MTFトレード・ハンドブック ーー時間足と環境認識ーー | 海猫キャピタル・マネジメント

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ファンダメンタル分析はできないので、テクニカル分析のみでやってます。
5分足をガン見してると、目先の値動きに惑わされ、軸がブレるので、自分自身のために、その日のシナリオをアウトプットしています。

「世界統一ルールで、取引できる時間足がひとつだけなら良いんだけど……」

と思ったことは、ないですか?

 

例えば、日足でしか取引できなかったとしたら、日足のラス押しとラス戻りの間でトレードしてれば楽ですよね。

 

でもって、こう考えるトレーダーが増えてくると、マーケットメーカーと言われる大口は、ラス押し切って上げる。

逆に、ラス戻りを超えさせて、小口に損切りさせてから下げる……いわゆる、ブルトラップとか、ベアトラップを仕掛けて来ます。

だったら、それを見越してトレードすれば、騙されません。

 

けど、現実は違うんですよねぇ……。

複数の時間足が存在する……それがやっかいなんです。

 

複数の時間足が存在し、その波のサイズに合わせて、利確や損切りするトレーダーがいるから、チャートは、N字や逆N字で上下します。

 

なので、スキャルでも、デイでも、スイングでもいいんだけど、それぞれの波のサイズに合わせて、利確と損切りを入れないといけない。

 

「いや、オレは、5分のラス押しの下に損切り入れて、日足の戻り高値まで狙う!」

って、それ、無理ですよ。

 

たまたま、ラッキーで行くかもしれないですよ。

けど、そんなラッキーは、稀の稀です。

 

「いや、できる! 見ろ、これを!」

 

【ドル円、5分足】

 

「5分足の直近高値の上に損切り入れて、5分のネック割れからショート! 今、日足のラス押しを狙ってるぜ」

って、後から見れば分かりますよw

 

けど、リアルタイムでは、ここが天井だってのは、わかりません。

少なくとも、オレには、わからないです。

それに、日足だと、まだ、ラス押し遠いっすよ。

 

【ドル円、日足】

 
日足で見たら、200日線で、一回、止まるんじゃないですか?
200日線を割ってくるには、何か、材料が必要かと……。
 
それが、今日のCPIじゃないかと……。
CPIの数字が良ければ、逆に、反発もあるし……。
結局、分からないんですよ。
相場は、市場の合意で動きますから……。
 

「じゃあ、どうすりゃいいんだよ」

って、結論から先に言うと、負けないためには、トレード足の節目から節目までを狙います。

でもって、狙うためには、ロング、ショート、それぞれの条件が整っていないとダメです。

 

「どんな条件?」

例えば、ロングするなら、トレード足のひとつ上の足が、上げトレンドの押し目ゾーンであること。

エントリーは、トレード足のふたつ下の足が、上げトレンドに変わる時。

 

ショートするなら、トレード足のひとつ上の足が、下げトレンドの戻り目ゾーンであること。

エントリーは、トレード足のふたつ下の足が、下げトレンドに変わる時。

 

利確損切りは、トレード足の戻り高値や押し安値で決めます。

 

【ドル円、15分足、1時間足、4時間足、日足】

 

今、ドル円は、日足が押し目ゾーンに来てます。

なので、日足を押し目買いしたいです。

 

日足を押し目買いするためには、4時間足で、戻り高値を越えて押してくるのを待つか、もしくは、戻り高値は超えられなかったけど、戻り高値付近から落ちて来て安値切り上げるか……それを待たないといけません。

まだまだ、時間がかかりそうです。

 

「じゃあ、4時間足をトレード足にしたら?」

4時間は、下げトレンドです。

今、戻しが入ってます。

であれば、1時間足が、4時間足の戻り目ゾーンに来たら、戻り売りしたいです。

 

そして、まさに今、1時間足は、4時間の浅い戻り目に差し掛かって来ました。

ショートできるかもしれません。

 

けど、ここで止まるかどうかわかりません。

止まったと判断するには、ふたつ下のエントリー足……15分足で、下げトレンドが発生しないとダメです。

 

つまり、15分足で押し安値を割って、戻って、高値切り下げるか、もしくは、押し安値は割れなかったけど、もう一度、上を試して、安値切り下げるか……を待ちます。

4時間足でトレードするにも、まだ、時間がかかりそうですね。

 

「じゃあ、1時間足でトレードは? どうよ?」

1時間足は、カップ・ウィズ・ハンドルで、安値切り上げ、高値更新の上げトレンドが発生しました。

であれば、1時間足で、押し目買いしたいです。

 

そのためには、15分足が、1時間足の押し目ゾーンまで落ちてくるのを待たないといけません。

15分足が、1時間足の押し目ゾーンで止まったらロングです。
止まったかどうかを判断するには、5分足を使います。
 
【ドル円、5分足】
 
5分足の押し目ゾーンはどこか?
リトレース38.2%は、1回試しました。
 
けど、ヒゲで戻されました。
このヒゲを根拠にロングできるのは、直近高値までです。
Wトップで落とされてくるかもしれません。
 
むしろ、それを待って、1時間の20MA、左のブレイクされた高値(ブレイクライン)、リトレース50%、61.8%あたりで、押し目が出来たらロングの方が良さそうです。
 
但し、ロングしても、1時間の戻り高値がチャート左に控えています。
5分でエントリーするってことは、トレード足は、ふたつ上の1時間足ですから、狙えても1時間の戻り高値まで……が、安全です。
 
「じゃあ、どうすんの?」
リスクリワードを見ます。
 
例えば、今、ロングしたとすれば、損切りは、1時間の直近安値なので、ざっくり70pipsです。
利確は、1時間の戻り高値ですから、ざっくり50pips……リスクリワードがマイナスです。
今、ロングできません。
 
半値まで押して来たら、ざっくり50pipsなので、リスクリワードはトントンです。
61.8%まで押して来たら、ざっくり40pipsなので、リスクリワードはプラスになります。
そして、そこには、1時間の20MAも支えに来てます。
ロングするなら、ここですね。
ここで止まったら、ロングしましょう。
 
ここまで押してこなかったら、ロングは、諦めます。
4時間が下げなので、落ちてくるんじゃないですか?
 
むしろ、割って来てたりして……w
割ったら、4時間でWボトムが出来ない限り、もう、ロングは無しですね。
 
本命は、4時間の下げ狙いかな……そんな感じで見てます。
……って、今日の見通しになってるじゃん。
すんませんでした。