死亡確認後、担当の医師からは私達に
「連絡を入れてから亡くなるまで、こんなに頑張った子は僕は初めて見ます。本当にこーちゃんは頑張り屋の凄い子です」
と誉めてくれました。
最後のお風呂で貯まった垢をきれいに洗い落とし、初めて見るこーたの姿。
何もくっついていない素っぴんのお顔。
初めて見るきれいな背中。
産まれた時から確認したかったお尻の蒙古斑の有無。(無かった!)
寝たきりだったからぺったんこの後頭部とぺったんこのお尻。
やっと自由になれたね。
「おうち帰りたい」と言ってる娘に「こーちゃんと一緒に帰れるよ」と伝えると
「やったー!○○(娘の名前)こーちゃんいなくて寂しかったんだー」
と言って喜びました。
nicuのスタッフさんが知ってる人も、知らない人も、20人ほど代わる代わる抱っこをしてくれました。
分娩の時に立ち会った看護師さんも、リハビリの先生もこーたにお別れをしに会いにきてくれました。
みんな口々に「おー、重い重い!」と言って抱っこをしてくれ、こーたのずっしりとした重みは浮腫だけではなく、たくさんの頑張りが詰まった重みを感じてもらいました。
どんな時でも冷静にケアをしている看護師さん逹。涙を流してくれる方が何人もいて、
あぁ、こーたはこんなに沢山の人たちにお世話になってたんだね。と改めて知りました。そして感謝の気持ちでいっぱいになりました。
お見送りもスタッフ総動員で20人以上いたと思います。
(驚きで涙も一瞬止まりましたわ!)
そして病院の葬儀会社で用意してもらった赤ちゃん用のバスケットに入れられたこーたを連れて家族4人で自宅に帰りました。
家に着き、葬儀屋と今後の打ちわせを済ませるとようやく家族4人だけの時間が訪れました。
お姉ちゃんは慣れない移動や知らない人と接していたのでかなりお疲れ。
お昼ご飯を済ませると、寝室ではなく「ここで寝る」と、こーたの隣に座布団を用意して寝ました。
起きてからは
「ねぇ、こーちゃん」「こーちゃんかわいー」「こーちゃん大好きー」「こーちゃん何して遊ぶ?」
と何度も話しかけてお話をしていました。
翌日は葬儀屋がこーたを棺に入れ換えに来ました。
移動させる際にこーたを抱っこしたくて時間をいただきました。
私、亡くなった時にタイミングを逃して抱っこできなかったので(バカだよな私!)、ドライアイスで冷たくなり少し凍りかけているこーたを初めてしっかりと抱きしめました。
「ママ何で泣いてるの?」って娘に言われ
「お母さん、こーちゃんをずっと、ぎゅーって抱っこしたかったんだ。だから嬉しくて泣いてるの」
と言うとティッシュを差し出してくれました。
火葬までの2日間、家族水入らずの貴重な時間を過ごしました。
とっても、とっても楽しかったです。
火葬は10月14日
朝9時。
こーたには初節句に着せたお手製の袴スタイを着せ、
棺にはお父さん、お母さんからの手紙。娘が描いた家族の似顔絵。出産当初こーたの為に作ったぬいぐるみ。折り紙。絵本を入れました。
火葬場は田舎と違ってきれいな建物でした。
肉体に最後のお別れをして送り出し、一時間ほどして小さくなって戻ってきたこーた。
先月1本だけ確認できた歯が、実は4本生えていたことが分かりました。
そして聞こえないと思っていたお耳には、ちゃんと耳の穴の痕があるのを確認できました。
(こーたは左耳が無いので、スタッフの方に「もう片方の耳が見つからなかった」と言われました。ちゃんとどの骨なのか解るなんてスゴいなー!と感心)
またもやこーたの新しい発見があり、しっかり成長してたんだと思うと嬉しくて涙が出ます。
こーたの頑張りもこれでおしまい。
これからはみんな一緒に暮らせるからね。
ずっと一緒だよ。
お帰り、こーた。