地震発生1日目 | ☆maistory☆

地震発生1日目

普通に一日が始まって普通に一日が終わるはずだったのに・・・

震度6強なんて体験したことなかったから何が起こったのかわからなかった。

その日はたまたま旦那さんがお休みで車の中で信号待ちしてたら車がすごい勢いで揺れ出してそのまま倒れるかと思った。

お店の中から一気に人が出てきて電気が一瞬にして消えた。

みんな立ち尽くしてて、あたしも呆然とするしかなかった。

とりあえずお母さんに電話しなくちゃって思ってかけてもぜんぜん繋がらなくて不安だけが増えていった。

うちの両親は共働きだから実家にいる愛犬ティアラが心配ですぐに実家に行ったら弟が玄関で立ち尽くしてた。

弟も出掛けてて帰ってきたところだったらしくてティアラは?って聞いたら家の中がすごくてわからないって言われて玄関開けた瞬間にもうティアラは死んじゃったと思った。

それくらい悲惨な状態だった・・・

下駄箱の中にあった靴は全部出てきて散乱してるし、大量の観葉植物の植木バチやランプ食器棚から出てきた食器が割れまくってた。
タンスも倒れてたしピアノなんてすごい位置に移動してたしとにかく足の踏み場もないくらいだった。

もうダメだと思って泣きながら旦那さんと必死にティアラを探したけどいなくて、いつもは名前を呼べばすぐくるのにこないからやっぱりダメだと思って泣き崩れた。

そしたら弟がここの窓が開いてるって言い出して、もしかしたら外に逃げたのかもしれないと思って必死に外探したら近所の人が抱いててくれて安心して涙が止まらなかった。

なんどもお礼を言って実家は海に近いからすぐに自分の家に戻った。

うちはまだ新しいから無事だったけど、怖くて中にいることはできなくて車の中でひたすらお母さんに電話してた。

でもぜんぜん繋がらなくて三時間かけ続けてやっと繋がったときには実家に戻ってきてた。

お母さんもお父さんも無事で本当に安心した。

実家はとても寝られる状態じゃなかったからとりあえず大事な物だけとってみんなで私の家に泊まることにした。

とにかく情報が全く入ってこないし親戚や友達にも全く連絡が取れなくて、電気も止まったままで余震に怯えながら夜を過ごした。

こんなに夜が長いって感じたことはなかった・・・

朝になったら全部夢だったらいいのにって願うしかなった・・・