昨日は仕事で遅くなって疲れて帰ってきて、お風呂に入ってから週末の癒し✨ビール🍺✨をセットしようと冷蔵庫を開けたら…無かった…。

絶望…。

そうか先週のが2本目だったか…。

絶望…。

(ビール好きが高じて某メーカーのホームサーバー契約していまして、隔週で2L届くんです。1L/本のペットボトル入りビールが。4本/月なんで、週末が5回ある月は月末にはビール切れになるんですが、すっかり忘れてた…。)

風呂上がりだったので諦めてそのまま寝ました。

くそぅ。私の癒やしが…。

でもしっかりBLアワード(WEBTOON部門)は【蜜を塗られたS級ガイド】に投票しましたよ😉




先週予告したとおり、今回から『蜜を塗られたS級ガイド』本編における【新の過去】について原作小説のネタバレをしていきたいと思います。

新の過去については、以前に↓の記事で触れました。

https://ameblo.jp/mahorin0531/entry-12923017861.html


この【新の過去】については物語における非常に重要な部分なのですが、何故かコミカライズでは触れられていません。

かなりセンシティブな内容を含みますので敢えて触れなかった可能性もありますが、新の過去に何があったのかを知っているのと知らないのとでは、この物語の理解度が全く違ってきてしまうと私は思います。

もしかしたら、今後『番外編』という形でコミカライズされる可能性もあると思いますが、

万が一、コミカライズされなかった場合のことも考えて、原作小説のネタバレをしておこうと思います。


原作小説で新の過去に触れているのは本編127〜134話になります。

時系列としては、新がアンダンテから逃れるために変形ゲートに足を踏み入れたあと(コミックス71巻)に挿入されています。

コミックス68巻で、アンダンテのもとを去った新が電車内で過去の夢をみています。

この夢はおそらく、新がガイドとして覚醒して、孤児院から出てBETELのガイドとなった直後、SS級ダンジョンが出現したときのものだと思われます。

ここで怪我をして運び込まれているのがBETELのギルドマスターでディトリーの兄です。運び込んだ男がディトリーです。コミックスではそこまでまだマイルドな様子ですが、原作小説(115話)では「血にまみれ顔が崩れ落ちた男」と描写されていますので、かなり酷い有様であることがわかります。

一方新は14歳。コミックスでは24歳の新とそうかわらない姿で描かれていますが、本当ならもっと子供の姿のはずです。

しかも、ガイドになってから2週間で、ガイドとしての経験は接触ガイディングのみ。

そんな少年に向かって、血まみれで顔が崩れ落ちた男に深いガイディング(オーラルセックス)を強要して、できるわけがありません。

これだけでも充分トラウマになる出来事ですが、このあと、ギルドマスターは能力が暴走して新の目の前で死亡します。

そんな新にディトリーは、おまえが兄を殺したと罵り、責め、半ば騙すような形で刻印し、虐待の限りを尽くします。

ここから、ディトリーの兄が死亡し、新がディトリーと刻印したあと、どのようにして生き、どのようにしてディトリーから解放されたのかが語られます。

非常に重く苦しい物語です。

いつものように私のツッコミまがいの感想を交えてはとてもかけませんので、原作小説をほぼ翻訳する形になります。

心してお読みください。





真っ暗闇だった。

灯り一つ点いていない場所で、少年はぼんやりと外を眺めていた。

今日のように雨の日や曇りの日には、目の前すらまともに見えない。月明かりが明るい夜なら、この闇もまだ耐えられたのだけど。

名残惜しさにため息を飲み込み、彼は枠しかかろうじて見えない窓の外を、相変わらず焦がれるような眼差しで見つめ続けた。

目の前には電灯のスイッチがあったが、手を伸ばすことはできなかった。起きていることをディトリーに気づかれるのが怖かったから。

ティトリーの執着は、少年ー神堂新が少しでも物思いに沈んでいるように見えると始まる。

彼はいつも、新が自分だけを見つめていることを望んだ。逃げ出そうともせず、人形のように家の中で過ごすことを願っていた。

自分が知らない新の時間を嫌悪していたため、家の前にあるスーパーへ行くことすら禁じていた。

毎日のように「殺人者」だと怒りをぶつけながらも、熱を帯びた目で腰元をなぞるエスパー。

ぞっとして今すぐにでも逃げ出したかったが、それは叶わなかった。見えない足枷は、新一人の力では外せないものだったのだから。


――お前のせいだ。

虫の鳴く音とともに、聞き慣れた幻聴が耳に届いた。


――お前のせいで、俺の兄貴は死んだ。お前がちゃんとガイディングしていれば、死なずに済んだはずだ。全部お前のせいだ。お前が兄を殺したんだ。


「……申し訳ありません……」

新にできることは、謝ることだけだった。年が幼くて怖かったとか、初めての状況でパニックになったとか、暴走するなんて思わなかったとか――言い訳はいくらでもあったが、家族を失った相手の前で口にできる言葉はなかった。

実のところ、新自身も同じことを考えていた。あの瞬間、与えられた役割を果たしていれば、もっと素早く、もっと手慣れた対応ができていれば、あのエスパーを助けられたのではないか、と。

結果は分からない。それでも手の中に残ったのは、後悔と挫折だけだった。


「申し訳ありません。本当に……本当に申し訳ありません……」

誰もいない虚空に向かって何度も謝罪を重ねたが、幻聴は途切れなかった。どれもこれも、かつて実際に浴びせられた言葉だからこそ、何よりも鮮明だった。


――人殺しめ。

胸に、短剣が突き立てられるようだった。


――謝ったからって、何が変わる? 兄はもう死んだんだ。いくら謝ったところで、兄は戻ってこない。お前は、俺からたった一人残っていた家族を奪ったんだ。


息が、ひゅっと詰まった。

彼に負わせた罪をどう償えばいいのか分からず、途方に暮れた。

その心中を見透かしたかのように、ディトリーは先に方法を提示した。


――だから、一生かけて贖え。

こわばったままのディトリーは、奇妙な表情を浮かべていた。興奮でぎらついた目からは涙がぽろぽろと流れ落ち、悲しみと欲望が入り混じったような、異様な顔つきだった。


――一生、俺の下でガイディングとして償え。それだけが、お前が贖える唯一の道なんだから。


あの時と同じように、新はうなずいた。

彼の兄が暴走して死んだのは新のせいではなかったにもかかわらず、愚かにもそれを自分の罪だと思い込み、受け入れてしまったのだ。

その状況を背負うには、あまりにも幼く、知らないことが多すぎた。





冒頭から胸糞悪くなる話で始まりました。

新はBETELのギルドマスターの死に責任(負い目)を感じていて、ディトリーはそんな新につけ込みます。

たった一人の兄を失った悲しみを、目の前のガイドにぶつける、まではまだ分からなくもない。

ですが、ディトリーは単に悲しみや憎しみを新にぶつけたわけでなく、それを口実に『S級エスパー』を我が物にしようとしているが読み取れます。

ディトリーがいかにクズ野郎なのかよくわかりますが、まだまだ序の口で、ここから話が進むごとにクズさ加減が増していきます。

この先もっとつらい描写もありますが、なんとか耐えて、最後までお付き合いください。

次回、『レン』が登場します。