内藤コレクション写本【大アルカナ0 愚者】 | Mahouのささやき

内藤コレクション写本【大アルカナ0 愚者】

https://note.com/mahou308/n/nfb28cc027e2b

 

みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?

先日友人と、久しぶりに東京上野にある「国立西洋美術館」に行ってきました。

 

 

【世界観にワクワクします】
【美しいカリグラフィ】
【左上の挿絵のアップ】

タロットの愚者と魔術師が合体されたような構図となっています。

【着ている服は愚者】
【机の上のアイテムは魔術師】
【1500年に作画】

やはり中世ヨーロッパ時代の文化、
こういった絵の構成が、当時の書き方の流行りだということが推測できます。

【当時の楽譜】
【いちいち細かい】

都内の台風直撃の日に、友人と意を決して行ってきました。
ラッキーにも館内は人がまばらで、たっぷり堪能。

 

Mahouは、タロットカードの絡む絵柄にうっとりし、
友人のアロマセラピストは、写本に描かれる植物の図柄、書き方に当時の
人々の生活にどんな植物が寄り添っていたのかに思いを馳せ、

終始、至福の時間を過ごすことが出来ました。

 

二人とも『感無量』。

 

緻密な芸術とも言える写本たち。
それを作成した当時の人々の生活は、どのようなものだったのだろう?と
想像します。

 

おそらく、この作品を所蔵していた貴族たちは、裕福な生活だったろうと
想像は簡単に出来ますが、それよりも、この作画を担当した絵師たちの
生活はどのようなものだったのでしょう?

 

日本の神社仏閣で保管されている、素晴らしい仏像なども同様に
おそらく絵師、仏師たちの賃金などは、そんなに高いわけでもなく
日々暮らしていく最低限のものだったのだろうと、想像します。

 

そんな生活の中で、このような素晴らし作品を作り続けていくその精神とは
どのようなものだったのか?

 

おそらく『何も考えない』『不服不満も感じない』
ただただ、『生きるために』淡々と描き続けていく、
それ故に、妙な念がこもらず、
ただひたすら一所懸命なエネルギーだからこそ
このように後世に残っていたのではなかろうか?とまで想像が膨らみます。

 

もちろん過酷な労働条件だったとも推測できるので
全てがいい波動の作品だとは言い切れませんが、


燃えたり、虫食いに遭ったり、破れたり、とそれなりの状況の中、
残り続けるその作品自体のパワーも、認めざるを得ないのです。

 

金の装飾がどれだけ価値が高かったか?
当時の貧富の差が生み出す、豪華絢爛な贅沢な活動。

 

色々と脳内を感情が駆け抜けます。まるで台風のように。

それでも、その強風が吹き去ると、目の前の作品のただ美しいその感動だけが
残ります。

 

あぁ、素晴らしい。

タイミング合う方は、ぜひ立ち寄ってください。25日まで。

 

タロットMahou