可哀想な人と言われる日 | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした

足のマッサージをしながら
映画「母と暮らせば」を観た。
細かい内容は、はしょるけども
息子を亡くした母と、息子の幽霊のお話し。

所々泣ける映画だった。

いくらなんでもはしょり過ぎかしら


いくら霊だとしても夫とまた一緒に暮らせたら

夫と犬娘と私で楽しくなるだろうな・・・

家にいてくれるだけでなーんにもしなくて良いから。


ここもネタバレになるので詳しく書かないけれど

母親が眠る様に息を引き取っているところを
お隣の奥さんと親戚のおじさんが発見するんだけど
その奥さんが
「ひとりきりで死んじゃったの、
 可哀想に・・

   可哀想に可哀想にね、ううう・・・」

とむせび泣く。
ご主人と子供に囲まれているお隣の奥さん
けっこうしつこい可哀想という言葉。

わざとのセリフよねきっと。
いや、そうじゃないよって思ったから。

眠りながらひっそり亡くなる時、
自分が亡くなることを息子霊から知らされて
これからは息子とずっと一緒にいられることを
母親は「嬉しいっ!」と喜ぶのよ。
この息子霊以外にも夫と長子を既に亡くし、
この世で暮すより、そちら側に行ける嬉しさ
私は分かるなあ。

私はひとりで亡くなる確率が高いわ。
でもそうなった時に
可哀想って言われたくない。

可哀想なのは発見した人よ。

壮絶な状況が考えられるわ・・・
もし自宅なら早く発見してもらいたい。
独身の義弟が言っていた言葉をよく思い出す。
発見されたら
「そこに存在していなかった様に
 フラットな状態にしてほしい

 無かったことにしてほしい」と。
誰に?って話しだけどね。

誰かに私を覚えていてほしいとか
まったく思わないのよね。
もう「無」でいいの。

義弟の言う様に無かったことにして欲しい。

子供も孫もいない。

偉業を成し遂げたわけでも無い。
あらら?・・・随分と暗い話しをしているわねえ。
こんなことを毎日考えているわけじゃ無いのよ。

無になりたい(泣)って言っている奴が
今日はコロッケ食べようって思っているんだから。
パルシステムのコロッケはなかなかいけるのよね。
主食のたっぷりキャベツとコロッケの夕食が楽しみだわ。
ではでは。


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