雨のささやき【大アルカナⅧ Strength】
https://note.com/mahou308/n/n243fbe12fd85
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
昨夜は夜遅くまで、スカイプ鑑定をしておりました。
相談者が日本国内在住ではないので、12時間の時差があると、
朝早かったり夜遅かったりする場合もあります。
遠い異国で、ほぼ日本語を話さない生活をしていると、
日本語が恋しくなるのでしょう。
とはいえ、脳内の考え方は、その在住している国の文化も浸透していますから
時々、文化的に『おや?』と思う発言をされていることに気が付きます。
「日本だったら、そうはしない」とはまでは言い切りませんが
例えば20年間海外に住んでいると、日本の常識的だと思われるニュアンスが
20年まで止まっているということが多々あります。
俯瞰的に見れは、それは当然のことなのですが
ご本人が信じてやまない「日本の常識」は「20年前の日本の常識」であるので
現実的な差異を、アドバイスするとはいえ、かなり受け入れ難い様子。
当初は、英語脳になるとマインドが変わってしまう傾向、とか?
相談者の個性かな?と思っていましたが
海外在住者の鑑定がふえると、全体的にこの傾向が見受けられました。
さらに、自己主張をしなければ生きていけない過酷な海外での暮らしに
馴染んでいるため、その20年の差異への「拒絶反応」もいちじるしく激しい。
なかなか持って『占い師』としての言葉での提案の仕方が、
研磨される鑑定となります。
占いが出来るのと、占い師として「相談者」にわかりやすく説明をするスキルが
『別物』という理由の一つとも言えます。
2時間びっちり鑑定をして、「ある程度」のまとめをし、鑑定終了となりましたが
「感情的」に納得できない(消化するのに時間がかかる)相談者から、
朝起きると山ほどメールが来ていました。
Mahouを(タロット鑑定)指摘する内容ではなくて、自分の心うちを
文章化した内容です。
人は、文字にすることで、心を整える傾向があります。
とは言え、相談者にとっては「理不尽」な世の中を受け入れるのにも
時間がかかるものです。
その割には「ある日突然閃いた」とか言って、勝手に納得して乗り越えて行ったりもするのが、人間の神秘と占い師側の理不尽でもあります(笑)
今朝の都内は比較的強い雨。
雨の音に耳を澄ませます。
そして、雨に問うのです。
『どうしたら、この相談者さんが上手く生きられるのか?』
すると雨は強い雨音の中、微かな声で答えてくれました。
「雨降って地固まる」
おお?久しぶりに聞いた(思い出した)ことわざ。
そりゃそうよね。相談者に限らず、当人にとって「理不尽」な事柄って
だからと言って、どうにもならないことだから「理不尽」なのよね。
それが現実である以上、進むしかない、乗り越えるしかない。
ただそれだけ。
ただそれだけなのです。
どんなに考えても、どうにもならないことも世の中にはあって
防げたかもしれないとはいえ、それは今では過去のことであることが多い。
もし今出来ることがあったのなら、それはやらなければならない。
やらなければならないことを、やらないのだから、
たとえ理不尽だという感情があっても、何も変わらない。
自分の(正当な)主張を通そうとしても、自然界には対応しきれないこともある。
そんなことを、雨のささやきを聞きながら、考えに至りました。
自然からのアドバイスは、優しく、時に厳しく、そして潔い。
とても参考になります。
タロットMahou