総点検 其の四 | マイアミバイス007・JH8UURのブログ★★写真が好きだっちゃ!★★

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キヤノンフォトサークルに所属し、帝都在住の頃は作品を日本を代表する写真家に批評を頂いておりましたが、北海道に引っ越して来てからはモデル撮影が出来なくなった為、写真撮影からは遠のいております。
今はJH8UURの呼び出し符号でアマチュア無線を楽しんでいます。


★画像は京セラから発売されていたコンタックスN1です。
今年の正月に機材の総点検及び清掃を行った四台目です。
此の写真機は平成12年(2000年)9月に発売されたコンタックスファン待望のAFカメラで、デジタルカメラにも対応したレンズや完全電子化大口径マウントを採用する等したNシリーズの中級機でしたが、不運にもNシリーズは失敗し京セラはカメラ事業から撤退したのです。(T-T)

★さてNマウント第1号ボディであるN1。セミ判カメラCONTAX645で好評だったデュアルフォーカス機能を採用し、AFは黄金分割を意識した対角5点測距、デリケートなピント位置ずらしを自動化したフォーカスABC機能などCONTAXの新技術が投入されました。
 私は発表されるやすぐにバリオ・ゾナー24-85mm(N)と共に予約し、発売日に取りに行きました。
 ある日、都内の某スタジオで仲間とヌード撮影をする為にバッグから出したところ、スタジオの方が「おー!新製品じゃないですか!良い所に測距点が有るんだよな(^^)」と言われました。
けど対角5点測距を利用すれば簡単に構図が決まる訳ではなく、動体撮影ではもっと測距点が欲しいと思った事が有ります。
更に致命的なのは中央は良いのですが、他の測距点の精度があまり良くないのです。晴天の時は使えますが、曇っている時はMFで合わせた方が良いかも!?と思いましたが、当時の技術では仕方なくキヤノンのAFカメラのようにはいきません。(^^;

★カメラ発売と同時に出たレンズは標準ズーム、望遠ズーム、50mm単焦点が各1本ずつの3本しか有りませんでした。又マクロレンズは設計変更の為に発売が大幅に延期と成った為、知人に勧めても「レンズが3本しかないじゃないか」とよく言われました。
 メーカーの営業の人が「アダプターでコンタックス645のレンズが使えるので、高画質を楽しめますから買って下さい」と言ってましたが、あんな高い物を何本も買えるわけ無いだろう!!とあの時は思いました。
世に出すのが遅すぎましたね。
キヤノンとニコンがデジタル一眼レフに力を入れ、実際周りの人もどんどんデジタルに切り換えて行っている時に、たった3本のレンズでシステム発表してもね…。(-_-)

★本格的AF一眼レフカメラシステムは昭和60年にミノルタが発売したα-7000ですが、京セラに吸収合併される前のヤシカが、実は昭和57年(1982年)にフォトキナでコンタックスAFの試作品を展示していました。
当時のミノルタの社長さんが「触らせて欲しい」と土下座して頼んだ話は有名です。
此の試作品は世に出る事は有りませんでした。重いカールツァイス・レンズを素早くAF作動させる事が技術的に困難だったからです。
現在は京セラもミノルタもカメラ事業から撤退して久しく、カメラ業界には厳しい風が吹き続けてます。

■CONTAX N1の主な諸元
形式:35mmフィルム一眼レフカメラ
シャッター:B、32秒〜1/8000秒
電子式縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッター
露出計:評価測光、中央重点測光、スポット測光、AE 絞り優先AE、シャッター優先AE、プログラムAE
測距点:5点測距
ファインダー:視野率約95%、倍率約0.73倍
レンズマウント:コンタックスNマウント
使用電池:2CR5リチウム電池(Amazon)x1本
発売年:2001年

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