この夢だけ全然頭から離れない
何をしてたかわからないけど、お母さんから電話があって、出たらそれは本当にお母さんの声。
「どうしたの?」
「あのね、お母さん、真秀に話さなきゃいけないことがある」
「なに? いいこと?悪いこと?」
「これを聞いたら、きっと真秀は泣くかもしれない」
嫌な予感
なに?やめてよ
なんとなく過ぎる予想
「あのね、お母さんたち離婚することになったの」
離婚って言葉まで聞き取れて、あとはずっと私は泣いていた。
悲しくて悲しくて、不安で、どうして?どうして?なんで?って子どもみたいにずっとわんわん泣いてた。
目が覚めたら、泣いていた。
目が覚めてちょっとの間夢だったと理解するまでに時間がかかった。
夢だとわかって、安心して、わんわん泣いた。よかった、よかった、って涙が出てきた。
すごく泣いていたから目の腫れがなかなかひかなくて、学校に行くのが遅くなった。
アトリエについて、同級生に夢の話をした。
男の同級生に「家を出ていても、そんなに気にするんだね」と言われる。
その言葉の意味がわからなくて、理解に苦しんだ。
お母さんに電話をしようと思った。
こんな夢を見たんだと、びっくりしたと、言おうと思った。
でも、怖くなってできなかった。本当だったらどうしようって。
未だに、その夢を見てから実家には電話できずにいる。
夢から覚めて、夢のことを考えて、今は周りにも親が離婚している友達は多いし、それが割と当たり前のようになっているけど、本当に私には理解ができないな、と思った。
本人たちは、悲しかっただろうか。こんなに、悲しかっただろうか。だとしたら、私はその友人達のように明るくは振る舞えない。
それは私が両親が好きで、両親をいい親だと思っているからかもしれないけど。
どうして、こんなに悲しいのか。
一番は私が家を出ている間に親はそんなに苦しい思いをしたり、悩んだりしていたりしたのかと思うと、何故私はそんなこと気付かず両親がずっと仲良いと思っていたのかと、自分の非力さに何も言えなくなってしまうからだ。
近くにいた弟は何か感じていたのだろうか、とか。
少し、夢じゃなくて現実で、自分の家族の一人一人のズレを感じているから不安なのかもしれない。
そう思うと、私が昔の写真を見て微笑ましく思うのはその時に戻りたいと思っているのかもしれない。
昔も、両親が喧嘩していたこととか、結構覚えてるけどね。
やっぱ今見ると綺麗に見えてしまうよね。