まだまだ薬膳のお勉強中ですが・・・
薬膳では使う食材を考えるときにその人に合わせた食材を考えないといけないので中医学を学びます。
(これがなかなか難しいんですよね)
中医学は中国の古代哲学から生まれた医学でその思想には古代の人々の自然現象に対する認識や宇宙観なんかも含みます。中医学の思想の1つに陰陽学説という陰陽を用いてすべての物事を説明しようとした考え方があります。これが薬膳を作るときにも大事になるんですがのち程説明しますね
私はマクロビオティック(マクロビ)の勉強もしているのですが、マクロビの考えでも陰陽の考えがあるんです。マクロビは桜沢如一による陰陽論を交えた食事法や考え方なんですが、その思想に陰陽調和という食べ物の性質である陰陽をバランスよくし健康を目指すという考えがあります。
この薬膳で使われる陰陽とマクロビで使われる陰陽。考え方に違いがあるんです。
まずは薬膳的陰陽から
中医学では宇宙に存在するすべての物事に陰陽の法則をあてはめ、陰陽学説によってすべて物事の説明をしようとしました。
例えば
・天空は高いので陽に属し
・昼は明るいので陽に属し、夜は暗いので陰に属す
など・・・すべての物事に陰を陽あてはめようとしました。
それにはおおまかな規則性があり、規則性に沿って陰陽を分けています。
例えば下の表のような感じ。なんとなくイメージで活動的、明るい、表面などは陽。安静、暗い、外側は陰。といった感じです。
陽 |
陰 |
表面 |
裏面 |
外側 |
内側 |
興奮 |
抑制 |
活動 |
安静 |
男 |
女 |
体表 |
体内 |
背 |
腹 |
これを食べ物にあてはめ薬膳的に考えると
唐辛子、ショウガ、ねぎ、えび、鶏肉など体を温めるものは陽。なす、きゅうり、トマトなど体を冷やすものは陰となります。
下の図のように食べ物のなかでも気を昇らせえるものは陽、降ろすものは陰。浮き上がらせるものは陽。沈めるものは陰といった性質もあります。
陽 |
陰 |
昇 |
降 |
浮 |
沈 |
温 |
寒 |
熱 |
涼 |
甘 |
酸 |
中医学的に陰陽は互いに影響しあっていて、陰が存在しないと陽も存在しない。陽が多くなると陰は小さくなる。陰陽は助け合うことで存在している。陰が極まると陽に変化するなど互いのバランスが大事なことがいえる。
薬膳ではこの陰陽を知ることで身体の寒熱の偏りを知り、食材の性質で寒熱のバランスをとるときに使います。
例えば冷え性の人には陽の性質のある熱性の食べ物を食べさせよう、暑い夏は陰の性質のある寒性の食べ物を食べさせようなど。
中医学で使われる陰陽の思想は薬膳を作る上で必要な考えなんです。
次回はマクロビ的な陰陽の考えです。