船内企画 | 池田麻衣子オフィシャルブログ 「My Mai days~気楽にまぁいこーよ~」 Powered by Ameba

船内企画

さてさて、今日はピースボートの船内企画について具体的にいくつか話したいと思います!
船内企画のいいところは、時間の許す限り、自分の興味のあるものに好きなだけ参加できるところ。
すべてにはもちろん時間の関係で参加できませんが、その中で私が参加した良かったものを。


まずは日本文化紹介の企画。
私と同じくクシャダスから乗ったドイツの学生に対して、日本文化を紹介しました!
私が参加したのは折り紙と浴衣の着付け。
ロンドン留学のために覚えた、8枚の折り紙で作る箱が大好評でした。
うろ覚えだったけど思い出せて良かった~笑
そして着付け!

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何人ものドイツ人の学生に浴衣を着せては写真を撮り、脱がせてはまた別の学生に着せ。

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たぶん10人以上の着付けをしました笑
忙しかったけど、みんな喜んでくれて幸せでした♡


そして次は、サルサ!!
サルサって今まで聞いたことはあったものの、どんな踊りか全く知らなかったのですが、サルサの先生が乗っているとのことで、せっかくだし習ってみようかなと。
基本のステップがそこまで難しくなかったので、割りとすぐに基本ステップは踊れるようになりました。
後はひたすら実践。笑

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サルサって男性はリードしなくちゃいけなくて大変なんですが、女性はリードされるままにしていれば何とかなっちゃうものだったので、うまそうな男の人に、サルサ生まれて初めてなんだけど教えてください、って言ってリードしてもらいました。
ダンスって苦手意識がずっとあったのですが、サルサ本当に楽しかった~。

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踊るだけで何も話さなくても距離感が縮まるし、日本にもダンスの文化がもっと広まればいいのになと思いました。
自分の旦那さんには踊れるようになってほしいな、と初めて思いました笑
そのくらい楽しかったです!♡



そしてここからは少し真面目なお話を。
今回の短い船旅で経験した中で私にとって大きなインパクトがあったことトップ3。

・ドイツのチュービンゲン大学の学生のプレゼンテーションで、日本と同じく敗戦国であるドイツに住む彼らが考えていることを知ったこと。
・広島で17歳の時に被爆した、壷井進さんから直接被爆時の体験談を聞けたこと。
・ジャーナリストである伊藤千尋さんとの出逢い。

どれも語り出すときりがないので、なるべくまとめて話したいと思います。
ドイツのチュービンゲン大学の学生は、国際平和について学んでいて、そのプログラムの一環でピースボートに1週間弱乗船していました。
その最後のプレゼンテーションの題名は「私たちはなぜ過去と向き合うのか」。

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その内容は、自身たちの体験に基づく、次のような疑問たちでした。
私たちドイツ人は、ドイツ人であるというだけで、3世代前のナチスドイツがしたことに対して罪の意識を感じなければいけないのだろうか。
たとえば自身はドイツで生まれていても、自分の祖父祖母は中国人とベトナム人で、戦時中ドイツにいなくても、罪の意識を感じるべきなのだろうか。
他の国の人たちは、3世代前に起こったことに対して、今のドイツ人に対して謝罪を求める権利があるのだろうか。
また、軍事力を持つことや軍事兵器を輸出することに対し、ドイツ国内で大きな反対運動があること、公共の場で多くの国旗を見ることは極めて稀なこと、一方でナチスドイツを称賛する右翼による外国人嫌いや暴動もいまだにあることも紹介されました。
発表の後、そのうちの一人の友達に、日本でも公共の場で国旗を見ることは少ないし、たくさんの国旗を見るとちょっと変なかんじがするよ、と伝えたところ、たぶんそれを本当の意味で共有できるのは、ドイツと日本だけかもしれないね、と言っていました。
日本で、日本の国旗をおみやげとして売っているお店ってほとんど見かけませんよね。
アメリカやイギリスを始め、他の多くの国ではおみやげ屋さんにその国の国旗がたくさん置いてあります。
国旗を描いたTシャツもしかり。
でも確かに言われてみれば、ドイツではそういったおみやげを見かけなかった気がします。


私がこういったことに初めて疑問を感じたのは、ロンドン留学中です。
ロンドンで、ロイヤルウェディングの時、たくさんのユニオンジャックがRegent St.に掲げられてもあんまり変なかんじはしなかったのですが、もしこれを日本の国旗でやったらきっと変なかんじがするだろうし反発が起こりそうだなと。
また、11月11日はRemembrance Day、別名Poppy Dayと言って、第一次世界大戦の休戦日を忘れないようにしよう、という日です。
この一週間くらい前から、ロンドンの街中でよく、胸元にポピーをつけている人(ちょうど赤い羽根募金のようなかんじ)を見かけるようになります。
新聞の新聞名の上にも、テレビのBBCのニュースキャスターも、ポピーをつけるようになり、あんまりみんながつけているので、私も一つもらってみようかなと思い、学校に行く途中、地下鉄の駅の改札前に立っていた男の人のバケツに募金をし、ポピーをもらいました。
その時は正直よく考えていなかったんですが、ポピーデーのことをブログに書こうと思い、調べた時に疑問に思ったんです。
このポピーを配っている団体は、イギリスの退役軍人の人たちが運営しているもので、この募金は軍事で傷を負った人たちの治療費などに充てられる。
退役軍人の人たちが運営しているということは、軍事を否定する存在ではなく、むしろ肯定する存在で、そこに敗戦国であり、軍を否定している日本から来た私がお金を募金するというのは果たしてどんな意味を持つのだろうか。。
日本の国旗を見てちょっと変なかんじがする、というのは日本人の中に、どこか敗戦国であることへのネガティブな感情があるからなのかもしれない、とその時に思いました。
また、休戦日を忘れないように、と戦争に対する意識をイギリスにいる人たちが持っているその時に、日本ではポッキーの日、というのはやっぱり平和ボケなのかもしれないな~とも。笑
こういった話をブログに書くのはどうなのかなと思って、結局その時はやめたのですが、今回を機会に書いてみようかなと。
ただの一個人の意見として読んでもらえたら幸いです。


軍を持つことに対しては、私は実はこの話を聞く前までは、どちらかというと日本も軍を持ってもいいんじゃないかと思っていました。
いくらお金を出して援助をしても、日本は人を派遣していない、とあまり感謝されないし、軍を持っていないからなめられることもあるのかも、と。
でも今回の話を聞いて、軍を持ったら持ったで、軍艦を輸出したらしたで、今度はまたどこかで人を殺す恐れがあるわけだし、それを後押しする可能性がもちろんあるわけで。
恥ずかしながら、そんなことを今までちゃんと考えてみたこともなかったんです。
でも実際にドイツ人の学生のプレゼンテーションを聞いて、軍を持っている人たちの悩みも聞いて。
軍を持たない、戦争をしないと宣言して、実際に持たないししないことで、逆に日本は強い面もあるんじゃないのかな、と私の小さな頭で考えてそう思いました。
何より戦争しないって宣言していること自体、素敵なことだなと。
憲法九条は改正したくないなと思うようになりました。
うーーーーーーでもまだまだ分からないことばかりです。
いっぱいいっぱい考えたところで、果たして正解は出るのだろうか。。

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一番仲良くなった、そのうちの2人のドイツ人の子と。



現在85歳の壷井さんは被爆者の会の代表をされている方で、世界に原爆の恐ろしさを伝え、平和への道を歩きたいと、ピースボートに乗りながら世界各地で講演をしているんだそうです。
私が壷井さんを知ったのは、ドイツ人の学生のプレゼンテーションの後の意見交換会ででした。
ドイツ人の学生が、壷井さんから話を聞けたことに対し、また壷井さんの人柄に対しとても感謝していて、他国の学生が直接話を聞いているのに、日本人である私は今まで被爆者の人から直接話を聞いたことがないことに気付きました。
ダメ元で、お話を伺わせてもらえませんか、と話しかけると、快く了承してくれて話してくれました。
話の内容は詳しく私が言ったところであまり意味はない気がするので、感じたことを。
私は広島の原爆ドームにも、平和記念資料館へも行ったことがありますが、やはり時と共に感情は風化していってしまうというか、原爆は本当にもう二度と起こしてはいけないことなんだ、という意識が薄れていってしまうと今回改めて感じました。
原発事故が起こり、日本に原発があることを再確認しても、でもやっぱり日本に原発があるのは仕方がないのかな、と心のどこかで正直思っていました。
ですが壷井さんの話を聞いて、自分が抱いていた原爆への良くないイメージを遙かに凌駕する、実際の光景の話を聞き、直感的に、原子力への危険信号を感じました。
うまく言葉にできないのがもどかしいんですが、絶対悪というか、直感的にこれを許してはいけない、と感じたっていうのかな。。
原爆へのその思いと共に、万に一つでも、その可能性を持つ原発に対しても、廃止すべきなんじゃないかと思うようになりました。
どんなに事故が起こらない状況だとしても、そこにあるってことはその可能性はゼロじゃないわけで、ましてや一度既に事故が起きているわけで。
世界にも、原発を作っても、廃炉にした国もあるわけで、日本にもそれができないことはないと思うんですよね。

じゃあ原発の代わりにどこからエネルギーを供給したらいいのかという疑問に対しては、ジャーナリストの伊藤千尋さんが地熱発電という解答を講演会で紹介していました。
今まで知らなかったのですが、日本には地熱発電を可能にする技術や地形などの条件が整っているんだそうです。
地熱発電で有名なアイスランドにある機器は日本製のもので、しかもあの有名なとっても広い温泉は、地熱発電で出る熱を利用してできたものなんだとか。
千尋さんが富士山の裾野に地熱発電所を作って、そこにバカでかい温泉作ったらいいじゃないですか、という話をされていましたが、それが実現できるなら最高だなと思いました。
もちろん、他にもたくさんの条件はあると思いますが、根本的に絶対悪を内包しうる原発をなくすことができるなら、それがベストな気がしました。

千尋さんの講演会の後、ぜひ直接お話を伺いたいと思い、自己紹介と今世界一周している旨を伝えると、じゃあ飲みに行こうと船内の居酒屋に連れて行ってくれました。
千尋さんが乗船されてから私が降りるまで3日ほどしかなかったのですが、2日連続で夜に世界各地の話や世界情勢の話を聞けたことはとても刺激になりました。
そのうちの一日は、千尋さんの他に、同じく水先案内人の武者小路さんと中部大学教授の羽後さんも途中からその席に加わり、いろんな話を聞くことができ、自分がいかに世間知らずで、無知のまま生きているかということを感じました。
政治のこと、宗教のこと、歴史のこと、戦争のこと、領土問題のこと、人身売買のこと…
もっともっといろんなことを知りたいし、いろんなことを感じて、自分の頭で考えて、行動していきたいなと。
以上、だいぶ長くなりましたが、私にとって衝撃のあったことトップ3でした!


また、少し毛色が違うのですが、小野寺愛さんとの出逢いも私にとって大きな刺激があったことです。
愛さんはピースボートで働いているスタッフのうちの一人で、もともとは新卒で外資系金融である今はなきリーマンブラザーズに入ったのですが、そこで働いている自分に違和感を覚えて、一年半でやめて、収入が3分の1から4分の1ほどになるピースボートに転職したそうです。
愛さんは、“魅力的”という言葉がこんなにしっくりくる人はいないと思うほど“魅力的”という言葉がぴったり当てはまる、とても素敵な方で、こんな大人になりたいと思わせる存在でした。
現在お子さんを二人育てながら、モンテッソーリ教育を推進していて、話を少し聞いただけで、私も将来子どもにはモンテッソーリ教育を受けさせたいと強く思いました笑
興味がある方はぜひ調べてみてください♪
とてもイキイキと生きている愛さんを見ていると、果たして幸せとは何なのだろうか、と考えさせられました。
お金持ちになること?やりたいことを仕事にすること?家庭を持つこと?子どもを育てること?
人それぞれ幸せって違うと思いますが、自分にとっての幸せを見つけられたらいいなぁ。♡

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愛さんと羽後さん、そして仲良くなった子たちと。

刺激になる出逢いのたくさんあったピースボートでした。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!