こんばんは、毎田潤子です。
先日、この本の著者である東田さんの講演会が行われました。
彼は自閉症なのですが、筆談でコミュニケーションをとることもできるし、パソコンを使えば原稿も書く事が出来ます。
わたしも彼の著書を読ませていただきました。
物を一列に並べたり手のひらをひらひらさせたり、また奇声をあげたりものに当たったりする等、
「やりたいわけではないのに、やらずにいられない」自閉症の特徴ともいえる行動を取ってしまう時の自身の心境が、彼の文章で綴ってありました。
わたしの長男は自閉症と同時に重度の知的障害がありますので、言葉でも、筆談でも、自分の気持ちを表す事が出来ません。
部屋の壁をグーで殴って穴をあけてしまったり
5時間も同じ場所に座り込んで靴を並べていたり
白いご飯が食べられなかったり(今は食べられるようになりました)・・・等々
長男が今までに繰り返してきたそんな数々の理解しがたい行動の理由を、この本の筆者は代弁してくれていました。
もちろん彼と、我が家の長男は別の人間ですし、障がいのレベルも違いますので、
長男が彼と同じような心境でいるのかはわかりませんが・・・
我が家の長男も、彼と同じ気持ちでいてくれるならいいのにな、と素直に思いました。
そして本を読んだ後に、すこし「ほっ」とした気持ちになったのは確かです。
けれども、自閉症を理解するために良い本だと思う反面、「自閉症」という障がいを持つひとたちが全て、彼のような能力があると誤解しないでほしいのです。
自閉症を知らない方から、
「自閉症の人って、特別秀でた何かを持っているんでしょう?」と
聞かれることがあります。
こだわりが強い分、絵を描かせるとそれはそれは上手に模写をするとか、記憶力がすごくて何でも覚えてしまうとか・・・
確かに、メディアで取り上げられる自閉症の方たちは、素晴らしい能力や特技を持っている人が殆どでしょう。けれどもそんな特殊な能力があるひとはごく僅かです。
・・・いえ、たとえ能力を持っていたとしても、それに気が付くまでたどり着けない、という事の方が多いかもしれません。
もし、もしも自分の長男にもそんな特技があるとしたら・・・・
それに気が付いてあげられていないだけなんだとしたら、
親としてこんなに悔しいことはありません。
・・・なんて、ブログを書いているそばから、
当の本人は折角折ったチラシを床にばらまいてケロッとしています・・・(苦笑)
こらー!
毎田潤子
