MTF分析に於けるエントリーの条件とタイミング | 海猫キャピタル・マネジメント

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ファンダメンタル分析はできないので、テクニカル分析だけでやってます。
5分足をガン見してると、目先の値動きに惑わされ、軸がブレるので、自分自身のために、その日のシナリオをアウトプットしています。

元スタッフから、
「MTF分析って何ですか?」
って質問が来て、
「複数の時間足で、環境認識することよ」
と答えたら、
「どこでエントリーするんですか?」
と突っ込んで来たので、今日は、NY市場休みで暇だし、自分の復習のためにも、まとめることにしました。
 
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ロングする時は……

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先ず、ロングする条件の確認を行います。

 

1:環境認識足で、上げダウができているか?

2:トレード足で戻り高値を超えて、押して来ているか?

 

上記、二つの条件が整ったら、エントリー足で、上げダウができる瞬間にロングです。

特に2が大切。

 

MTF分析の罠……と言っては大袈裟ですが、環境認識足が上げダウだからといって、トレード足で戻り高値を超えてなかったら、引かされる確率が増えます。

 

罠にかかる瞬間は、エントリー足をガン見していて、上げダウができる瞬間にロングしてしまうケースですね。

 

たとえ、エントリー足で上げダウが出来ても、トレード足で戻り高値を超えていなかったら、負けます。

 

運良く勝つときもありますが、ほぼほぼ、エントリーしたあと、含み損を喰らいます。

 

だから、どんなにイライラしても、ムズムズしても、トレード足がトレ転するまで、辛抱強く待ちましょう。

 

で、ロングする条件が整うまで待っている間に何をするか?

 

利確と損切りとロットを決めます。

利確は、トレード足のラス戻り…直近高値のちょい下。

損切りは、トレード足のラス押し……直近安値のちょい下。

 

ロットは自分の資金管理に合わせて決めます。

以下のURLがロット計算には便利です。

 

 

でもって、この時、直近高値……利確目標までの距離と、直近安値……損切りまでの距離を比べて、リスクリワードが、1:1以下の時は、エントリーしません。

 

ショートは、この逆だけど、一応、書きます。

 

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ショートする時は……

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先ず、ショートする条件の確認をします。

 

1:環境認識足で、下げダウができているか?

2:トレード足で押し安値を割って、戻して来ているか?

 

上記、二つの条件が整ったら、エントリー足で、下げダウができる瞬間にショートです。

利確は、トレード足の直近安値のちょい上。

損切りは、トレード足の直近高値のちょい上。

 

実際のチャートで見ましょう。

 

【ドル円、ユロドル、ポンドル、15分、1時間、4時間足】

 

例えば、4時間足で環境認識して、1時間足でトレード、15分足でエントリーする場合を考えましょう。

 

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ドル円

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4時間足、上げダウ。

ラス押し割るまで上目線なので、1時間足でロング狙いです。

 

1時間足、まだ、戻り高値を超えてません。

戻り高値、キリ番157.000で落とされて来ました。

だから、まだ、ロングできないです。

 

「じゃあ、ショート!」

それも、MTF分析でハマりがちな罠です。

 

ショートするなら、トレード足は、15分足になります。

エントリーは、5分足に落とさないといけません。

ちょっと、落としたチャートを見ましょう。

 

【ドル円、ユロドル、ポンドル、5分、15分、1時間足】

 

1時間足で環境認識して下げダウ。

 

15分足、戻り高値を超えられず、高値切り下げ、ネックを割りました。

戻しからショート狙いです。

 

5分足で、この戻しが、下げダウを作る時にショートです……が、リスクリワードが悪いので、ここでのエントリーは見送りです。

 

ついでに、ユロドルも見ましょう。

4時間で環境認識、1時間足でトレード、15分でエントリーのチャートに戻します。

 

【ドル円、ユロドル、ポンドル、15分、1時間、4時間足】

 

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ユロドル

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4時間足、下げダウなので、1時間足でショート狙いですが、今、戻り高値をヒゲで超えて来ました。

ビミョーですね。
 
ヒゲなので、戻り高値は超えてない! との見方をすれば、1時間足でショート狙い継続です。
たとえヒゲでも超えたんだよ! と思うんだったら、トレ転する兆しが出たので、ショートは見送り……何もしません。
 
次に、ショートの条件、二つ目を確認します。
トレード足……1時間足で、ラス押しを割っているか?
 
割ってるけど、ヒゲですねw
弱々しい割り方ですが、たとえヒゲでも割ったんだよ! と見るなら、ショート狙い継続です。
いやいや、ヒゲなので割ってない! と、慎重な見方をすれば、ショートは見送り……何もしません。
 

ヒゲを入れるか、入れないか……4時間で入れたら、1時間も入れないといけない。

4時間で無視したなら、1時間でも無視しないといけない。
 
ヒゲを入れるなら、4時間で超えて、1時間で割ってる……どうしましょう?
そんな時は、上位足……環境認識した4時間を優先しましょう。
 
ヒゲを入れるなら、4時間で超えたので、15分で上げダウができる時にロングです。
ヒゲを入れないなら、4時間で超えてないので、15分で下げダウができる時にショートです。
 
いずれも、リスクリワードが悪いので、今は何もしない……が正解です。
 
「それじゃあ、トレードできないじゃん!」
と思うなら、下位足に落としましょう。
 
もう一度、下位足のチャートを出します。
 
【ドル円、ユロドル、ポンドル、5分、15分、1時間足】
 
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ユロドル
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1時間足で、戻り高値を超えて来たので、15分足で押しが入ったらロング狙いです。
 
15分足、押して来て、安値切り上げ、ネックラインができました。
 
5分足、ネック超える時、上げダウができる瞬間にロング。
利確は、15分足の直近高値、損切りは、同じく15分足の直近安値。
リスクリワードを見ましょう。
 
【ユロドル、15分足】
 
リスクリワードを測る時、見やすいので、トレビューにしました。
ロングポジションのリスクリワードは、1:1以上を満たしているので、ロングできます。
 
このブログを書いてる途中で、『値』が動いたので、後付けになってしまいましたが、これもまぁ、『検証』ということで勘弁してください。
 
1時間足ではトレードできませんでしたが、トレード足を15分足に落として、5分足でエントリーすれば、15分足の戻り高値までは取れそうですね。
ここから戻されたら、建値撤退ですが……w
 
……と、元スタッフに、
「こんな感じでやるんだよ」
と言ったら、一言、
「面倒臭い……」
と……w
 
仕事もトレードもポイ活も、面倒くさいですよねw