今、年運で巡ってきているのは、すべての人にとって甲(きのえ)辰(たつ)です。
ですが、厳密にはちょっと違います。
命式のどこかに己(つちのと)がある人の場合、今年の干支である甲(きのえ)辰(たつ)が戊(つちのえ)辰(たつ)に変化してしまっていることがあります。
なぜかと言うと、命式中にある己(つちのと)と、今年の年運で巡ってきている甲(きのえ)は、干合(かんごう)するからです。
干合というのは、2つの十干がとても強く結びつくことです。
甲(きのえ)は樹木、己(つちのと)は畑に例えられますが、甲(樹木)と己(畑)が干合すると、それによって生じる結果には以下の3つのパターンがあります。
1. 年運で巡ってきた甲(きのえ・樹木)が戊(つちのえ・山)に変化し、命式にある己(つちのと・畑)はそのまま
2. 年運で巡ってきた甲(樹木)も、命式にある己(畑)も、何の働きもしなくなってしまう
3. 年運で巡ってきた甲(樹木)の力は大きくなり(ほぼ倍増し)、命式にある己(畑)はそのまま
これら3つのパターンをひとつひとつご説明しますね。
まずは、年運で巡ってきた甲(きのえ・樹木)が戊(つちのえ・山)に変化し、命式にある己(つちのと・畑)はそのまま、というパターンから。
これに該当するのは、土用の時期に生まれた人です。
夏の土用が有名ですが、土用は1年に4回あります。
春の土用は立夏の直前の12日間、夏の土用は立秋の直前の12日間、秋の土用は立冬の直前の12日間、冬の土用は立春の土用の12日間です。
ちょうど今は春の土用の時期です。
土用に生まれた人の命式に己がある場合、今年の年運で巡ってきている甲は、命式中の己と干合して戊(つちのえ)に変化します。
そして、四柱推命のベースになっている五行思想では、甲(樹木)は木の性質を持っているのですが、この甲が変化した後の戊(山)は、土の性質を持っています。
甲と干合する相手である己(畑)も土の性質を持っていますので、今年は土のパワーが強くなっているわけです。
以前にも当ブログで扱った深田恭子さんは1982年11月2日生まれで、これは秋の土用の時期にあたります。
深田さんの命式は以下のとおりです。
この命式で日柱にある己(畑)と、今年の年運で巡ってきている甲(樹木)が干合し、年運の甲(樹木)が戊(山)に変化しています。
深田さんの命式で良くないのは、五行(木・火・土・金・水)のうち土の性質が強すぎることです。
そして、強すぎる土は忌神(ご自身にとって好ましくない五行や通変星)です。
年運で巡ってきた甲(樹木)が本来なら木の性質を持っているのに、土の性質を持つ戊(山)に変化しており、土は忌神ですので、今年の年運は良くありません。
次に、年運で巡ってきた甲(樹木)も、命式にある己(畑)も、何の働きもしなくなってしまうというパターンについてのご説明です。
土用の生まれでない人の命式に己(畑)があり、その己(畑)のある位置が、日柱以外の柱(年柱、月柱もしくは時柱)である場合が、このパターンに該当します。
以前にも当ブログで取り上げたイモトアヤコさんが、このパターンです。
イモトアヤコさんは1月12日生まれで、この日は土用の時期ではありません。
そして、イモトさんの命式にある己は月柱(日柱以外)にありますので、月柱にある己(畑)と、今年の年運で巡ってきている甲(樹木)が干合し、甲(樹木)も、命式にある己(畑)も、何の働きもしなくなっています。
イモトさんに関するこちらの記事にも書いたとおり、イモトさんの命式にある己(畑)は忌神です。
忌神の己が甲との干合によって作用しなくなるのは好ましいことです。
そのため、イモトさんの今年の運勢は上向きます。
最後のパターンは、年運で巡ってきた甲(樹木)の力は大きくなり(ほぼ倍増し)、命式にある己(畑)はそのままというというものです。
土用の生まれでない人の命式に己(畑)があり、その己(畑)のある位置が日柱である場合が、このパターンに該当します。
例えば薬師丸ひろ子さんはこのパターンです。
薬師丸さんは6月9日生まれで、この日は土用の時期ではありません。
そして、薬師丸さんの命式で己は日柱にありますので、日柱にある己(畑)と、今年の年運で巡ってきている甲(樹木)が干合し、命式にある己(畑)はそのまま、年運で巡ってきている甲(樹木)の力は大きくなっています(ほぼ倍増しています)。
甲(樹木)は木の性質を持ちますが、薬師丸さんにとって木は忌神ですので、忌神である甲の力が倍増してしまっている今年は運勢がとても下降します。
ご自身の命式に己があって、上記の3つのパターンのどれに当てはまるのかわかない、という方がいらっしゃったら、あるいは、上記の3つのパターンのどれに当てはまるのはわかるけれど、今年の運勢が上向くのか下降するのかわからないという方がいらっしゃったら、是非とも鑑定をご依頼くださいね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。