ここからは薬学ゼミナールに通っていた時の勉強方法を紹介します。

大前提、薬ゼミ生はアドバイザーに従ってください

あくまで、一例として参考程度で読んで頂けると嬉しいです。

 

私が薬ゼミに通っていた時のスケジュールについて大まかに書きます。

(2022年 多少のズレあり)

 

 

5月~8月 青本講座:青本を使用して知識の習得

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9月~11月 演習講座:青問を使用した演習形式の講義

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12月~1月 総復習講座:ヤマ範囲と頻出範囲の演習形式の講義

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2月 直前講座・ヤマかけ

 

 

また、大きなテストについては

 

月間復習テスト:毎月実施。先月の講義内容から出題。

        難易度は模試レベル。普通に難しい。

        模試が実施される前のアドバイザー面談では、このテスト結果をも  

        とに勉強方法の調整をする。

 

中間テスト:青本講座が終わったタイミングで実施。

      難易度は模試レベル。模試カルテも配布される。

 

統一模試:プレ国家試験。とにかく重要。

 

ここからは、各タームの勉強方法をポイント形式で執筆します。

 

 

青本講座

青本講座で一番勉強したのは、薬ゼミ生限定の白問です。

 

白問はとにかく、夏前までには完璧にしてください

それも答えを暗記するのではなく、正しい解き方を完璧に再現することです。

 

白問の内容は全て簡単で、基本的な問題しかないです。しかし、その基礎が秋から始まる演習講座に影響します

意外と白問を夏までに完璧にするのは、時間が足りないと思います。

受験生らしく、私はひたすら白問を反復してました

 

 

演習講座

演習講座の勉強方法は、講師が板書したものを何回も読み込むです。

 

演習講座は青問をメインに演習形式で進めるタームなので、基本一回は青問を解くことになります。

ただ、とにかく量が多いです。

青問は確かに一回解いただけだと、心許ないです。なので、冬休みに入る前くらいのタイミングで演習講座で扱った問題のみ解き直しました。とても時間がかかります。

 

なので、講師が板書したものを問題と一緒に、繰り返し読み込むことで、記憶の定着に繋げました

また、この板書がとても素晴らしいです。

 

薬ゼミ講師から、科目同士の繋がりを意識して勉強してというアドバイスがあると思います。

私は、これを聞いたとき、確かに繋がりは大事だけど、どうやって勉強すればいいんだよと思いました。

 

結論、講師側が科目同士の繋がりを意識した板書をしていることに気づきました

板書を見返すと、例えば、実務の板書の内容が生物にも似たような内容があるし、治療にもある。生物の板書の内容が治療にも衛生にもある。こんな感じです。

 

講師側が、後で読み返した時に、効率よく復習できるように意識して作ってくれてます。なので、薬ゼミ生らしく、高い予備校代を払ったので、講師を信じて勉強した方が良いと思います。

 

 

総復習講座

この時期の勉強は、総復習講座で使用したテストを、ひたすら読み込んでいくことです。

 

総復習講座は頻出範囲とヤマとなる範囲を中心に、薬ゼミ側が国家試験を当てに行ってます。

各科目3回もあるので、講師側も国家試験のヤマ要素すべてをカバーしようとしてる印象でした。

それだけ色々な問題を解きました。

もちろん、板書や解説もヤマ要素が強いので、端から端まで読み込んでいく必要があります

総復習講座が、直前講座・ヤマかけの土台になったと思います。

 

 

全てのタームを通して

私は、全てのタームで必ず勉強していたツールがあります。

 

それは確認テストです。

 

確認テストとは前日の講義内容を、30分で解ける問題に圧縮したテストです。

このテストは毎日あります。(中間テストや模試は除く)

もちろん、演習講座や総復習講座のタームにもあります。

 

要するに最後の方に実施する確認テストの出題範囲は、国家試験すべての範囲の総まとめです。

 

私はこの確認テストを、必ず毎日、本を読むみたいに繰り返していました

確認テスト自体、問題数も少なく、一問一答形式なので、繰り返し反復することで記憶の定着に直ぐ繋がります

 

確認テストの実施時に、自分がどうやってこの問題を解いたかの解法を記入していました。また、自己採点時には単なる丸レッドバツレッドだけではなく、赤ペンで解説も書き込んでいました

こうすることで、確認テストが薄く圧縮された参考書に変身します。

 

夜寝る前の30分や、お昼ご飯を食べながらなど、隙間時間に見てました。

確認テストだけは、国家試験直前だと20回以上は周回しました。

 

模試など解いたことがない問題を見ると、先ず確認テストで身に着けた知識から考えるようになると、意外に正解を導け出せます。

 

 

 

薬ゼミ生オリジナルのツールを大事に繰り返していく

私が薬学ゼミナールを利用したので、薬学ゼミナールのことを執筆します。

 

薬学ゼミナールでは通学とライブ配信、オンデマンドがあります。(2023年3月現在)

どのコースも様々な考えや用途があると思うので、このコースが絶対良いはないと思います。

 

ただ、執筆者の個人的な考えは、通学コースが良いと思います

通学コースの最大のメリットは、身近な講師陣と刺激がある予備校生です。

 

講師が必ず受付にいるので、講義の休憩時間や講義前後に質問できます。

また、その日の講義する科目以外の質問でも、誰かしらの講師に言えば対応してくれます。

疑問に思ったことは、その日のうちに直ぐに解決できます

 

また、講師が顔を覚えてくれるので、いろんな講師に相談しやすいです。

模試前にも激励の言葉を貰ったりするので、モチベーションが向上します

 

教室内の雰囲気も執筆者的に良かったです。

いろんなタイプの受験生がいたので、良い刺激になりました。

いつまでも休憩スペースにいる集団を見れば、次のテスト順位で抜かしてやると思ったり、放課後残って勉強している受験生を見れば、負けてられないと思ったりできました。

 

通学をして印象的だったのが、講義中やテスト中の大きな咳や居眠り、10分に1回ペースでワザと指を鳴らす行為、ペットボトルをこれでもかと潰す音、貧乏ゆすり,

靴と靴下を脱いで足の匂いを拡散させる行為などです。

 

結果的に、とても修行になりました

 

初めはイライラしてましたが、11月を過ぎる頃には気にならなくなってました。

そのお陰か、国家試験本番では、私の斜め後ろの席の受験生が、頻繁に鼻をかんだり、咳をしたり、くしゃみをしたり、シャーペンを何回も机に落としていましたが、気にせず集中できました。

 

一方、オンラインについてです。

私が働きながら受験を選択した年では、実は薬学ゼミナールの単発の講習会を何回か受講していました。もちろん模試や直前講習も自分で申し込みました。

受講は全てオンラインです。

 

個人差はあると思いますが、家だとリラックスした状態で講義を受けることできる反面、集中力が欠けました

周りに受験生がいないから、変にリラックスし過ぎたのかもしれません。

 

そして、国家試験本番、今まで以上に緊張しました

たぶん、一年間、受験生に囲まれずにいたので、受験生が集まると出てくる独特の空気に免疫がなかったんだと思います。

 

ただ、オンラインは良くないというわけではなく、人によっては、一人っきりの方が集中できるという方もいると思うので、ご自身がよく考えて選択した方がいいと思います

 

 

通学コースがおススメ、ただ自分にあったコースを選ぶべきです

執筆者は、働きながら受験をしたこともあるし、予備校に通って受験もしました。

 

結論から書きますと予備校を利用することを強くおススメします

 

私の話ですが、106回不合格の後、金銭面から予備校代を払うことができず、

働きながら国家試験を受験する選択肢を選びました。

なので、ネットサーフィンやSNSで『働きながら薬剤師国家試験合格』や『宅浪でも合格』、『●か月で国家試験合格』などの記事やブログを読み漁っていました。

その後は執筆者のプロフィール通りです。

 

私の経験から、予備校を利用することを強くおススメする理由をポイント形式で3つ記述します。

 

 

スケジュール管理

働きながら、若しくは宅浪をすると、学習のスケジュール管理がとても難しくなります。

もしかしたら、この記事を読んでいる方で、「自分は大丈夫」「今回の悔しさをバネにしてるから最後までやり遂げる」と思っている人がいると思います。

私も思ってました。

しかし、現実は甘くありません

そもそも、それができてたら一発で合格しています。

 

私の話ですが、初めの3か月はモチベーションがかなり高く、自分が立てたスケジュール通り進みます。

しかし、働きながら勉強していると、ある日突然、疲れがドッと出てきます。

私はお昼から出勤して拘束時間が9時間でした。そこから残業があったりです。

勉強する時間は、出勤前の2時間くらいと、帰宅して2時間くらい、あとは休日くらいでした。

 

やっぱり、身体もメンタルも持ちません

覚えなきゃいけない業務内容、職場の人間関係、いつ帰れるか分からない空気、帰っても勉強しなきゃいけない圧迫感、休日は家にこもって勉強。

そして何より、先が見えない不安。

 

まぁ、他の新人と比べると、ハードモードです。

 

段々、体力が無くなり、青本や青問の進み具合が悪くなり、スケジュールから外れていきます。

遅れを取り戻そうと夜遅くまで勉強すると、次の日の業務に影響がありました。

負のサイクルです。

 

また、休日に関してですが、段々ダレてきます

家にばかりいるので、時間の感覚もズレてきます。

今日という日が終わるまで、こんだけ時間があるから、少し休憩しても大丈夫という、よく分からない考えが増えてきます。

ここから先は負のサイクルです。

 

一方、予備校を利用すると予備校が決めたスケジュールに沿って、勉強が進んでいくため、遅れることはないです

予備校に関する詳しいことは別の記事で執筆しているので、読んで頂けると嬉しいです。

 

働きながら受験・宅浪を考えている受験生がいるのなら、自分のことを客観的に振り返り、もう一度よく考え直すことを強くおススメします

 

また、金銭面的に予備校に通えないという受験生は、割り切ることをアドバイスします

 

例えば、今年は無駄使いせず、仕事に専念して貯金をする。

本命は次の国家試験合格。

 

このように割り切った考えを持っていると、幾分は気持ちが楽になると思います。

二兎追うものは一兎も得ず

嫌いな言葉です。

 

執筆者も過去を振り返ると、浪人するための金銭を稼いだことは無駄ではなかったと思ってます。

自分のお金で支払った予備校代は、重みが違います

それこそ、大学の学費を払ってくれた親の感謝も強く実感できます。

 

 

勉強の効率性

予備校を利用すると、近年の国家試験の傾向に沿った勉強を、効率よくすることができます

高い学費を払うだけの価値はあります。

 

一方、予備校を利用せずに独学でいくと、自分で国家試験を分析していく必要があります

もちろん、現役時代に予備校が講義していた内容を使う人もいるかもしれません。

 

 

ただ、国家試験の分析はどうやればいいのか分からないのが現状だと思います。

私もYouTube動画でよく検索していました。

「●回薬剤師国家試験に出題されそうな薬一覧」など視聴し、ルーズリーフに列挙して覚えました。

まぁ結論、その年の国家試験には一つも出題されませんでした

 

ただ、薬学ゼミナールの直前講座やヤマかけは、なぜか当たるんですよね

割と必須問題からですが、予備校の分析能力の高さに驚かされます。

 

予備校を利用すれば、予備校が敷いたレールをズレることなく進めば合格できます

 

 

モチベーション

予備校を利用する最大のメリットはモチベーションの維持だと思います

 

私が通った薬学ゼミナールではアドバイザー制度があり、学生一人一人に担任の講師がいました。

月に一度の面談、毎日ではないですが勉強の進捗具合の確認など、いろいろと声掛けをしてくれました。

 

また、教室内だと他受験生を常に意識することができます。

模試での立ち位置も重要ですが、薬学ゼミナールでは月テストや中間テストといった模試に準ずるテストが複数回あるので、その都度、自分の立ち位置を確認して、学習法の調整ができます。

 

そして何といっても、講師と直ぐ会話できることが良いです。

私の場合、突然、この科目で前回学んだ内容を直ぐ確認したいという時がありました。

そしたら受付にいる講師で、質問できそうな講師に言うと、その場で解決できました。

自分で調べるのではなく、直接、講師を利用して解決できる利点があります。

 

一方、予備校を利用せず独学の場合、自分の立ち位置の確認が模試のみです。

模試は9月からなので、それより前の立ち位置が分からず、勉強の調整が難しいです。

 

そして、既卒性は現役生ほどの、伸びはないと思います

 

どういうことかと言うと、9月の模試から11月の模試で40点以上上がるといった爆発的な伸びは起こりにくいと思います。

私が受けた模試の校内平均点(おそらく5月コース生のみ)を見ると、

既卒性は徐々に模試の点数が伸びていくスタイルだと思います。

なので、9月の模試で、ある程度の点数を採らないと厳しい戦いになると思います。

模試についても、別の記事で詳しく書こうと思うので、読んで頂けると嬉しいです。

 

 

 

予備校を利用することを、強くおススメしますプンプン

 

 

よくネットの記事やSNSなどでは、現役生が最も合格しやすく、

浪人するごとに合格から遠ざかっていくと言われています。

 

ある記事だと計算式まで記載があり、

多浪するとほんの数%しか合格しないとありました。

 

私自身、これは半分事実で、半分嘘だと思います。

 

確かに現役生のほうが合格しやすいのは、厚労省が公表している合格率が語っています。

しかも、私が受けた薬ゼミ統一Ⅲ模試(251)の薬ゼミ生の平均と全国平均の差は数点しかありませんでした。

もしかしたらカルテの配布時期で変動があったかもしれません。

しかし、やはり国家試験が近くなると現役生の追い上げは凄まじいです。

 

なので、薬ゼミ生だから模試の点数が必ずしも良いというわけではないです。

私自身、薬ゼミ生でしたが、模試は難しかったし、点数が採れやすいとは一度も思いませんでした。

 

それでは、浪人生の合格率ですが、

厚労省で公表されてる通り、半分を切っています(108回までの公表)。

数字だけ見ると、浪人生は合格しにくいです。

 

しかし、私個人の考えで、浪人生のポテンシャルでの合格率は現役生と同じだと思います。

浪人してしまったから合格しにくい、浪人を重ねるごとに合格から遠ざかってくということではないです。

浪人しようが現役だろうが、はっきり言って合否には関係ないです

 

そもそも、既卒生の合格率が絶対なら、浪人生活初日で合否が決まってるようなものです。

既卒性の合格率は、様々な受験生が含まれています。既卒性の全員が予備校に通って受験していません。

現役で受験して不合格だから、親の援助で直ぐ予備校に通えるという方は、親に感謝してください。

 

また、浪人を重ねると、働かなくてはいけない状況になるということは、痛いほど分かります。

私自身、仕事を辞めた途端、住民税などの支払いが一気に来ました。

予備校代を払って貯金がすっからかんなのにです。

それに加えて、追い打ちをかけるように、年金機構から特別催告状が送り付けられるという無慈悲。

この国は無職に厳しすぎじゃね?と思いました。

 

話が脱線してしまいましたが、公表されてる既卒性の合格率は、受験生の環境条件が不一致などで参考値としては不十分です。

また、各予備校側も正確な合格率を公表していません。

薬学ゼミナールに関しては、通学・ライブ配信・オンデマンドなど様々なコースがあるため、予備校が公表している合格率も参考になりません。

 

とある記事には予備校の合格率は●%とありましたが、まぁ都市伝説レベルの信憑性だと思います。

理由は、そういった記事には必ず「私が合格できた方法を有料で教えます」の案内があるからです。

 

ここまでダラダラと書きましたが、ここからが執筆者が一番伝えたいことです。

はっきり言って、既卒になろうが、何年浪人を重ねようが、合否には全く関係ありません

確かに数字は嘘をつきません。しかし、数字に踊らされないでください。あくまで出された結果は過去の話です。

 

もっと言うと、浪人生活初日は全員合格率100%です。

そこから、毎日の行動次第で徐々に合格率が下がっていきます。

大事なことは、合格率100%を国家試験本番まで維持していくことです。

 

浪人生はネット記事やSNSに左右されず、目標のために、直向きに勉強すれば必ず合格できます

 

浪人生は合格率100%を国家試験本番まで維持するプンプン

はじめまして。

薬剤師国家試験を3回受験し、晴れて薬剤師になれた

最速の魔法使い、ハムマヨネーズ”です。

 

ここで、私が執筆するブログは、薬剤師国家試験合格を目指している

既卒性・薬ゼミ生に向けたものです。

特にこれから薬学ゼミナールで頑張る受験生を意識して執筆しています。

また、執筆者自身、多浪を経験しているので、自身の経験も踏まえて執筆してます。

 

私の経歴を簡単に紹介します。

 

 

106回薬剤師国家試験 不合格

下矢印

金銭面から予備校に通わず、正社員として薬学とは関係ない仕事をする

下矢印

107回薬剤師国家試験 不合格

下矢印

自己都合退職

薬学ゼミナール 5月コースに入塾

下矢印

108回薬剤師国家試験 合格

 

 

私は国家試験を3回受験し、ようやく薬剤師になれました。

私自身、浪人時代はとても苦しく、将来なんて全く考えられない状態でした。

本当に受かるのか毎日悩んで過ごしてきました。

 

ネット記事では浪人1年目の方は多いですが、多浪生の記事は少ないです。

なので、私の経験・メッセージが少しでも誰かの役に立てれば嬉しいです

 

また、ここで注意点というか大前提ですが、

私含めて予備校講師と大学教授以外のアドバイスは、基本疑ってください
ド素人の意見です。

 

よく○○○薬剤師が国家試験のアドバイスをしてみたとかありますが、

そもそもカリキュラムは都度変更されるし、国家試験の難易度も年々上がっているのだから、過去の栄光の話を真に受けたところで、一文の得にもなりません

 

辛うじて、近い回の国家試験を受験した人のアドバイスは良いと思いますが、

基本は国家試験のエキスパートである予備校講師や大学教授のアドバイスを聞いてください

 

私が執筆しているブログも、時がたてば過去の話になりますが、

こんな話もあったんだ程度で、読んでくださると嬉しいです。