episode 2


17点18点19点…

勝手に頬から口もとへ涙が溢れ出し、

気付いたら試合が終わっていた。

悔しい…悔しい…ただ悔しい。

初めての大会は

正直、泣いたことしか覚えていない。


これを機に私は

バレーにどっぷりのめり込んでいく。


【小3】

秋風が吹く頃、晴れて私は

地元のジュニアバレーチームに入団する。

春口には、3年以下の大会に出場

初めての試合は3位で終わった。

・最高成績 埼玉県大会予選 2回戦進出


【小4】

夏の大会から、

ユニフォームを着て、ベンチ入りを果たす。

初めてもらった背番号「12」

・最高成績 埼玉県ベスト32


【小5】

レギュラー入りを果たす。

140cmの低身長だった私の

ポジションは「バックレフト」

基本、守備メインのポジションとして

チームの守備を任されていた。

・最高成績 埼玉県ベスト16


【小6】

キャプテンとして迎えた最後の年

ポジションは「センター」

攻守共にチームの柱となる。

・最高成績 埼玉県ベスト4

・個人成績 埼玉県東部地区 

選抜選手に選ばれるが辞退。


チームは、

結成4年目で埼玉県ベスト4になる。

まずまずの成績を残したのではないだろうか。

無名のチームは、

瞬く間に県大会常連チームに昇り詰めた。


チーム名を間違えられたあの頃。


いつしか、試合や練習試合会場で、

持て囃されるようになっていった。


悔しさを糧に成り上がったチーム。

そこに導かれるように負けず嫌いの私が

意図して交わっていった。

これを「運命」というのだろうか。


【チームと私の運命】

常に挑戦者として戦えた日々

勝つことで評価を覆してきた日々

勝利を素直に喜べた日々


運命から切り開いたジュニア時代。

伝統・歴史を背負う宿命の中学時代。

運命から宿命へ、、、。


to be continued 


※「運命」

人間の意志にかかわりなく、

身の上にめぐってくる吉凶禍福。

めぐりあわせ。