歌手の弟ソン・ホヨンとタレントの姉ソン・ジョンミン。平凡な人たちは有名人姉弟の二人をうらやましがるかもしれない。しかし二人は腹が立ったときや嫌なことがあったとき、感情を素直に表現できる普通の姉弟がうらやましいという。だからこの日のインタビューでは普通の姉弟のようにお互いへの本音を吐き出せる場を設けることにした。
◆久々の自己紹介
ソン・ホヨンがg.o.dのメンバーとしてデビューしたのは1999年。もう9年も前のことだ。準備期間の3年を合わせれば12年にもなる。経歴だけを見ると「中堅」に入るが、ソン・ホヨンはまだ28歳だ。新人歌手としてデビューしてもおかしくない年齢だろう。このアンバランスなところがソン・ホヨンの可能性であり、プレッシャーでもある。
芸能活動は、姉のソン・ジョンミンが仁川放送のビデオジョッキーとして先にスタートした。米国の大学の工学部2年生だったソン・ジョンミンは、夏休みに韓国へ一時帰国した時、「実験服を着て実験室で機械ばかり触っているにはもったいないほどの美人」と言われ、タレントオーディションを受けたのがきっかけとなった。その後、ビデオジョッキー、司会、ラジオのDJを経て、最近はドラマや映画にも出演するなど、多方面で活躍している。これからは演技に重点を置く予定だという。
ソン・ホヨンは今年に入ってからバラエティー番組によく登場する。話もうまく、面白いことを言ってよく人を笑わせる。しかしどこかぎこちなさを感じるときもある。無理に笑わせようとしている感じというか…。自分の持つイメージ、優しくソフトで明るい姿だけを見せ、本当の自分を隠そうとしている…そんな印象だ。テレビに映る姿が本当のソン・ホヨンなのか、そこが知りたい。
「テレビに映る僕はニヤニヤ笑っていて、女っぽく、危険があったらそれを避けようとするような、そんな男です。でも実際の僕は、そういうことは絶対にしません。困難や危険を避けるよりは、それに向かって立ち向かいます。周りの人たちは僕のことをロマンチックで優しそうだと言うけれど、本当の僕は優しいだけの男ではありません。僕の知り合いは知っていると思います。僕が男っぽく、ほかの面もたくさん持っているということを。テレビでは見せていないだけです」
ソン・ジョンミンがこれまで10年間に出演した番組やドラマは実に多彩だ。代表的なものを並べれば、『真夜中のテレビ芸能』『ソン・ジョンミンのチャンネル・イエス』『歌謡プラス』『イングリッシュ・マジックスクール』『ポップス・パノラマ』、ドラマ『オールイン~運命の愛~』『9回裏2アウト』、映画『ウォンタクの天使』などだが、このほかにも数え切れないほど多い。『真夜中のテレビ芸能』のリポーターとして活動していたときは、英語の実力を生かし、メグ・ライアンやブルース・ウィリスなど、世界的なスターたちへのインタビューも任された。このように一生懸命芸能活動をしてきたにもかかわらず、人々はソン・ジョンミンのことを「ソン・ホヨンの姉」と呼ぶ。これはソン・ジョンミンにとってうれしいことではないはずだ。デビューもソン・ジョンミンの方がずっと先なのだ。
「嫌な気持ちになることはありません。姉の立場からしてみれば、わたしが有名になるより弟がうまくいってくれた方がいいからです。反対にわたしの方が有名で弟が今ひとつだったら悲しいでしょう。もちろん、もっと成功したいと思います。でも欲を出してうまくいくものではありませんから。これまでマネージャーなしで一人で仕事をしてきましたが、最近はマネージメントの管理をしてもらっています。わたしもこれから違ってくると思いますよ」
「テレビでは見せていないわたしの内面を演技で表現したいと思います。10月に映画に出演することになっていますが、この作品では言葉遣いが乱暴で生意気な女性を演じます。これが本当のわたしに近いかもしれません」
チェ・グッテ記者
写真=カン・ヒョンウク、パク・ジョンヒョク
美男美女の姉弟、ソン・ホヨン&ソン・ジョンミン(中)
◆ホヨンの歌を聞いて涙が出た
二人は現在、京畿道安養市坪村洞で一緒に暮らしている。お互いに仕事が急がしく、一緒に過ごす時間は少ないが、顔を合わせた時にはお互いの仕事についてじっくり話し合う。
「弟の僕のことがすべてにおいて心配のようです。母親のようにあれこれ世話を焼き、小言も多いです。そのせいで口げんかをすることもあるけれど、本当はとても感謝しています。姉は責任感が強い人です。僕が家を出て合宿生活をしていた無名時代には、よく面会に来ておいしいものをおごってくれたり、梨泰院(ソウル市竜山区)に連れて行って服を買ってくれたりしました。そのとき僕は無一文でしたから。その時に買ってもらったジーンズは今でも履いています」
ソン・ホヨンの声に力が入る。姉にたくさん買ってあげることのできる立場になった自分がうれしいようだ。
「ホヨンが必要な過程を経て今に至ったようで本当にうれしいです。楽な道のりではなく、辛いこともたくさん経験しましたから。弟がデビューしたころ、仁川放送局に行くために江辺北路を車で走っていたら、ラジオからg.o.dの『母へ』という曲が流れてきたんです。ちょうど夕日が車内に差し込んできて、なんだかすごく涙が出ました」
大抵の姉弟は仲がいいものだが、幼いころから米国と韓国を行ったり来たりして苦労が多かった二人は、人並み以上の愛情で結ばれていた。今回の写真撮影でも、二人は自分の服装より相手のスタイルをチェックするのに余念がなかった。二人の息はぴったりで、撮影が順調に進んだのは言うまでもない。
「ホヨンは自分のことをあまり表現しないタイプですが、とても家族思いの子です。数年前、マネージャーのいないわたしが自分で車を運転しながら移動しているのを見て、突然新車を1台買ってくれたんです。自分は小さな中古車に乗っていたのに」
チェ・グッテ記者
写真=カン・ヒョンウク、パク・ジョンヒョク
美男美女の姉弟、ソン・ホヨン&ソン・ジョンミン(下)
◆ソン・ホヨン一問一答
‐酒について
「強いし好きです。特に最近はよく飲みます。1stソロアルバムの時は初めて一人になったし、とにかく頑張らなければならない時期だったので、飲む余裕がありませんでした。でもいつからか自分を自分の中に閉じ込めすぎているんじゃないかと思うようになったんです。自分をオープンにするため、また酒と仲良く過ごしています。酒量は焼酎3本。どんな酒でも好きで、爆弾酒(ウイスキーとビールをミックスしたもの)も大好き。爆弾酒、うまいですよね。僕はうまいものが大好きです」
‐いい歌とは
「いい歌というのは、聞いている人が好きな歌のことですね。歌い手が一人で喜んでいても、それはいい歌とは言えません。だから新しい曲を出すときにはとても悩みます。新しい曲がいくつもあると、どれがいいのか見極めるのが難しいです」
‐結婚について
「結婚願望はあるけれど、今はその時期ではありません。まだ28歳ですから。とにかく結婚したいとは思っています。まだ相手がいないせいか、考えが具体的なものに発展しませんね。理想のタイプ? 清純可憐な女性よりも少しおてんばな方がいいですね。僕を自由に操るぐらいの女性がいいです。理想のタイプはただ“理想”に過ぎませんが…」
‐2ndソロアルバムについて
「10月中旬、3年ぶりに2枚目のアルバムをリリースします。リリースが遅くなったのには訳があります。2ndアルバムのことを考えると、今でも心配とストレスでため息が出るほどです。先日、アルバムのジャケット撮影をしましたが、笑っている写真が1枚もありませんでした。g.o.d時代から考えても、笑っている写真が1枚もないアルバムはこれが初めてです」
‐ソロになって大変なこと
「人はおかしなものです。誰かに監視され、追い立てられなければ効率的に動くことができません。一人になってそういう人がいなくなると、自分が今進んでいる道が正しいのか、間違っているのか分からなくなります。そういうことを乗り越えなければならないというのは分かっているのに、時々スランプに陥ってしまいます。でもこれからも一人で歩み続けるつもりです」
‐10年後の自分
「もっとカッコよくなりたいです。たくさんの人たちが“ソン・ホヨン”という歌手を認めてくれて、常に発展し続ける男として記憶してもらいたいですね。芸能人としても、人間としても、怠けている姿は見せたくありません。そして40歳までに必ず何かをやり遂げたいと思います」
チェ・グッテ記者
写真=カン・ヒョンウク、パク・ジョンヒョク
いいなぁ~!こんな弟がいたら・・・。うらやましいです!
もしも、サンウさんが弟だったら? 考えられないわ。だって、私が妹になるのだもの!(年齢はちょっとだけ私のほうが上ですが・・・。)
もしも、ビニが弟だったら? 蔵に入れて鍵を閉めて外に出しません!
もしも、ソン・ホヨンが弟だったら? みどりんの手料理をたくさん食べさせてあげたい!(昨夜1万ウォンの幸せ後編観ました。あの食べっぷりは見ていてかわいいです)