イサムのおみやさん・プロローグ出会い(迷宮課おみやさん) | kabanai00maxのブログ

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kabanai改め、kabanai00maxです
僕は詩人なので 好きな詩や小説を
中心に書いていこうと思ってます
宜しくお願い致します。
《天空を書ける、大いなる風より》

石ノ森章太郎の迷宮課おみやさんをベースに 設定と

 キャラを変えた作品です。

イサムのおみやさん・プロローグ出会い
 アテーション アテーション♪
  飛行機は間もなく日向市(宮崎)に到着しようとしていた
N「吉名さゆり(21)は3年間のアメリカ
 留学を終え、懐かしい故郷宮崎に帰ってきた」

〇幻想

「飛行機が落ちるー、プリンセスさゆりー

  その時 靄の中からモジョモジャ頭の人物が

  現れる

さゆり「あのゥあなたは 梅安さん いや渡瀬さん」

   モジョモジャ頭の人物が、こちらに近づいてきた

   ところで、現実に戻る

同・戻る機内

 幻魔大戦の原作者名 いずみあすか は石ノ森章太郎の事

 

さゆり「あっいけないいけない、いつの間にか眠っちゃってたんだ」

  膝の上には 石ノ森章太郎の漫画 幻魔大戦が置いてあった」

〇日向署 
   日向署までの道を婦警姿の小百合が歩いている


さゆり「懐かしいなあ」
寅さん「よっさゆりちゃん、しばらく見なかったが
 帰ったのかい」
   日向署がある曲がり角で、古いボストンバックを持った
   フーテン風の人物に声をかける」
さゆり「誰かと思ったら寅さん、まだナンパなさってたんですか
   いい加減 柴又に帰ったら」

  パッチーン

  お尻に伸ばそうとした手を右手で捕まえて、言うさゆり」

寅さん「いやーまいったなぁ、最近腕が落ちちゃったかなあ」

さゆり「アッカンべーだ」
N「そう言うと 一心に通り過ぎていくさゆり、でも

  その日はある出会いがありました」

同・日向署の前

  昔しゃぼん玉ホリデーで「ガッチョーン」ってやってた人に似た

  人物が日向署の前で待っていた
吉名署長「ようやくかえってきたか、じゃじゃ馬娘」
さゆり「誰が、じゃじゃ馬だよ」
   中に入る署長とさゆり
同・中
刈谷「オィッス署長」
  入り口で新聞を読んでいた刈谷長介(51)が、声をかける
  「へーえ、これが噂の娘さんですね」
吉名署長「長さん、女性に絡む暇があったら こんなとこで
  油売ってないで仕事しなさい」
刈谷「へーい、すみませんです」
さゆり「じゃあ失礼します」
刈谷「いやー美しいなあ、いいー実にいい 次言ってみよー」
  そう言って署長たちを見送る刈谷
コツコツコツコッ
吉名署長「よしっ着いたぞ」
さゆり「あのお父さん」
吉名署長「ばっばかっ、声が大きい 親子なのはくれぐれ
 秘密だから、以後気を付けるように」
さゆり「それより、ここ資料課って書いてますけど、間違ってない?」
吉名署長「いいやあってるよ」
さゆり「だって私、刑事志望」
吉名「ダメダメ、女の子にあんな危険なことはやらされないよ
 じゃあ おみやちゃん頼んだよ」
さゆり「あっちょっと」
 強引に娘を中に押し込む署長
吉名「じゃーがんばってー、ガチョーン」
〇 中
さゆり「何が頑張ってだ、あっかんべーって、これさっきもやってっけ」
 バサバサッ
 小百合がアッカンべをしたとき、机に座ってた鳥居と目が合い
 同時に積んであったたくさんの資料が落ちる
イサム「君が吉名さゆりさんだね」
 ぼさぼさ頭の中年 鳥居 イサム勘三郎(40)が

 落ちた書類を拾いながら言う
さゆり「あなたは夢に出てきたあっ・・いや何でもない

  それよりよりここは」
  手伝いながら、訊ねるさゆり
イサム「見ての通り資料課で僕が課長で 君は今のところ 
 唯一の部下になる」
さゆり「では課長さん、私これから何をすれば」
イサム「別に、ここは 暇な部署ですから気楽にのんびりと
 やってください」
 ジョー
さゆり「あのーわたしお茶汲みをするために警察に入ったんじゃあ
 ありません、ゆくゆくは刑事になりたいと思ってます」
   湯呑に注いだお茶を机に思い切り置きながら、話すさゆり
イサム「本当に刑事になりたいですか」
さゆり「もちろんです」
イサム「だったらここに いることですね、ここには未解決事件の
  資料がたくさんあります、刑事になるならちょうどいいと
  思うんですが」

さゆり「しかし」

イサム「場所変えましょう、上手いコーヒーを淹れてくれる

 ばあさんがいるんだ」

 二人、外に出ていく
N「それが一風変わった刑事、おみやさんとの出会いだったのです」
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次回(二)ストーカー殺人事件
「事件は今から七年前に起こった コンサートを終えた
 ばかりの地下アイドル 桜真帆(18)がアパート
 代わりにしてるマンション内で、待ち受けた何者かに
 暴行を受け殺害される」