こんにちは
まほろです
築95年の夫に実家をリフォームして
行ったり来たりの二拠点生活をしています
古民家をリフォームする
三年前の夏、夫の実家をリフォームしようと思い立ちました。
すでに、誰も住まなくなって9年が経過していました。
とにかく使える空間にしたい!という気持ちからスタートしたのですが、
実際にどう動けばいいのか、
全くわかりませんでした。
どうすれば、
皆が行きたくなる空間になるのか。
どこに手を入れたらよいのか。
どんな方法があるのか。
計画を進めるための情報すら
どうやって集めたら良いのかわからない。
そんな私たちに、タイミングよく出会いがありました。
京町家のイベントに遭遇
京都でたまたま立ち寄った書店の一角で、
ちょうど京町家活用のイベントが開かれていたのです。
大型の画面で流されている町家の動画に、わたしたちは思わず足を止めて見入りました。
改修された町家。
どの事例も古い日本家屋の良さを活かしつつ、
現代の生活様式に合わせた素敵な住まいや店舗になっています。
しっとりとした和の空間と現代の暮らし。
あぁ、ちゃんと両立できるんだ!
それに、古い町家に価値を感じて、
残そうをいう動きがあることに
我が意を得たり!と心強く思ったのです。
町家は、建ってから長い時間が経過して
古臭く感じる人もいたのでしょう。
建築当初の意匠を覆い隠すような
改修が行われている例も多くあります。
それは、その時々の持ち主が考えて
その時の「イマドキ」のおしゃれな改修をされたのでしょうが
またそれが今になればかえって古く感じられ
むしろ建築当時の姿に戻すことで、
今よりもずっとオシャレになるという現象が起きていました。
まさに、「古いのが新しい」。
人の感覚も、見慣れたものは古くなり、
目新しいものに惹かれる。
流行は、行きつ戻りつするわけです。
私たちも、以前は古くて暗いと思っていた実家を
今では古さを生かしたリフォームをしたいと考えているわけですからね。
町家の価値を教えてくれた
その会場で手にした冊子
『京町家をリノベする、その前に』
発行:公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター
この冊子にはとても助けられました。
実際の改修の事例をふまえ、
京町家の現状や改修時に留意する点
建築基準法上の規制、
デザイン面のアドバイスなど。
これから町家をリノベーションしようとする人に向けて書かれています。
まさに実家をリフォームしたいと思っていた私たちに、
想いを形にしていく方法と考え方を教えてくれました。
例えば町家の価値について、
こんな印象的な文がありました。
以下一部抜粋して引用します
京町家が選ばれる理由
中略
すべて手作りの本物の価値
京町家は、木、土、紙、石、草(畳)など、その大部分が自然素材で作られています。構造体の継手・仕口・土壁や漆喰壁・木と紙でできた建具など、伝統技法を受け継いだ職人の手によって仕上げられた空間は、住むひとや訪れる人に本物の価値を伝え、その中で働くクリエーター達の感性を刺激するパワーが秘められています。
引用終わり
つまり、
天然素材 ✖️ 人の手による伝統技法
🟰本物の価値
ということ。
古民家の中にいると感じる心地よさや、
家から伝わるパワーがあります。
それが何なのかを伝えてくれる言葉に触れて
自分たちが何に惹かれているのか
何を目指したいのかがわかったのです。
そして、住み継いできた実家がかけがえのないものに思えて、
「残せるものは残す」とブレずに決めることができたのでした。
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございます♪
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