合格体験記第2弾です!教師冥利に尽きます!

 

 

                            合格体験記
                上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科
                                                                          
   高校2年の時、カルチベートクラブの講演会で、率直に先輩方の合格実績に驚きました。進路室の前に掲示されている桜を見て、自分には雲の上のようだと感じていた大学が少し近づいたような気がしました。 
   しかし、上智大学合格への道はそれほど平坦なものではありませんでした。まず、私は選択することの厳しさを感じました。カルチベートクラブに入るかを決める時、受験する大学を決める時、私はたくさん悩みました。これらの選択をする時、私は目の前のことにしか目を向けておらず、自分の考えしか頭になかったと思います。カルチベートクラブに入っていなかったら、上智大学に受験することを決めていなかったら、私はどこかで後悔をしていたかもしれません。私に寄り添い、客観的な意見を与えてくれた家族や先生、友達には感謝しかないです。 
   4月から授業が始まり、竹内先生に文章を書く上での表現力や教養を一から教えてもらいました。新しいことを学ぶたびに、今までいかに自分の視野が狭かったのかを痛感させられました。そして、新しい発見の連続でした。テレビのニュースや本の文章など、物事の捉え方一つをとっても以前より成長したと感じています。最初の頃は、800字の原稿用紙を前に、不安に思いました。何を書いていいのかまったく分からず、今振り返ると、その時の文章はただ無理矢理延ばしただけの空っぽなものでした。しかし、小論文を一つ書いては竹内先生に添削してもらうということを繰り返していくうちに、だんだんと文章が変わり始めていきました。自分の伝えたい思いができ、それをどう表現すれば伝えることができるのか、一つ一つの言葉にこだわりを持つようになりました。自分の思いを言葉にするということに、ここまで真剣になったのは、人生で初めてでした。 
   受験の準備が本格的になると、面接練習が始まりました。私が特に苦労したのは、話し方です。私は、幼少時から引っ込み思案ではっきりと話すことができず、両親からよく注意されていました。しかし、自分の内気な性格がコンプレックスであったため、それを指摘されるのが嫌で、両親の言葉を真に受け止められませんでした。こうしてついた幼少時からの話し方の癖をすぐに直すというのは、簡単なことではなく、なかなか直すことができませんでした。面接練習の時に毎回撮っていた動画で自分の声を聞き、何度もショックを受け、他の子がハキハキと質問に答えているのを聞き、焦りと劣等感を感じました。しかし、共に目標に向かう仲間がいることが心の支えとなりました。同じ苦労を持つ友達から練習方法を教えてもらったり、悩みを共有したりすることで徐々に改善されていきました。友達や先生から変わったね、と言ってもらえるようになった時は、すごく嬉しく、自信がつきました。どうして他の子のように話せないのか、もっと他の子のように話せたらいいのに、と自己嫌悪し、他人を羨むことが何度もありました。しかし、この経験がなければ困難や支え合いを経験することはなかったかもしれません。自分の短所と向き合うこともなかったでしょう。今振り返ると、私にとって欠かせない、貴重な経験であったと思います。 
   そして、月日はあっという間に過ぎ、受験を目前に控える頃になりました。私は、東京に向かう直前で竹内先生がおっしゃた言葉が印象に残りました。受験が終わった時は誰でも親に感謝できるから、受験した後でなく受験する前に親に感謝しなさい、という言葉です。私はそれを聞いた時、自分が合格にこだわりすぎて、周りがまったく見えていないことに気がつきました。私が大学合格のために無我夢中に頑張れているのは、親の支えあってこそだと、ふと思いました。当たり前でないことを当たり前だと感じていた私の意識を正してくれた言葉だと思います。その言葉通り、私は受験直前に母に、「塾に通わせてくれて、受験させてくれて、ありがとう。」と伝えました。すると、母は少し驚いた後に涙を流していました。その様子を見て、私ももらい泣きしてしまいました。私の一言でまさか泣いてくれるなんて思ってもいませんでしたが、母の涙を見て、自分が大切にされていること、ここまでくるのに自分一人ではなかったことを改めて実感させられました。カルチベートクラブでは、合格するための学びだけではない、大切な学びがたくさんあったと思います。 
   無事受験を終え、こうして合格体験記を書くにあたり、私はカルチベートクラブに入る前と入った後で何が変わったのか、考えました。ここまでにも書いた通り、成長がたくさんありましたが、私自身、一番変化したと思うことは、夢を持つようになったことです。4月からのカルチベートでの学びを通し、自分は何を学んでいきたいのか、大学での学びを活かしどう社会に貢献していきたいのか、真剣に考えるようになりました。正直、カルチベートクラブに入る前は、大学に入るということまでしか頭になく、合格さえもらえれば、という気持ちがどこかにあったと思います。しかし、大学や大学卒業後でたくさん活躍している先輩方の話を聞き、夢が広がりました。受験のサポートをしてくだっさた先輩と出会い、自分も先輩のような人になりたいと思うようになりました。大学合格のその先まで視野を広げることができたのは、カルチベートクラブに入ったからこそだと思います。  受験が終わり、少し落ち着いた今、私が思うことは、受験期は自分と向き合い、周りに支えられながら過ごした充実した時間であったということです。自分の辛い時、大変な時にこそ、近くで支えてくれる人の存在の大きさに気づかせてくれました。入学前の今の気持ちを忘れず、大学でも成長し続けていきたいです。