2月4日の立春で旧暦でも新しい年が始まりました。
真帆蕗が占う四柱推命では、立春を以って甲辰(きのえ・たつ)の干支に切り換わりました。
年運で巡ってくる干支が、すべての人にとって、これから1年間は甲辰となります。
2月3日の節分では、豆まきをされた方も多くいらっしゃったと思います。
また神社やお寺でも、節分の行事を行なうところが多くありました。
真帆蕗は東京・上野にある五條天神社の節分行事である「うけら神事」を観に行って来ました。
五條天神社は上野公園の中にある小さな神社なので、上野に行ったことのある人は立ち寄ったことがあるかも知れません。
五條天神社の歴史は文献に残っているものがほとんどなくはっきりしませんが、社伝では日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征のおりに上野忍が岡に祀ったものが起源とされているので、かなり古い神社なのだと思います。
ここの節分行事では、赤鬼と青鬼の他に、方相氏(ほうそうし)が登場します。
方相氏は、4つ目を持ち怖い形相の外見なのですが、実は鬼を退治する正義の味方なんです。
「方相」というのは四辺に区画された結界のことで、古代中国の方位除けや陰陽五行説に由来する概念です。
この方相に生じる災厄を駆逐するための役職が方相氏です。
平安時代の宮中で行なわれていた節分行事の追儺式(ついなしき)では、方相氏が鬼を追い払う役割として登場していました。
現在、節分で正義の味方として方相氏を登場させている寺社は、珍しいようです。
代表的なところでは、京都の吉田神社や平安神宮では、方相氏が登場します。
今回観に行った上野の五條天神社でも、方相氏が登場して、鬼を追い払っていました。
ところが歴史的には、平安時代終わりころの宮中では、方相氏が鬼の役割に変わってしまったんですね。
見た目が鬼に似ていて、怖い姿をしていたためかも知れません。
そのため、寺社によっては、方相氏の四ツ目のお面を被る鬼を登場させるところもあります。
東京では、亀戸天神社の鬼が方相氏の姿をしています。
このように、方相氏は災厄をもたらす鬼を表すのか、もしくは災厄を追い払う正義の味方なのか、良く分からない存在になってしまっています。
でも方相氏と同じように、鬼は、善にも悪にもなり得る存在なのかも知れません。
これから1年間の年運(甲辰)が皆様にとって喜神である場合、つまり、好ましい作用をする場合、そうした作用を上手に活かしてていただきたいです。
せっかく巡ってきた喜神によってもたらされる好影響を見逃さないようにしてくださいね。
逆に、これから1年間の年運(甲辰)が皆様にとって忌神である場合、つまり、好ましくない作用をする場合、今はそういう時期なのだとわかっていれば、上手にやり過ごすことができます。
また、ご自身の運気が上向くのはいつなのかがわかっていれば、やみくもに悲観せずにすみます。
皆様にとって、鬼を追い払う役割を方相氏に発揮してもらえるような年になって欲しいと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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