チーム・クレセント「その先の凪」公演に向けて | まほまほの記

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役者、小泉真穂の出演情報や、日々の徒然を綴っています

チーム・クレセント「その先の凪」公演、

今週2024年4月11日(木)より、チケット発売開始です🎵詳細は追ってご案内させて戴きます。


チケット発売に先立ちまして、各メディアにて掲載されましたチーム・クレセント主宰のご挨拶をこちらに転載致します。

皆様、どうぞ宜しくお願い致します🍀


はじめに 

 【戯曲との出会い】

 昨年 5 月「今年の OMS 戯曲賞は泣ける」というタイムラインを Twitter(現 X)上に見つけました。早速、OMS 戯曲賞の本を取り寄せ読み進めて行くと評判通りの素晴らしい戯曲で私も例外なく涙し、是非ともチーム・クレセントで上演したいという気持ちで一杯になりました。OMS 戯曲賞の事務局に相談したところ、大賞を受賞された山脇立嗣氏より直々にお電話を頂きました。しかし、諸事情により当面の間この戯曲の上演許可は頂けないとのことでした。その代わり「実は僕、他にもたくさん戯曲を書いているんです。読んでもらえませんか?」と、その日のうちに同氏の別の作品が複数送られてきました。そして、その中から「その先の凪」を上演することを決めたのです。
「その先の凪」は氏が 2020 年初めて発令された緊急事態宣言下の中で、「世の中が止まっても自分は作家なんだからとにかく書くんだ」と、強い意志のもと筆を進めたそうです。物語の背景はコロナ禍。一見静かな会話劇のようでいて閉塞感から起こる怒りや悲しみが登場人物たちの心のうちに反映されており、憤りの中で「凪」というテーマを見つけ出した作家自身のささやかな希望を謳っているような作品です。
コロナ禍という時代を共に苦しみながら生き抜いてきた私たちですが、5 類になった今でも自ら起き上がれずに社会の片隅でひっそり生きている方もいらっしゃると思います。そんな方にそっと寄り添うような作品をお届けしたいと思っています。 


 チーム・クレセント主宰 片山美穂