昨年愛犬が亡くなりました、愛称クリ
娘がまだ小さいときに近くのデパートでペット販売されていたときにいた、幼く小さいスムースチワワ。売れ残ったらしく値引きされていました。
本当は普通のチワワを探していたのですが、人気があってめちゃ高い。それでも売れていく、そんななかでクリと出会い、割引きされてるけど買う？って聞いて、買うって二人とも言うから買いました。
でも、当時の妻も娘もあまりに小さすぎて怖かったらしくクリより妻のほうが怯えていて、妻に車を運転させ俺が代わりにクリを箱に入れて家に連れてきました。
でも小さすぎて怖くて世話できない、躾けもできない。結局ある程度まで大きくなるまで俺が育ててきました、教育も厳しくしました。
でも、幼いクリは目に映る俺や家族を見ると、自分も人間だと思い込むケースがあります。序列も決めます。
生後数ヶ月でうちに来た。さすがにその頃は娘は抱っこしても嫌がらない、赤ちゃんですからね。夜寝るときにクリは1階のゲージ、俺達は2階寝室。夜中寂しくて怖いのかずっと鳴き続ける。俺は仕事柄日付を超えても仕事をしている、そして終わったらようやく寝て、数時間後にはシャワー浴びてスーツ着て出勤、クリ以外全員寝てる。
最初は俺がクリが鳴くからゲージまで行ったけれど、慣れさせないとダメだと思い、ゲージから出して少し遊ばせたら強制的にゲージに入れて寝室に戻る、当然また鳴くけれど慣れてくれないと困る、俺しか面倒見れないんだから仕事でいないときに誰も対処できない。
叱るときは徹底的に叱る俺はリビングで仕事しながらワインを飲んでいて、クリが黙ってずっとグラスを見ていたので「お前も飲むか？」って普段水が入っているお皿にワインを少量入れたらごくごく飲む💧
おかわりーみたいな顔するから、少しだけ入れるとまたすぐ飲みきってしまう。
でも人間の味覚に合せるわけにはいかないのでワインはそれだけで終わり、水入れて置いておいたけどクリは飲まない。当然下痢ーってこともありました。
そこでクリは俺が父親であり、妻も母親であり、娘は何をしても反撃されないので娘より上の立場と錯覚します。だから教育するのですが、義母が飼っていた犬が車に轢かれて死んでしまい、悲しさを埋めるべく妻からクリを義母へ譲りたいというので譲りました。
その後妻の実家でXmasのお祝いし、娘はサンタの衣装でクリを抱きかかえているところを撮影しました。それから離婚しましたが、時折実家に呼ばれて俺が仕事終わりにスーツのまま行くと、クリはゲージで大騒ぎ、「お前本当にチワワか？バンビじゃないのか？」って声をかけてゲージから出すと解放すると真っ先に俺のところにきてベロベロ顔を舐める、俺が行くといつもそんな感じでした。
俺はそれから会っていない、十数年もの間1度も。
気にしてはいました、もう年齢的にヤバイだろって。
娘に聞くとまだ元気とは言っていたけれど、身体が弱いチワワだから時間の問題だ、クリに会いたいけど元妻は再婚しているし、元妻の家に俺が行くことはできない。
クリにはお前を忘れたわけじゃないって何度も言いたかった。
生後間もなかった頃から俺が深夜まで仕事する1階のダイニングでパソコンで仕事しているから照明は光っている。
クリのゲージは扉はさんで隣、結構広くて普通に寝ていたし。日中うるさいから施錠しても色々やって出て来るから、妻も諦めていた。
俺は毎日深夜まで仕事するので1階は照明で明るい、クリも眠たそうで俺の座っている椅子の近くで寝転がっているから、「クリは寝なさい、俺はまだ仕事だから起きてるけど」と言いながらゲージの中にある寝床に連れて行くとしばらくはそこで丸まって寝ている。
でもトイレに行くときに扉を開くと目を覚ます、日本語通じないから仕方ないって思っていたけれど。
クリの風呂も結局俺でした、娘のときもそうだけど妻はビビリ、俺が普通に風呂に入れても妻は分からないから教える。犬はいきなりお湯かけられたらびっくりして嫌がる、だから最初はお湯で水かけごっこさせて、まずお湯になれさせないといけない。最初だけは時間をかけて風呂は楽しく遊ぶものだと思わせないとダメだと妻に教えた。
娘の風呂のときは赤ちゃん専用のお風呂で俺が温度を手で測って、ぬるいと風邪引く、熱いとびっくりする。お風呂に入ると気持ちいいって赤ちゃんが思う適正な温度、温度計で測らないで俺が手でかき混ぜて熱いお湯は上、冷たいお湯は下に分れるからかき混ぜながら温度を確かめてガーゼにお湯をかけて肌に触れさせる。ガーゼの上からお湯！何度も言った。
俺の手は特殊で体温をほぼ100％当てられる、首に手を当てて36.6くらいかなと言って、それから体温計で測るとピッタリ36.6℃、だから娘のミルクを作って夜中に飲ませるときに手で押し出して温度を測る、熱いなもう少し冷まさないとって俺の手は温度を測るのに適していた。体温計はいらない俺が測った方が正確で早いから。これはもしこのブログを元妻が見ていたら、俺だって分かるだろう。手だけで温度を正確に当てられるのは俺しかいないのだから。
風呂のお湯に入れる前に先にお湯に慣れて、違和感が感じなくなったら徐々に浸からせる。でなければ一度嫌がると今後ずっと嫌うから。最初のお風呂が一番重要だと妻には教えた。
まあでも犬だって脳みそあるのだからこれが風呂に入れる
コツや正解ではなく、十人十色って思って欲しいです。
クリが風呂で言うことを聞かないと結局俺がやる、暴れないで黙ってろとか言いながら犬用シャンプーで全身を洗ってお湯で流し、洗い終えたら妻に渡して拭いたりドライヤー使ったりしていたのです。
でも、そんな日は長く続かなかった。お義母に譲るとなってからはなかなか会えない。
そして、元妻と娘が離婚し実家に戻るとクリはまだ元気だと聞きました。年齢的に長くはないだろうもうお爺ちゃんだ、死ぬ前にもう一度会いたい、ずっと思っていました。
でも願いは叶いませんでした。
娘はなんとか死に目に会えたそうです、でも娘が到着してすぐ息をひきとったそうです。娘のLINEのアイコンがクリを娘が抱っこしている写真になっていたので、なんで変えたんだ？って聞いたら、しばらく無言でしたけど泣いてる様子で死んじゃったからって。
それで納得がいきました。クリは娘の方が下だと認識しているから、娘が抱っこしたまま写真を撮れるはずがないのです。死んでしまったから抱っこした写真が撮れた。俺と一緒なら普通に暴れもせず大人しく抱っこしたまま写真が撮れる。でも娘は違う、捕まえて抱っこしたとしてもすぐ暴れて
このような写真は撮れないはずなので。
でもSNSに写真載せないで欲しいと言われました。
俺はクリの父親、娘がなんでクリの死を俺に教えなかったのか、クリの写真を俺のSNSで見せるのがダメなのか、意味不明だったけれど、娘がそういうならそうするだけです。無理矢理娘の話を却下したところで意味ないから。
俺はクリの父親でクリは息子だ、犬がどのくらいで父親母親などと割り振りするのか知らないけれど、俺は小さすぎて触れないくらい小さいときから俺が世話してきたんだ、クリと離れていても俺がクリを覚えている限り、クリも俺を父親として忘れていなかったと思う。
憶測ですけどね。
クリは死期が迫っていることを分かってたと思います、しばらくいなくなった母親と見ていた元妻、僕の妹だと見ていた娘、帰ってきてくれたんだって思ったはずです。
でも父親が来ない、幼少期の記憶があれば俺と一番接する機会が多かった、俺はクリが妻の実家に行くまで夜中まで仕事しているから1階にいるし、クリのゲージもすぐ隣ですから、途中で目が覚めても俺はずっとパソコンしているから鳴くこともなかった。
妻も娘も俺がこれだけ遅くまで仕事をしていることを知らない、会社役員で自分でも法人を持って代取りになっている、すれ違いの毎日を送ってきたから。
クリしか俺のことを知らない、朝7時に出て夕方6時に帰ってきて御飯も風呂も後回しで夜中2時から3時、酷いときは寝る時間すらなく仕事をしていた。クリだけが1階にいるから途中で目覚めても俺はまだすぐそこにいる。安心して寝ていただろう。
クリは俺をずっと待っててくれたんだと思います。
「もう僕死んじゃうよ、動けなくなっちゃったんだよ、昔はよく来てくれたのにどうしてずっと着てくれないの？着てくれるまで頑張っていたけどもう限界なんだよ、だから早く会いに着てよ、最後にもう一度会いたいから頑張ってきたんだけどもう力が入らないんだよ、早く来てよお父さん」って。
最後に「お父さんごめん、もう一度会いたかったけど会えなくてごめんねもう頑張れない」って言い残したのかも。
クリの性格を俺が一番良く知っているから、俺に叱られることをしたとき、大抵部屋の隅っこにいるから。俺はどうせまたここでおしっこしたんだろうって分かっていたし、クリもやっちゃった叱られるって思ったと思うし、何より俺がクリを叱るときにクリは逃げないでそこにいるから。
皆が知らなくてもクリは俺がどれだけ苦労してきたのか知っている、土日関係なしに364日働いた会社もあった、月3日間しか休めない会社もあった。
結婚しても年末年始一緒にいたことはない、仕事上俺は役員や上級管理職だったから、大晦日に早上がり、正月は神社へ出向く。合算して1日休みで364日は仕事。
クリから見たら父さんは寝ない動物なんだ、母さんと妹は寝てるけど・・・眠くならないのかな？って考えていたと思います。
俺の想像ばかりですけどね、俺は犬と会話できないしｗ
でも、義母の家に引っ越しても俺が来るとクリはあからさまに喜んでいたし、こんな素早いチワワはいるのかと思う位活発な子だったし。
なんでもお別れは辛いな