発行者の月読です。
鬼滅の刃という漫画やアニメが流行ったおかげで呼吸や呼吸法という言葉がメジャーになりました。
ちなみに月読も全巻持っています。(^^)
その鬼滅の刃に出て来る呼吸や呼吸法とは違うのですが今回は『呼吸を盗む』ってお話しをいたします。
これは今は亡き某・武術家のお話しなんですけど、ある時自宅にネズミが住みついたんだそうです。
家の人からネズミを何とか出来ないか?…と相談を受けたその武術家は「よし、任せとけ!」と言って、その裏にネズミが隠れているであろう壁の近くまで行ってネズミの気配を探ったんだそうな。
するとネズミ君、何やら感じて姿を見せて、しばらくの間その武術家と睨(にら)めっこ。
その時、武術家はそのネズミの呼吸と合わせるように自分の呼吸をコントロールし、ネズミと自分の呼吸がピタリと同調した瞬間、武術家は息をグッと止めました。
同時にネズミの呼吸も止まりまして、あわれネズミ君、一巻の終わりで御座います。
これは相手の呼吸のリズムを感じ取り、その呼吸と同じリズムで自分も呼吸をするコトで自分と相手とシンクロさせ、さらに相手の身体の動きをハッキングするという武術における高等テクニックの一つです。
このように武術における呼吸法とは相手と自分を同調させ相手の心の中を読んだり、相手の身体の動きを操(あやつ)って勝ちを得るために使われるコトが御座います。
それを『呼吸を盗む』と申します。
この方法は高等テクニックにしては比較的安易に出来ますので、その練習法を一つ紹介しておきます。
やり方…
数メートル先を歩いている人をよく観察して、その人の歩くリズムや歩幅や上半身の動きをマネて下さい。
その人の動きとピタリと同調出来ましたら、自分の膝(ひざ)をワザとカクンと曲げて下さい。
すると前を歩いていた人の膝もカクンとなって転んでしまうのです。
これは昔から伝わる秘伝の練習法なのですが、実際に転ばせるのは危険ですので、自分の膝を曲げるのでは無く、立ち止まるとか頭をかくとかアクビをするとかの相手にとって危険が無いコトをして下さいね。
この『呼吸を盗む』というテクニックは例えば相手に自分の要求をのませる場合にも使えますので、商談や愛の告白等に使えばかなり勝率が上がりますので練習しておくと良いかも知れませんね。
興味の有るは練習してみて下さい。