「水上勉の時代」ようやく、この本を読み始めました。昨年2019年は「水上勉生誕100年」の年でした。本書の最初のページに1982年に水上勉さんの郷里である若狭(福井県)の原発作業員を描く「金槌の話」が発表されており、近年では、同じく郷里と原発の問題を描く「地の乳房」(劇団青年座)、「故郷」(劇団文化座)が次々と上演された、とあるように、昨年から今年にかけての、「釈迦内柩唄」を福島県で上演するという仕事に、何かしらの繋がりを感じずにはおれません。