11日午前0時40分ごろ、国宝第1号の崇礼門2階が火災に飲み込まれ、崩れ落ちた瞬間、これを見守っていた市民らは「そんなばかな。信じられない」と口々に叫んだ。


 「あ、あー。崩れる!」


 高校生のチョン・ヨンジン君(18)=ソウル市鍾路区孝子洞=は「夜のニュースでこのことを知り、両親と一緒にタクシーに乗ってやって来た。たった今着いたところだが、実に残念だ。みじめでならない」と首をうなだれた。


 火災が発生してから4時間ほど経った同日午前0時50分ごろ、崇礼門の2階が崩れ落ち、屋根瓦が落ち始めると、崇礼門の周辺では「あーっ! 危ない」という悲鳴が上がった。煙が立ち込めていた崇礼門2階の屋根から火柱が上がったのだ。



 この様子を目撃していた日本人観光客のアサオカさん(45)は「テリブル、テリブル!」と何度も繰り返し、「近くのホテルに泊まっていたところ、煙が見えたので出てきた。国宝第1号が燃えてしまうなんて、日本では想像もできないこと」と話した。


 文化遺産委員会のファン・ピョンウ委員長は、聯合ニュースとのインタビューで「消防当局は2時間もの間、遠くから放水しているだけだった。今はその消防車も水がなくなったため、1台いなくなり、火がまた勢いを増してきた」と悲しそうに現場を見つめた。


 中学2年の息子と高校1年の娘を連れて都心に出てきたク・ボクフェさん(47)=女性=は「2008年の年初めに国宝第1号がこうして崩れ落ちるのを見ることになるなんて、本当に悲しい」と、子どもたちを抱きながら答えた。


 現場で4時間も火災を見守っていたというユ・ヘシンさん(59)=タクシー運転手=は「それこそ大韓民国が崩れ落ちたも同然だ。国宝は韓国の顔なのに何ということだ。腹立たしくて仕方がない。仕事する力さえもわいてこない。普段から管理する人が一人もいなかったのが原因だ」と怒りをあらわにした。


パク・シヨン記者


チョン・ヘジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS


放火の可能性も・・・。なんて記事もありましたが防犯カメラに不審者が写っていなかったようです・・・。原因は何でしょう・・・。よく目にしていた南大門、なんだか複雑な気分です。













 韓国国宝第1号「崇礼門」(南大門)が10日夜に出火し、11日未明に木造2階建ての楼閣が完全に崩壊した。


 崇礼門は朝鮮王朝の太祖在位中に創建され、ソウルに現存する最古の木造建築物だった。

NEWSIS/朝鮮日報JNS