家族について考えてました(手川) | まほろば文芸堂のブログ

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少し前から「家族」について考えてました。

私は三人家族で母と姉がいます。

父は私が中学生の頃に病気で亡くなってしまいました。昔の私はあまり真剣に生きておらず、流れに流されるままでして、正直幼少期の記憶が余りありません(もちろん記憶力がないというのも原因なわけですが)。中学生なんてすでに物心ついてるわけですから、その頃の出来事なんて覚えてなければおかしいような気もするのですが、生前の父のこともポイントポイントでしか覚えていないのです(亡くなったときの記憶は覚えているのですが)。それはすごく愚かなことと今では感じており、本当に後悔してます。誰かが亡くなったとき、残された人々(特に家族のように近い存在)の役割は「その人を忘れないこと」かなと今は考えています。しかし、そもそも思い出を覚えていないわけですから、忘れる以前の問題なわけです。なんでこんなに記憶力がないのだろうと自己嫌悪に陥ります。ほんとに嫌になる。泣きたくなる。どうでもいいようなことはいつまでも忘れないのに、忘れちゃいけない大切な記憶ばかりが抜け落ちていってしまってるのです。もっと真剣に他人と向き合わなくちゃいけないなと、心の底から思います。

姉は結婚して実家を出ているのですが、正直私は姉があまり得意ではありません。私が認識している姉は、自分中心に世界が回っているような人でして、自分の価値観でものを話すような感じです。また、他人の立場に立ってものを考えられないような印象があります。常に自分が正義みたいなイメージです。まあ、姉が大学に入学して東京に行った時から話す頻度はだいぶ減っているので今はどうなのかは分かりませんが。姉と私は性格や興味を持つところ、物事の考え方など、全てが正反対なので、ほんとに血繋がってるのか?と思ってしまうレベルです。そりゃあ話合わないですよね。人生の途中まで同じ環境で育ってるはずなのに、なぜここまで違う人間になるのか、ほんとに不思議です。

母はどちらかというと私に近い考え方なのですが、昔から気い使いいでして、特に祖母や叔父(母の弟)家族に対して顕著です。また、安定志向で、一般的なこと(常識的なこと)から外れたことをしようとするととても嫌がります。なので、私が小説家を目指していることは話してません。どうせ否定されるのがオチです。そんな分かりきったことをして面倒な事になりたくないので(あ、同じ理由でもちろん姉にも言ってません)。

さて、途中から家族の愚痴になってしまいましたが、結局何が言いたいかというと、一番近い存在である家族のはずなのに、私は私自身を出すことが出来ないのです。なんというか、家族が望む姿の仮面を被って接しているような感覚です。もちろん私が仮面を脱ぎ捨てればいいんですが、人間性が違いすぎるとそれすら躊躇ってしまうのです(前述のように母と姉に真剣に向き合ったところで、否定されて終わりという結果は見えているので)。父が生きてたら少しは違ったのかなあ?

家族って何なんでしょうね?以前までは安心できる場所だと思っていましたが、どうも私にとっては違うようです。正直よく分からなくなってしまいました。

去年くらいから私の周囲で結婚ラッシュが起きているんですが、みんな自分が安心できる人や自分自身を出せる人と出会えてるのでしょう。
しかし、私は自己紹介の記事でも書いたとおり変わり者でして、なかなか自分を出せる他人と巡り合うことができないんですね。

なんとなく自分の将来に一抹の不安を覚える、寂しい夜でした(;^ω^)

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