前回、私が孫を占った際にどんな視点に着目したかについて次の3点を取り上げました。
・どんな通変星(つうへんせい)を持っているか?
・それらの通変星のどれが喜神(きしん)でどれが忌神(ぎじん、いまがみ)か
・喜神である通変星パワーは強いのか、弱いのか?忌神である通変星のパワーは強いのか、弱いのか?
今回はその続きです。
ここで着目する通変星ですが、私は主に、天干通変星をみると、前回ご説明しました。
孫を占った項目の残りは
・人に頼りがちではないか?
・金運は良いか?
・異性運は良いか?
・兄弟姉妹との関係はどうか?
・父(私の息子)との関係はどうか?
・母(お嫁ちゃん)との関係はどうか?
ですので、今回は、これらについてご説明しようと思います。
これまでと同様、深田恭子さんの命式を例に挙げてご説明したいと思います。
深田さんの命式は以下のとおりです。
人に頼りがちではないか?は、偏印や印綬が天干通変星にあるのかないのか、ある場合、それは喜神なのか、忌神なのか、をもとに判断します。
命式中の天干通変星に偏印も印綬もなければ、人に頼りすぎることはありません。
命式中の天干通変星に偏印あるいは印綬があり、それが喜神で、かつ、そのパワーが強い場合には、周囲からの援助を上手に引き出すことができます。
ですが、命式中の天干通変星にある偏印もしくは印綬が忌神で、かつ、そのパワーが強い場合には、人に頼りがちな傾向となって現れます。
深田恭子さんの命式では、天干通変星に偏印も印綬もありません。
ですから、深田さんは周囲からの援助を上手に引き出すことができるわけでもないし、人に頼りすぎるわけでもない、と判断できます。
次に金運です。
金運の良し悪しは、偏財や正財が命式中にあるのかないのか、ある場合、それは喜神なのか、忌神なのか、をもとに判断します。
命式中の天干通変星に偏財か正財があり、それが喜神で、かつ、そのパワーが強ければ、生まれながらに金運が良いと判断できます。
命式中の天干通変星に喜神の偏財か正財があっても、そのパワーが強くなければ、金運が良いわけではありません。
一番困るのが、命式中の天干通変星に忌神の偏財か正財があり、かつ、そのパワーが強い場合です。
こういう人は、生まれながらに金運に恵まれない傾向にあります。
具体的には、お金の管理が苦手で浪費傾向があり、ギャンブル好き、あるいは、逆に、金銭への執着が強い、ケチという特徴があります。
命式中の天干通変星に偏財も正財もなければ、特に金運が良いわけでも悪いわけでもない、と判断できます。
偏財や正財は、その名に「財」が付くことから、金運を表すことはよく知られていますが、命式に偏財や正財がある=金運が良いと考えがちです。
ですが、これは誤りです。
忌神の偏財や正財が命式中にあって、そのパワーが強いより、偏財も正財も命式中にない方がよいのです。
深田恭子さんの命式では、年柱に正財があります。
この正財は喜神ですが、同じく喜神である月柱の傷官よりパワーがだいぶ弱く(傷官の4分の1)、喜神である時柱の偏官よりパワーが強い(偏官の4倍)です。
こうしたパワーの差を考えると、深田さんは、生まれながらに金運が特に良いわけでも悪いわけでもない、と判断できます。
・異性運は良いか?
・兄弟姉妹との関係はどうか?
・父との関係はどうか?
・母との関係はどうか?
については、永作博美さんを例に挙げて以前にこちらの記事にも書きましたので、ご興味があったらお読みくださいね。
永作博美さんに関する記事にも書きましたが、
兄弟姉妹との関係は、比肩・劫財
父との関係は、偏財・正財
母との関係は、偏印・印綬
が命式中にあるのか、ないのか、ある場合、それは喜神なのか、忌神なのか、パワーが強いのか、弱いのかで判断します。
(男女共通です。)
そして、男性の場合、
女性運(妻との関係)は、偏財・正財
子との関係は、偏官・正官
が命式中にあるのか、ないのか、ある場合、それは喜神なのか、忌神なのか、パワーが強いのか、弱いのかで判断します。
女性の場合、
男性運(夫との関係)は、偏官・正官
子との関係は、食神・傷官
が命式中にあるのか、ないのか、ある場合、それは喜神なのか、忌神なのか、パワーが強いのか、弱いのかで判断します。
喜神でパワーが強かったら、その喜神が表す家族との関係は良好です。
喜神なのにパワーが弱いのは、良くありません。
忌神でパワーが強かったら、その忌神が表す家族との関係は良くありません。
忌神のパワーが弱いのは、好ましいです。
例えば、兄弟姉妹との関係を表す比肩・劫財が喜神でパワーが強かったら、兄弟姉妹との縁が深く、いざというときに兄弟姉妹が頼りになる、とみることができます。
比肩・劫財が喜神でパワーが弱かったら、兄弟姉妹との縁が薄く、いざというときに兄弟姉妹が頼りにならない、ということになります。
比肩・劫財が忌神でパワーが強かったら、兄弟姉妹との縁が薄く、いざというときに兄弟姉妹が頼りにならない、とみることができます。
比肩・劫財が忌神でパワーが弱かったら、兄弟姉妹との縁が深く、いざというときに兄弟姉妹が頼りになる、ということになります。
深田恭子さんの場合、
兄弟姉妹との関係を表す比肩(日干)・劫財は忌神で、そのパワーがとても強いので、兄弟姉妹との縁が薄く、いざというときに兄弟姉妹が頼りにならない可能性があります。
女性から見て子との関係を表す食神・傷官は喜神で、そのパワーが強いので、もしもお子さんがいれば、お子さんとの縁が深く、いざというときにお子さんが頼りになる可能性があります。
父との関係を表す偏財・正財は喜神で、そのパワーが強くも弱くもないので、お父様との縁は深くも薄くもないと判断できます。
男性との関係を表す偏官・正官は喜神で、そのパワーが弱いので、男性との縁は薄いと判断できます。
母との関係を表す偏印・印綬は深田さんにとって忌神なのですが、命式の天干通変星には偏印も印綬も存在しない(=存在しないほどパワーが弱い)ので、お母様との縁は深く、いざというときにお母様が頼りになってくれます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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