「ダメだった...生理きた...」







そう夫に伝えると

優しく抱きしめてくれた







「副院長の言う通り

 体外受精しないとダメなのかなぁ」





「うん」





「でも体外受精って

 すごくお金かかるんだよ」





「うん」



 


「30万以上もかかるんだよ」





「うん」





「でもそれだけ払っても

 妊娠しないかもしれないの

 お金が無駄になるだけなの」





「うん」





「ねぇ、わかってる!?」







相槌しか打たない夫に

私はイラついていた








病院に通うのは私




会社に迷惑をかけるのも私




痛みに我慢するのも私




生理に絶望するのも私








夫は私の辛さを

わかってくれてるの?











「僕はまいちゃんがいれば幸せだから」










思いがけないセリフに

私は言葉に詰まった









「子供はいたら楽しいなと思うけど

 まいちゃんさえいれば僕は満足。

 夫婦二人の人生もきっと素敵だよ」










うれしい言葉ではあるけど






それと同時に






すごく、ズルい言葉だと思った











私だってそう思ってたよ







でも実の母に子供を作れと言われて



不妊治療を始めて



お金をかけて時間かけて



痛い思いして








それで今さら

夫婦二人でもいいって








やさしい言葉だけど

私には残酷に響いた












「まだ人工授精は1回目だし

 とりあえず3回はチャレンジしよ!

 それから色々考えても遅くないよ」




「シリンジの回数増やしてもいいし」




「あ、ウォーキングとか

 始めてみよっか?」





夫の明るく振る舞う声が

なんだか遠く聞こえた





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