https://note.com/mahou308/n/n86289243c74f

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか？

【60代男性単身赴任歴30年】

30年家族と別居をし続け、現在ではほぼ口も聞かない関係になってしまった相談者さん。

今後どう生きていったら良いか？と苛まれているようです。

自宅のある地域は、ご本人も奥様も実家に近く、単身赴任の状況で、

盆暮正月に実家近くに帰省する時にはもちろん「自宅」に帰りたいと申し出るそうなのですが、

やんわりと、それでもはっきりと「帰ってこないで」と返信が来てしまうそうです。

そんな流れで、相談者さんは「実家」に帰省します。

同じ地域にいるのになんだかややこしそうです。

いずれ年功序列で「実家」に帰省することができなくなるであろうと予測が立つからこそ、

「このままだと帰省する場所がなくなる」と感じたのかもしれません。

タロットを数枚引いても、なんだかはっきりしない小アルカナばかり。
タロットを見ながら『おや？』と思うMahouはもう少し質問を続けました。

『お子さんの学費は卒業まで払われていますよね？』
「はい、全部僕が支払いました」
『お子さんとの連絡先交換はされていますよね？』
「返信は来ませんが既読にはなります」
『ご自身が住んでいるマンションのローンはまだあるんですよね？』
「はい、あと数年残っています」
『ご家族が住んでいるお家のローンは終わっていますか？』
「・・・」

流暢であった会話のテンポがずれました。

「妻の実家の所有のマンションに住んでいます」
『お子さんがすでに社会人だと言うことですが、それでも奥様分の生活費は送金されていますか？』
「・・・」

みなさん、文脈が読めましたね？
Mahouは多くは語りませんが、そこではっきりとタロットがいまいちしっかり答えを出せなかった理由が見えてきました。

他人の家族の生活方式に口を出す必要は皆無です。
とはいえ、奥様が「帰ってこなくてもいい」と堂々と言える理由が見えてきました。

お互い様です。お互い様なんです。

双方再会がストレスだったのでしょう。

久しぶりに帰ってきても話すことはない。久しぶりに帰ってきたからこそ、自宅でゆっくりしたい。

子どもの相談をしても、そばにいないからこそ、好きにさせればいい、お金はなんとかする、と答えてしまう。

相談にすら乗ってくれないなら、話す気にもならない。

気がつけば10年単位でそんな日々が続けば、

お互い『今更』会う必要はないでしょう、と言えてしまうのでしょう。

特に、金銭の不安がないのであればなおのこと、です。

ようやくタロットは重い口を開けました。
『生活はすぐには変えられない。今からでも遅くはない。出来る範囲の生活の援助を申し出るのは悪くない。

たとえ断れれても、その意思を伝えることが大切だ』

そして、最後に言います。
『必ずお子さんたちと連絡を「普通」に取り合えることでできる日が来る。
その日を楽しみに、毎日粛々と生活をするといい』

不器用な天才肌の相談者さんは、うっすら目を潤ませて頷きました。

みんな不器用なんです。うまく生きることが難しい。悪い人じゃないのにね。

でも、だからこそ「面倒くさい」が厄介なんです。

大きな問題になる前に、面倒くさい事柄を丁寧に対応していくことが、人生の豊かさにつながります。

家族だから、親しいから、そんなこといちいちしなくてもいいだろう、が
壊滅な関係の呼び水となります。

親しくない人に丁寧に接し、大切な人を蔑ろにする人がどれだけ多いか？
逆ですよ？みなさん。逆なんです。

目の前にいる人、大切な人ほど手を止めて丁寧に接しましょうね。

『信じていたのに裏切られた』相手が本当に悪い人なら、致し方がないセリフ。
でも普通の人であったら、きっと原因がどこかにあります。それはきっと小さな行き違い。

そして、気が付いたなら、今からでも挽回できます。

それが『ご縁』なんです。

タロットMahou

単身赴任②【大アルカナⅣ 皇帝】