こんにちは〜
前回に続き、留学についてのお話です。
今回はボリショイでの具体的な留学生活について書こうと思います✏️
1年目(研修生)🩰
まず、外国人は学校内にある寮に入りそこで生活をします。食事は朝、昼、夜の3食で学校内にある食堂で食べることができます。
外国人は最初の一年は研修生の立場で学ぶことになります。新学期は毎年9月からで、研修生で習う科目はクラシック、レパートリー、民族舞踊(キャラクター)、宮殿舞踊、体操、コンテンポラリー、ロシア語です。
そして学年末(6月頃)の実技試験、ロシア語の試験で合格すれば、本科生として3年間学ぶことができます。
もし日本で行なっているオーディションに合格した場合でも、やはり研修からスタートなので実質オーディションは2回あるのと同じですね🙃
私が研修生だった時の時間割表が残っていました🤣こんな感じです↓
黄色で囲ってあるのが当時の私の時間割でした。すみません全部ロシア語です💦文字が書かれていないところは空き時間です。研修の間は学ぶ科目も少ないので正直に言うと結構暇でした🙃
2年目〜4年目(本科生)💃🏼
残りの3年間は、ボリショイバレエアカデミーの正式な生徒としてバレエダンサーとしての国家資格を取得するためのクラスで学びます。学年は
1 курс, 2курс, 3курсという数え方になり、ロシア人で言う6年生、7年生、8年生に当たります。
クラス分けはロシア人とは別で、外国人クラスです。(最終的にもらうディプロマはロシア人と同じ物)
そして科目も一気に増え、スケジュールは朝から夜まで詰め詰めになります😵💦まず学科だけでバレエ史、世界史、劇場史、世界文化史、社会、物理、数学があります📖。そして実技科目は、クラシック、キャラクター、宮殿舞踊、体操、コンテンポラリーに加え、演技、デュエット(パドドゥ)の授業も始まります。デュエットだけはロシア人と合同で行っていました。
1 курс (本科生1年目)だった時の時間割表も残っていました‼︎
朝から夜までびっしりです💦
↑スケジュールについてはこんな感じです
※これは私が留学していた当時のものなので、現在のカリキュラムやシステムは変わっている可能性があります。
進級試験
毎年5月末〜6月の、学年末に行われます。クラシック、キャラクター、演技、宮殿舞踊、デュエット、全ての実技で行われ、一年間でどれだけ力がついたのか、担任だけではなく数人の先生が審査員として見にきます。通常実技の授業は1時間半ですが、試験の時は1時間で全てのプログラムを終えなくてはいけないので、どんどん次へ進んでいかなくてはなりません。とにかく体力勝負でした😓試験直前のレッスンは体力をつけるためにもハイペースで進んでいき、先生も厳しくなるので本当に辛かったです😥
そしてもちろん一般の学校と同じように5段階評価でしっかり成績もつけられます🙂3以上が取れなかった場合は進級することができません。
↑これは試験後の写真💐開放感に満ち溢れています😄
たしかこの年は誕生日の日に試験でした🎂😳💐
国家試験📝
国家資格を取るための、いわゆる卒業試験です。
クラシック、キャラクター、デュエット、演技の実技試験と全ての学科の筆記試験です。この試験での成績はディプロマ(卒業証書)にも載ります。
特にロシア語の国家試験は大事で、ТРКИ(ロシア語検定試験)と言うロシア連邦教育科学省が正式に認定したもので、この第一レベルに合格しなければいけません。(日本でも受験可能です。)
ボリショイを卒業するには学科の勉強も頑張らなくてはいけません📖💦
体重検査
ボリショイでは年に2回、体重検査が行われます。10月~11月頃に一回、3月頃に一回ずつ、抜き打ちであります😨。バレエを踊る上で体重管理はとても重要です。特に3月に計る体重は試験の成績にも影響してきます。審査員たちは、生徒たちの名前とそれぞれの体重が書かれた紙を見ながら審査をするのです😰オソロシイ~
とうことで私の留学生活はこんな感じでした‼︎
寮で友達と楽しく過ごしたり、どこかお出かけしたり、楽しい思い出もたくさんありますが、苦い思いもたくさんしてきました。
ボリショイで過ごしてきた時間がこれまでのバレエ人生で一番大切な時間であり、私にとっての青春ですこの留学があったからこそ今の私があると思います。
留学をさせてくれた両親や応援してくれたたくさんの方々には感謝しても仕切れません。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました😌
それではまた👋