寝室。

背中に冷や汗が流れる。

この部屋は寝室の真向かいにある。


と。


「あっ・・・。」


妻の、真実子の。

高く、そして少し切ない声が誠の耳に届いた。


ギシギシ・・・


ベッドの揺れる音。

誠は、予感が確信に変わった。

この部屋の真向かいの部屋。

そこで何が行われているのかを。


「嘘だろ・・・。」


愛娘の誕生日、そして結婚記念日に。

まさかの、妻の不倫発覚。


「・・・許さない・・・。」


誠は立ち上がると、寝室のドアを勢いよく開けた。


バァン!!!


「あんっ・・・浩司さんっ・・・あっ・・・!?」

「えっ・・・真実子・・・!!!」


俺が真実子たちを見つめると、二人は焦った様子で散らかった衣服を拾い、そそくさと着替えた。


「真実子・・・。」


俺は、真実子に問いただした。


「どういうことだ。」


「・・・あなたが悪いのよ。仕事ばっかりで、桃花のことは私に任せきりじゃない・・・それに、私はまだ26。いいじゃない、ちょっとくらい・・・。それに、知ってるのよ・・・。」


「な、何を・・・!?」


もしかして・・・真実子は知っていたのか?


「あなただって、浮気してるじゃないのよ・・・。」