先日の新聞報道で来年度高校入試に関して、

特別選抜の倍率が発表された。何と平均0.98倍。要するに全入のレベルだ。

一方、大阪府内の私立高校の倍率が2倍以上。

これはどういうことなのか?要するに府立高校離れがどんどん進んでいるということだ。

昔はまずは公立高校を目指し、だめだったら私立高校に行くという図式があったが、

最近はどうも逆転しているもしくは鼻から公立高校を受験しないということなのだろう。

なんせ所得制限なしの私立高校授業料無償化に舵を切ってしまったのだから。。。

これは要するに府民の税金を私立高校救済のために支出するということだ。

一方で、公立高校、支援学校などに配分する教育関連予算は酷い状態だ。

支援学校の教室不足数は全国でも断トツの一位で500室以上不足しているのだ。

そんなベースになる施設にさえ予算を使わずに、民間企業たる私立高校に府税をつぎ込むというのは

どう考えてもおかしいのではないか?

生徒数が減少して私立高校が過剰供給されてしまい、軒並み定員割れを起こしている状況を見て、

大阪の知事が私立救済のために授業料無償化に舵を切ったのだとしか思えない。

私立高校は独自の教育方針の元、学校運営を行っているから学校ごとに運営費の支出状況は違うはずだ。

それが今回の私立高校授業料無償化により、私立高校の好き勝手にはできなくなるということだ。

府は税金をつぎ込めばいいだけのことだから、自分の身には何も負担はのしかからないから

やりたい放題だ。府民にしても、授業料さえ納入してくれれば、負担するのが保護者であろうが、

大阪府であろうが、問題はないのである。一番割を食うのは、私立高校を不合格になるような生徒が

受験することになる府立高校である。あああ、府立高校に未来はない。。。。