目下のマイブームは歴史的建造物の見学。先日、旧・甲子園

ホテル(現・武庫川女子大学甲子園会館、兵庫県西宮市)の

見学会に行ってきました(事前申込み制、大学HP参照)。

 

旧・甲子園ホテルはJR甲子園口駅から徒歩10数分。甲子園

球場のある、阪神甲子園駅からはかなり離れています(阪神

甲子園駅からバス、でもアクセス可能)。

 

商業施設が並ぶ駅前を離れると、ひと区画が大きなお屋敷街に

なります。その中に、どどーんと聳える旧・甲子園ホテル。

大学職員の方の案内で見学会スタート。

 

かつて、東の帝国ホテル、西の甲子園ホテルと並び称された、

旧・甲子園ホテルは昭和5年の竣工。帝国ホテルの設計者・

フランク・ロイド・ライトの弟子の遠藤新が設計しました。

ホテル営業は昭和19年に終わり、以後終戦までは海軍病院、

戦後は進駐軍の将校宿舎・クラブとして使用されたと。

 

進駐軍が引き上げた後は、しばらく国有財産として大蔵省の

管理下にあったのですが、昭和40年に武庫川女子大学に

譲渡され、同大学の上甲子園キャンパスとして整備される

ことになりました。平成19年、経済産業省より「近代化

産業遺産」に認定。

 

中に入ります。大学キャンパスとして現役なので、立ち入れない

ところも多いのですが・・、ロビー横には蹲風の泉が有りました。

写真中央の、丸四角いものは打出の小槌のオーナメント。

 

かつて、皇族や国内外の著名人が集い、晩餐会や演奏会が

行われたホール。こちらは大小の水玉があしらわれています。

 

中二階のオーケストラピットから見たホール。

 

庭園に出て、ホテルの裏側を眺めます。

 

壁のデザインも水玉模様。

 

再び中に入って、かつてのバー(現在は建築学部生用の売店)に

案内されました。見どころは床のタイル。泰山タイルという

今はもう無い会社の、貴重なタイルだそうです。

 

屋上に上がって、塔屋を近くから見ます。東の塔。

 

西の塔。

 

ここは、ドラマや映画のロケにもよく使われていて、今、

NHK-BSで再放送されている「まんぷく」では、ヒロイン・

福子が新卒で勤め、萬平と出会い、結婚式を挙げたホテルと

して登場。・・本放送の「まんぷく」を見た時から、ここに

来たいと思っていました。

 

見学は1時間半ほどで終了。とても寒い日でしたが、達成感◎。

桜の木が多かったので、いつか観桜の再訪有りかな。帰りは

阪神甲子園駅の方に行き、歴史街道スタンプラリーのポイント

(甲子園記念館)へ行こうかと思っていましたが、寒さと空腹で

断念。おうどん屋さんで、お蕎麦定食ランチしました。