新年度が始まってもうすぐ1ヶ月。

休日に仕事することもなくなり、さて何をしているかというと…寝てます😴

4月の第1週は花見、第2週は帰省とそれなりに用事があったのですが、先週と今週はノープラン。

積ん読や録り貯めたものなど消化しよう…と思いつつ、気がつけば寝てる。

もともと、寝るの好きなんですよね…。

何も予定がないと大体寝てる。

いかんなーと思いつつ、ちょっとダラダラしようとベッドに転がったのが最後、確実に寝る。

ならベッドに転がらなければいいのですが、ついつい転がっちゃうんですよね…。

かと言って昼夜逆転してるとかでもなく、夜は普通にいつもの時間(よりちょっと遅いくらい?)に寝る。

自分でもよくこんなに寝れるもんだと感心します。

そんで来週はGW…。

職場では、有給も併せて取って長期休暇を推奨されていますが、そんなに休んだって、することがないんだよぉ!

というわけでカレンダー通りのGWですが、流石に5連休を寝倒すともう仕事にいけなくなるので、なにか予定を入れなければ😱。。





さて前回、非常に嫌なところで続きは次回!になってしまったネタバレ記事ですが、今日を含めてあと2回で完結です。

今日と最終回をお読みいただければ、新がなぜあんなにアンダンテにガイディングすることにこだわっていたのか、そしてノアピがS級ギルドだとわかったときにギルトを脱退しなかったのか、SS級ダンジョンでアノの遺骸を取り囲むノアピのメンバーを見て絶望したのかがおわかりいただけると思います。

それでは続きをどうぞ。




しかし、新はガイディングをしなかった。いや、できなかった。

体が硬直してしまい、何もできなかったのだ。ガイディングどころか、動くことも呼吸することさえ辛かった。


空っぽの視界に、鮮やかな金色の瞳が焼き付いた。凄まじい金の光が、呪うように新を見据えていた。

新の顔に恐怖が浮かぶと、ディトリーは唇を歪めた。恐怖のせいで力を出せないのだと悟ったのだ。
「なるほどな……そういえば、お前は兄貴が死にかけていたときも、現実から目を背けてまともに見られなかったよな?はは、いいさ。だったら教えてやるよ。とびきり親切にな。」
ディトリーはまつげが触れるほどまで、自分の目を新の目に近づけた。血の涙を流し、荒い息を吐くその姿は、まるで地獄から這い上がってきた怪物のようだった。
「なあ、知ってるか?エスパーは毒が限界まで溜まると、目が金色に光るんだ。それで、クソが…俺がこんなふうになったのは、お前が俺を捨てたせいだ。
刻印した相手がいながら、よくも他の奴に目を向けられたな?全部お前のせいだ。俺の兄貴を殺したみたいに、俺も殺そうとして、こんなふうにしたんだろ!もう一度殺人者になりたくないなら、さっさとガイディングしろ!」
新の手はぶるぶると震えていた。彼の変化が暴走の前兆だということは理解していた。ガイディングをしなければ、またエスパーを殺してしまうということも。

(ガイディングを…ガイディングをしなきゃ…しないといけないのに…)
だが、ガイディングは思うようにできなかった。

『お前がいる場所は弱肉強食だ。』
弱い者は強い者に食われる。それが弱肉強食。そして今の状況は、レンが命を懸けて作った、二度と訪れない好機だった。
『ジン。よく聞け。これから続く戦闘で、お前は絶対にディトリーにガイディングしてはいけない。』
今となっては遺言となってしまったその言葉が、新の能力を縛りつけていた。

ついに黄金の光は溢れ出し、四方八方へと広がっていった。
目から首へ、首から心臓へと続く黄金の筋がディトリーの体を締めつける。苦悶の叫びが響き渡った。
しかし、それでもなお、新の能力は閉ざされたままだった。

「あああああっ!」
ついにディトリーは全身をよじらせ、苦しみにのたうち回った。
揺らめく黄金の光、弾ける血管、目や鼻、口から溢れ出る血。地獄を思わせる悲鳴――それはまさに死にゆく者の姿だった。
「はぁ、はぁ……ジン……お前、この……人殺しが……」
ディトリーは地獄の怪物のような形相で、最後の力を振り絞り、ジンの首を締め上げた。
すでに暴走しているのか、それとも寸前なのかは分からない。理性を失ったその様子に、恐怖よりも先に諦めが込み上げた。
新は、いっそ全員死んでしまえばいいとさえ思ってしまった。そうすれば、これ以上何も考えずに済むのだから。

だが、どれだけ時間が経っても、待っていたはずの痛みは訪れなかった。
諦めて閉じていた目を開くと、暴走の末に死んだ…いや、首筋を半ば噛みちぎられ、倒れ伏しているディトリーの姿が視界に入った。そして…口元を赤く染めて立っているレンの姿も。
「ふぅ……」
レンはゆっくりと首を巡らせ、新を見つめた。
その虚ろな視線はほとんど死んでいるようだったが、それでも新は希望を感じた。
彼は生きている。呼吸しているのだ。
死んでいない――死んでいないのだ。
「レ、レン……!」
大きな体がぐらりと揺れ、新の方へ崩れ落ちた。
新は震える手でレンを抱きとめ、その胸に耳を当てた。心臓の音が、次第に弱くなっていく。
「ま、待ってください!僕がガイディングします。そうすれば良くなるはずです。す、すぐに……すぐ良くなりますから……!」
エスパーはガイドのガイディングによって傷を回復できる。
だから助けられるはずだ。いや、助けなければならなかった。
新は残っている力をすべて振り絞り、レンへと注ぎ込んだ。
ディトリーにはまったく反応しなかった力が、体の中で大きくうねった。もし力が足りないなら、無理やり口づけでもしようとすら思った。
だが、そんな行動を取るまでもなく、新のガイディングがレンの体に流れ込むことはなかった。



ディトリーは本当に害にしかならないやつです。
今までも散々新を害しておいて、『他のエスパーに目を向けたせいで俺が死ぬ』とか言えたもんだ。
しかもよりによって、自分が暴走して死んでゆくさまを新に見せつけるとは。
かつてアンダンテは、身体に毒が溜まっていても新からガイディングを受けようとはしませんでした。
アンダンテを完璧にガイディングできるガイドは(アノを除いて)存在せず、中途半端なガイディングはアンダンテを苦しめるだけだったからです。
アンダンテにとっては、アノを喪って以降、身体が毒に蝕まれているのは日常で、それに折り合いをつけて生きていく術を身に着けていたのです。
一方で新は、アンダンテがどんなにガイディングを拒んでも、アンダンテにガイディングすることを諦めませんでした。
正直、コミックスを読んでいるときは『どうしてそこまで』と思うほど。
特に序盤の、新がまだアンダンテのことを好きではないときはなおさらです。
しかし、新たの過去を知ると、新の行動に全て納得がいきました。
そもそも、新は「自分がガイディングしなかったためエスパー(ディトリーの兄)を殺してしまった」と思っていて、
(私はこれには異論を唱えたい。多分、新がガイディングできる状態だったとしても死んでたんじゃないのかなぁ。あと、ディトリーの兄がギルドマスターを努めていたギルドは、SS級ダンジョンに挑むくらいなのだから、新の他にもガイドはいたはず。まさかガイドになってたった3週間の14歳のエスパーが一人だけ、なんてことはないでしょう。それならなぜ、新がガイディングできなかったときに他のガイドが来なかったのか。ギルドマスターなら他のメンバーより優先されて然るべきなのでは?それができなかったということはギルド全体の責任です。ディトリーも含めて。)
二度とエスパーを見殺しにしないと心に誓っていたはず。
更にその上、自分の目の前で暴走したエスパーがどうなるか見せつけられるという、トラウマ級の(なんてぬるい言葉では表せませんが)経験をしている。
そりゃこんなことがあれば、アンダンテの瞳が黄金色に輝く度に不安になりますよ。
本編では(コミックスでも原作小説でも)、新の過去について、ものすごくサラッとアンダンテに伝えており、その後詳しく打ち明けたかどうかは触れられていませんが、
とにかくアンダンテは新の過去を知って、己の態度を猛省してほしいものです。
(いや、してるんだろうけど。それでも、とにかく折りに触れ自分の過去の酷い態度を猛省してほしいと思ってしまう…)


2月から長くかかった新の過去編のネタバレですが、次回で完結します。
最後までお付き合いいただけると幸いです。