすじとしては、
5人家族の家庭があり、子供(女の子1人男の子2人)が小中学生3人。
父親がリストラにあい、
家族で支え合いながら生活をしてきた家族。
男の子二人は大学へ(私立、一人暮らし)(公立大学)
へ奨学金を借りて進学。
女の子一人は高校卒業後、結婚。
公立大学を卒業した次男が卒業後3年で
結婚するという話でした。
結婚報告の中で奨学金の話になり、
それが原因で破談する話でした。
奨学金の話をするまでは
結婚の話もスムーズだったのに
その話をした途端、破談になったのです。
価値観のすり合わせが出来なかった
結果だと思います。
自分も似たような経験があるので、
この話を読んでいて、
重なる部分がたくさんありました。
主人も3人兄弟。
3人とも大学に通っていました。
長女、長男ともに下宿先にて大学進学。
主人は実家から大学進学しました。
奨学金を借りずに育ってきた者としては
自分が親の立場だったら
かなり無理をしてでも子供の将来を
考えたら可能性を広げてあげられる
育て方をしたい(奨学金を借りずに子育てしたい)し、
借金がある状態で結婚させるなんて
可哀想なことだと思います。
奨学金は反対です。
自分の子供に奨学金をさせてしまって、
結婚時に残債があるとしたら、
相手家族を巻き込まないように支払って
借金はない状態で結婚できるように
努力します。
(奨学金を組んだ時点で足りない分は貯金し始めて、完済の準備をすると思います。)
自分も兄が1人いて
下宿しながら私立理系大学院までいっており、
在学中に大学受験だったため、
家から通える大学でお願いと母から言われており、
子供ながらに大学に行かせてもらえる環境に
感謝しながら、その通りに進学しました。
今考えると、女ながら大学に行かせてもらえたこと。
うちの家庭の話を前もって説明してくれて
下宿せずに行けるところと
しっかり指定してもらえて良かったと思いました。
ただ、奨学金を使用して育ってきた家庭としては
中学卒業後、自分の可能性を広げるのも自分。
働き始めるのも自分次第。
15歳以降にかかったお金に対しては、
自分で責任を取るのが大前提。
行きたいところ、行きたい大学に行けば良い。
その分、最後まで責任をもって自分の力で支払うのか筋。もともと中学卒業もしくは、
高校卒業までしか子供の資金は貯めないという
考えもあるんだと思います。
そういった考えがあるご家庭が存在するのも事実です。
奨学金をさせたなら、
返済期間、返済方法、返済額、
お金のため方くらいは教えてくれれば
よかったのにと思いましたが、、
私も、結婚前に義父とお話させていただいた時、
結婚するのなら一緒に返済するのは当たり前のこと。
働いて返せば良い。
私達には関係ない。
返せなければ、延滞すればいい。
あと、どれくらい残金があるのか、
払える見込みはあるのか、
奨学金の何が悪いのかわからない。
などと言われ、
その話を息子と二人でするならわかるけど、
嫁になるかもしれない私に対して、
語ることではないと思いました。
まるで私が私自身の借金をしていて、
私の借金の返済について詰められている気持ちになりました。
自分の奥さんと私を勘違いしてるかのような語り口でイライラが止まりませんでした。
私の借金でもなければ、私はあなたの妻でもない。
元々、同棲前にしっかり義両親の方から
しっかりとした説明があり、
契約内容を把握したのちに返済が始まっていたり、
元々学費を超えて、奨学金が借りられていたり
という事実が判明しなければ
義父と話すこともなかったと思います。
息子や娘の立場からしたら、
生活が苦しい中、大学にいかせてくれて
ありがとうとなるけど。
お嫁になる私と奨学金の話をする時は
奨学金に関してすまないと
いう気持ちが私や私の両親に伝わらないと
結婚後、嫌われると思いました。
義父と話す前までは奨学金がなくては主人は進学できなかったし、お互いに協力して早く、奨学金を完済しなくてはと思いながら、生活していました。
しかしながら、義父の思いもよらない態度に
私が借金した訳ではないのに、
なんで私が責められるの?という気持ちになりました。
1年以上、月に3万以上の支払いと
一括返済に向けてお金をためていた人に対して、
払ってもらって当たり前、感謝、謝罪一切なし。
こういう、してもらって当たり前の人には
必要以上に優しくしてはならないと感じました。
当初、全額返済する予定を取りやめました。
3分の1の140万円を支払って、残り3分の1ずつ
義祖母と義母に持ってもらい、一括返済することになりました。
義母には、間にはいってもらって
この件をまとめてもらった経緯があるので
ホントに感謝しています。
義母自身もなんでこんなにうちは貧乏なんだろう、
貧乏な家に嫁いでしまった。
困ると自分のお家に頼ったりもしてた。
旦那さんは每日お酒飲んでるけど、
それしか楽しみがないんだと思うと
許してしまうんだと言っていました。
怒ると怖いけど、
普段は優しいんだよねと語ってくれました。
私にはわからない
夫婦の絆があるんだなと思いました。
義母に対しては、関係を築いていきたいです。
しかしながら、今回の借金について自分には
関係がないような発言が多かった義父に対して今後優しくしようとか一切思うことはなくなりました。
義母と義父は一緒に暮らしているので
なかなか難しいことも多いなと感じています。
この漫画を読んで、
それぞれの家庭でお金に対する価値観が違うということを思い返させられました。
漫画の中では今回、破談にならなくて
結婚した場合。
結婚祝いや出産祝い、孫や帰省時の対応など、
事あるごとに、各家庭の対応に違いがでてきて
大変なのではないかというような記述もありました。
自分自身も結婚とは家と家が一緒になることとは
わかっていましたが
違う家同士の結婚っていろいろとあるんだなーと
思うこともあります。
確かに、奨学金をさせる家庭と
させないで育てた家庭では、
孫ができた後の対応も変わってくると思います。
当然ながら、
義実家からは結婚祝いもありませんでした。
これから子供ができたりしても
それはかわらないと思います。
私は結婚するという選択をしました。
その選択は同時に
実家に頼らず自分達の力で生活していく
という責任がついてきたということです。
遠方ということもあり、
義実家にいくにもお金がかかります。
義父と話す前までは、夫婦で帰省費用を月5000円
貯めておりました。年2回は帰れるようにするためです。主人と話し合って、これを辞めました。
お金が全てではないですが、
人生においてお金は大切だし、
何に関してもお互い様という気持ちがなければ
関係性は成り立たないと思います。
この問題が解決してから1年。
まだまだ質素な生活は続いています。
人並みに貯金ができるのには
まだまだ時間がかかると踏んでいます。
平凡な暮らしが出来るようになるまで
日々工夫しながら質素倹約していこうと
思います。
もし息子や娘が生まれたら、
その子達が結婚するときに、
その相手もしっかり大切にできるような
歳の取り方をしたいなと思いました。
いずれにしても
両親の経済状態が原因で子供の人生の選択を
狭めてしまう。
こういった状況はさけていかなくてはならないと
この漫画を読んでいてわかりました。