ものづくりは地域創生につながるのか!?
昨今では、有名大学を卒業した学生が大手企業に就職するという安定した選択をとらず、地方の「ものづくり」に目覚める学生が少なくないと聞きます。
ものづくりが指すものとは、伝統工芸の作家、一次産業への就農といった、東京では意識をしないと触れる事のない世界。
東京という地では、土は限られた場所にしかなく、水や空気は機械を通ったものしか信頼できないなぁと感じます。
そんな東京は生活のしやすさが本来の人間らしさから少しねじ曲がってしまっているように感じてしまいます。
ひた走る毎日から少し離れて、地方でものづくりの選択をする学生はある意味、賢明な選択とでも言えるのかもしれないですね
トヨタの高級車であるレクサスが面白い取り組みをされていたので展示会にお邪魔しました!
lexus new takumi projectというこのプロジェクトは、地域の新聞社とタッグをくみ、一般公募の中から選ばれた、県を象徴するアーティストがこのプロジェクトのために新たな作品をつくりだし、PRをしていくプロジェクト。
国内のバイヤーだけではなく、海外のバイヤーなどを誘致し海外へ売り出していくといビジョンもあるので規模やイメージが大きく期待値も大きいのです。
このプロジェクトでは、小山薫堂さんや隈研吾さんがサポートメンバーに入っているのでチャレンジをする「匠」たちにとって彼らの目にとまるということも大きなチャンスにつながることになりますよね。
数ある作品の中でも、私が惹かれたのが青森の伝統的な刺子「ごぎん刺し」のアーティスト、角舘徳子さん。
岩手出身にも関わらず大学でごぎん刺しに出会い青森に移り住み、個展やグループ展を行っています。
お着物の模様のように、こぎん刺しひとつひとつの模様にも意味があり、農家の女性が長い冬に家族を想い縫物をしたと教えていただきました。こぎん刺しの衣服はより暖かく、保温性を高めてくれるものなのだそうです。
青森の歴史と共に歩んできたこぎん刺し。
その地域では常識のような話も関東の人間にとっては大きな発見!
とても優しい笑顔が特徴的な角舘さんのような方が青森のストーリーと共に東京に来ていただくということが地域をつなげる大切なお役目を担っていると感じました。