プロ雀士まんくーる奮闘記

「見えない壁が 君のハートに立ちはだかってるのを

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数字で語る

ホント,更新滞ってますなぁ・・・。廃刊の危機です。ウソです。

みんなでミクシィやりましょーw


ただミクシィはミクシィで,あんまり深い麻雀ネタは書きづらいという難点があります。麻雀を打つ友達ばかりではないので。

たまには溜まった麻雀ネタをこちらにぶん投げることにします。・・・たまには。



先日,マイミクとして仲良くさせて頂いている「ぴゅー太郎さん」(http://www.geocities.jp/pyutaro1973/top.htm )に,麻雀マニア専用同人誌「麻雀の未来」「麻雀の未来2」を頂きました。

超麻雀マニアでなければ楽しめないかもしれない内容です。さらに「俺は今までこの流れ論で勝ってきた」な方には理解不能かもしれません。

それほど濃いものです。

(ちなみにこのぴゅー太郎さんって方,マジでスゴいです。自我を保ったまま3回人生繰り返しても,多分越えられないw)


とつげき東北氏の「科学する麻雀」によって,麻雀界には新しい風が吹いたように思います。

今まで経験則や精神論で片付けられてきた曖昧な麻雀論を覆す動きが,近年如実に現れ始めています。

この本はまさにその最先端を行くもの。


「また確率論か」と思うなかれ。現代の考察はさらにその先の水準に達しています。

「コンピュータがはじき出した数字を元に麻雀を考察する」というのが「科学する麻雀」でした。『数字を語る麻雀』で留まっていると言えなくもない。

しかしこの「麻雀の未来」の中のぴゅー太郎さん著「麻雀の樹 予告編」「麻雀の原理」では,『数字で語る麻雀』を麻雀界に投げかけています。

『数字を語る麻雀』と『数字で語る麻雀』。どう異なるのか。

興味のある麻雀マニアの方は是非ご一読ください。



コンピュータなどを用いた麻雀解析にあまり興味がなく,深く首を突っ込んでみたことがない方にとって,現在急進的に麻雀解析の理論が打ち上げられている,と言われてもピンとこないかもしれません。

結局放銃確率がどうとか,平均打点や期待値がどーのこーのでしょ,とソッポ向かれることも多いのでしょう。

しかし麻雀解析が進展していると述べたとおり,彼らは単純にコンピュータにデータを突っ込んで・・・を繰り返しているわけではありません。常に改良の余地を発見し,新たな麻雀科学を見つけ出しているのです。

彼らが最も重きを置き,困難を極める点。それは「着眼点」。



たとえばコンピュータにあれこれデータを突っ込んで解析させ,何らかの結果が出たとして,その結論は必ずしも実践に耐えるものであると言えるでしょうか。

用いたデータは導きたい結論に直帰するものであるかどうか。

結果が辿った道程は一次関数的に連続で,吟味の余地が無いものなのか。

これらを考察し,ツッコミの余地がないと判断して初めて,結論は戦術となります。



具体例を出しますと,例えばとつげき東北氏は,解析結果をもとに「間4ケンは他のスジと比べてそれほど危険というわけではない」と述べました。

これを鵜呑みにするようでは,三流デジタル派で終わってしまいます。デジタルは奥が深い。

この結果を出した道程はこうです。

「リーチ者の捨て牌に3と8があり,待ちが4-7になっているケース」というデータを抽出→その確率と,間4ケンでない場合の確率を比較し,さほど差が無いことが判明→間4ケンはそれほど危険ではない


しかし,間4ケンとはいえ,いろいろな捨て牌パターンがあります。


パターン1:北白九②38⑨西北5(リーチ) (3と8は手出し)

パターン2:北白68九②⑨3北2(リーチ) (3と8はツモ切り)


どうでしょう?パターン1と2を比べると,圧倒的にパターン1の方が4-7でアタられる確率は高いように思います。

何倍程度か,までは僕も感覚的に認識できていませんけれど。

要は,「リーチ者の捨て牌に3と8があるデータ」を抽出するとパターン1も2も抽出されてしまうわけです。結果,パターン2側(それほど危険ではない)の総対数が多く,結論としては「危険ではない」と出てしまいます。


このあたりの,「いかにして出された結論なのか」を見極めるのが,読者にできる唯一の仕事です。

「間4ケンは危険じゃないんだって。じゃあどんどん切ってしまえー」では,流れ論者が皮肉る「デジタルは単純」の言葉通りになってしまいます。

近代麻雀に,○○%といった数字を掲げた,いかにもなエセデジタルなコラムが掲載されていますが,それすらも疑いの目で読まなければなりません。

コンピュータが弾き出した結論です!と言われると信憑性の高い結論に聞こえなくもないですが,コンピュータはあくまで道具。言われたことをやってくれるだけです。

データ抽出法や解析方法を人間が間違えてしまえばお終いです。

麻雀解析,コンピュータ云々・・・と言えど,今後もしばらくは人間の時代のハズです。


デジタルは,ホント奥が深い。

生きていました

月刊ブログ,まんくーる奮闘記です。

特にネタがあるわけでもなく,雑記を並べます。



■ ばってんリーグ


+100ポイント弱叩きました。

3半荘まで全てマルAトップ(他3人を沈めてのトップのこと。ウマが大きくなる)。最後だけBトップでした。

マジついてねぇ(いつか刺される)。



■ リーグ戦観戦記


また連盟ホムペにアップされてます。

毎回このオレ様が貴重な30分を割いて書いてますので,必ず月イチでチェックすること。

前回の観戦記で,本部長に「ちょっとカタいんじゃない?」と言われて,今回はちょっとだけやわらかく。

あんまりやわらかく書くと,文章がますます稚拙になって,インテリぶってるのがバレるのである。



■ マスターズ予選大会


ブルドラ天神店で,マスターズ予選大会が催されました。

決勝まで進んだものの,ラス引いて4位入賞に終わりました。

東パツ,南家の7巡目あたりで


二二四七八⑥⑦⑧22678  ドラ 七


こっから三をチーした気がする。すんません。


あまりに準決勝が充実し過ぎてました。条件戦で,オーラス会心のアガリを決め,オレはオレに惚れていました。



■ 最近のフリーとか


会社勤めが始まりまして。徒歩で通っとるんですが,帰り道に雀荘が転がってまして。


最近はさかえが多いです。なんつってもメンバーさんが素晴らしい。

常連のオジサン達と打つのも楽しいしね。オヤジかわいいよオヤジ。


オーラス東家,トップとは2000点差の2着。

9巡目あたり,


一一三四八九③④3388北  ドラ ③


ここから一ポンしましたが何か。

役?役はねぇ・・・。バックです。赤バック。あ,三色もある?w


※さかえは赤が役になるルールなのです。4枚中2枚が赤。筒子だけね。


(ちょっと真面目に言うと,最低でも形式テンパイは取らなきゃいけない局面なわけです。面前でアガりきる公算は非常に低く,ネタっぽく言ってるけど絶対仕掛けが有利だと判断しての鳴きなのです)


結局こんな形になってアガり,トップ。


二三四③④3488  ポン一一一  ロン 5  ドラ ③


を自力でツモれてよかった・・・。もし赤が山に深くてそれがツモ和了牌になったりしてたら,ヒンシュクもんだったなw

何せ4連勝目だったし・・・。



そんなこんなで,けっこう楽しくやってます。ツイてるし。

ブログの更新頻度は以前ほど期待できないかなぁ。

ミクシィの方で麻雀以外も含む日記をしばしば更新してるので,興味のある方はマイミク申請してください。

でもブログもまだまだ継続するつもりですよー。

一貫性は勝利のための要素?

前回ちょっと流れ論を煽ったためか,さめさんのブログで反撃がありました。


http://ameblo.jp/same-ando/entry-10026807411.html


それに対する回答ね。


ドラを鳴かせた(ポンされた)あと,オリるという行為はどうなの?ってのが焦点です。


一貫性?意志?心理的?

うーん・・・。


何のために麻雀やってるんですか?もちろん勝つためだよね?

リーグ戦の最終目標は,勝利です。

では勝利のために最善の策を取るのは当然。


じゃあ,ドラ鳴かせたあとに「一貫性」「意志」のためにゼンツするのは,必ずしも勝利のための最善の策と言えるのかな?



例えば自分の手はそこそこのイーシャンテンで,ドラが浮いて使えない形。そこからドラを投げて,鳴かれました。

(ギリギリまでドラは投げないよ,という反論は無し。いくらでも牌姿の例は挙げられるので)

その時点で考えるべきは,

「アガリに行くのが有利か,オリるのが有利か」

という思考。

自分がアガリきれば,プラスを得られる。さらに相手の手も潰れる。しかし逆にアガリに向かって打ち込むと,マイナスを刻む。

これら二つのパターンを比較衡量して,選択をすべき。


アガろうと思ったら最後までアガりに行くのが一貫性?

たとえツッパるのが明らかに損でも,ツッパるの?

それは意固地でしょう。あなたが欲しいのは「一貫性」?それとも「勝利」?


麻雀は,一巡過ぎるごとに目まぐるしく状況が変化するゲームです。その状況に対応しながら臨機応変に打牌選択をする,というのは自然なこと。



ドラを鳴かせるほどの手牌なら押し切れ,という意見についてですが,それも麻雀の状況変化性を見極められていません。

「ドラを切るような手なら,鳴かれてもぶつけてよい手」ということにはなりません。

ドラを切る瞬間は,自分の手に優位性があると思っているわけです。それが鳴かれた瞬間,他家の優位性も発覚したわけで,状況が変わったってこと。



後半の記事もツッコミどころ満載です。

「仮にそれで,どちらかのアガリになったとしてどーなの?結局最後は運ですか・・・。」

そうですよ。麻雀は選択ゲームだけど,最後は運が勝敗を決めます。「一貫性!」とか言ってツッパって,何か運以外の意志でも加えたつもりですか?


さらに,「ツッパって放銃しても心理的に上に立てるから問題ない」という表現。

心理的に上に立てるってのは,自分で勝手に上から見下ろした気になってるだけでしょ。

そうしたら配牌でもよくなるの?じゃあ最初から見下ろした気になっとけばいいんじゃない?

相手は逆に「こんなのフリコミますかw」って上から見下ろしてるかもよ。


ついでに「問題ない」ってのは,放銃のマイナスポイントは問題ないの?

自分のスタイルを貫いているから逆転のチャンスは訪れるはず・・・ってな風に,自分に都合良く麻雀を捉えすぎてると思います。自分以外の3人も,色々考えてやってるんやでー。



「意志」「一貫性」を論じる前に,その一打が有利か不利かをまず考えましょう。

ドラを鳴かせてツッパって,終盤こちらのアガりの可能性はほぼ無くて,それでもまだ通ってない最後の無スジをぶっ飛ばして,放銃して。そして得るものって何ですか?

茶柱さん,麻雀に・・・

先日,ある雀荘のメンバーさんに「デジタルって結局何なの?」という質問をされた。


これはコトバの定義の問題だから,人によって捉え方は異なるかもしれない。

ある人にとっては棒テン即リーがデジタルだし,またある人にとってはアタリ牌枚数×打点の期待値算出がデジタルかもしれない。

そんな具合に人それぞれの定義が違うと,

「僕はデジタル派です」

「ほう,あなたはデジタルですか」

といった会話の裏の相互理解が難しくなる。

安易に「デジタルです」と言ってしまうと,

「(フフン,こいつも棒テン即リー麻雀か)」とか「(麻雀は算数じゃないのにねぇ・・・)」などと飛躍・誤解されてしまう恐れがある。


誤解されるくらいなら,自分がデジタル派だなんて言うべきじゃないのかもしれないね。



その質問を受けたとき,僕の先輩が代わりに質問に答えてしまったんだが,

その時は「最速のテンパイを目指す」とか言っていたように思う。ちなみにその先輩は流れ論者。


僕の考えは全く違って,例えば


三四五六①②⑤⑥⑦23455  ドラ関係なし


「最速のテンパイを目指す」のがデジタルであれば,自称デジタルの僕は即リーを打つということになる。


しかし僕はこの手牌,即リーを打つこともあれば,テンパイ崩しをすることもある。すなわち「状況による」のである。

状況によって打牌が変わる,そんなデジタル派なのだ。


じゃあ僕が何を以て自称「デジタル」なのかというと,ただ一点。「流れ論否定派」であること。

「茶柱さん,麻雀に流れなんてないよ」という爆岡の名台詞にウンウンと頷ける者を,デジタル派と定義している。


そんな広い定義だから,デジタル→こういう打ち筋,だなんて簡単な推測は立てられない。

いろいろやります。押したり引いたりします。愚形リーチ打ったり,愚形嫌ったりします。そんなデジタル。

「デジタル的には何切るの?」と言われても,僕はこれを切るかもしれないし,別のデジタル派はあれを切るかもしれない。


だから「デジタル」という言葉に先入観を持たないで欲しい,というのが本音。

自称デジタルを訴える打ち手に会ったら,じっくり話をしてみてください。きっと同じデジタル派同士でも互いに色々考えてて,異なった打ち方はたくさん出てくるはず。



ちなみに僕が何故,誤解を招く「デジタル」という言葉を使ってまで,自分のスタイルを訴えるのか。

それは,流れ論に対する反感の表れである。

「おまえら,『流れが悪いからピンフドラ2をダマにしてみました』って,意味不明なこと言ってんじゃねーぞ!」と周囲に訴えているつもりだったりするのだw

九州リーグ第一節レポート

連盟のホームページに,九州リーグ第一節の観戦記がアップされました。


http://www.ma-jan.or.jp/title_fight/kyusyuleague.php


今月中に,先日行われた皇帝位決勝の観戦記も本部に送るつもりです。こちらはまだ執筆中。

中央でのタイトル戦観戦記のように本格的なモノにする予定で,牌画や写真を使った闘牌をふんだんに盛り込んでいます。


途中段階ですが,なんだかオレの観戦記・・・薄っぺらいなw

なるべく膨らませて仕上げますが,あまり期待せずにお待ちください。

前期九州リーグ第一節

去年,無念の準優勝で昇級を逃し,想い新たに臨む九州Bリーグ。

今年からは事務局員の立場を任されることになり,対局意外の面でも求められることは多い。


午前行われるのは,AリーグとCリーグの対局。Cリーグの研修生やアマチュアの指導のため,2卓を常に見回り。

特に研修生は,将来の連盟員として九州を盛り上げていく有志となる人材であるので,厳しい指導のもと成長を手助けしなければならない。


やはりまだ完成形には程遠く,多面での指導が必要だった。

「積み棒を出して下さい。他に気付く人はいないんですか?」

「出来る限り推牌をしましょう。同卓者に気を遣ってあげて」


細かいことから言い出せばキリがないほど。しかし何よりも目に余ったのは,模打のスピードがあまりに遅いこと。

5人打ちの5半荘で,6時間かかってたらどうしようもない。

「スピーディに打って」と言っても,すぐに改善できるものでもなく・・・。

やや不安になったりもしたが,1年前までどうしようもなかった打ち手が,今では立派にBリーグで打っているという事実もある。

期待したい。



午後からはBリーグが開局。自分のための対局。

特にヘマはせず,自分の理想通りの麻雀を打てた。かなり満足。

スコアは一桁のプラス。


プラス50ポイントで「いい麻雀が打てた!次からもこの調子で」

マイナス50ポイントで「ミスばっかりで最悪!反省しなきゃ」


というお決まりのセリフを言うのは感心しない。

大凹みした打ち手に「何やってんだ下手くそ!」と罵る指導者にも感心しない。

どれだけ自分の思う正着打を繰り返しても,マイナス50を叩くことは頻繁にある。

スコアを反省するのではなく,内容に反省を求めるべき。

逆に,期待された打ち手がプラス50ポイントを叩いても,「流石だな」ということにはならない。

おそらく50ポイントなんて,たまたま運良く実力以上のポイントが叩けたに過ぎない。

麻雀はそれほどに,実力が反映されにくいゲーム。残念なことに,それを認識している(現実を受け入れられる)プロは少ないようだ。



無事にリーグ戦が終わったら,恒例の三麻。浜上プロ,安東プロと。

さっきまでとは一転しておちゃらけモードに。ビールは飲むし先ヅモはする,足も組んでいる。

三麻が終わってまっすぐ帰るはずもなく,クラブに突撃して,綺麗なお姉様方の前にだらしない顔を三つ並べる。

最後はアマチュア参加して頂いているT尾さんのスナックへ。


切り替えが必要なのさ,と自分を誤魔化して,ふらふらと帰路に就いた。

事実≠真理

「カッとなってやった。今では反省している」(容疑者まんくーる)


だってさ・・・つい我慢できなくなってさ・・・半荘4回くらいならよくね?


昨日,試験期間中であるにも関わらず,ブルドラ行ってまいりました。ひゃっほう!


・・・今では反省しています。



今日は久々に考察記事なんかを。(勉強しろ)

実戦での牌姿。


三四四五②③③④114567  ドラ無関係


くっつきのイーシャンテンってのは頻繁に遭遇すると思うんだけど,

「『三四四五』の中膨れのカタチは,くっついたとき必ず両面になる(ツモ四は除く)から残せ」ってセオリーがありますよね。

その理由で,4567よりも三四四五を残す人が多いんです。(今回は②③③④の部分は除いて考察します)


だけど,ホントにそう?「必ず両面になるから優秀」って,それは理由になってなくねえ?


両面以上になる受け入れ枚数を数えてみると,


三四四五・・・・・・ツモ二,三,五,六で両面になり,枚数は計14枚。

4567・・・・・・ツモ3,5,6,8で両面以上になり,枚数は計14枚。


枚数は同じだが,4567のカタチはツモ3,8の場合が3面張になる点で優秀。

そして,ツモ4やツモ7となった場合にシャボ待ちのテンパイが組める。すなわち愚形含む単純テンパイチャンスで言えば後者が優秀。

さらに言えば,上記の牌姿でツモ1ときた(雀頭が暗刻になった)ときに,ノベタンに受けられるメリットもある。


三四四五側の唯一のメリットは,イーペーコー目があること。ただこれは,受け入れ4枚の中から限られた2つ(この場合だと三と五)をズバリ引くことが必要で,確率はかなり低い。単純な確率計算をすると,9/77。11.7%。



これらを考えると,三四四五よりも4567の方が若干優秀ではないか,と思える。


ツモ2,もしくはツモ9ときたときにカンチャンになる,という点だけど,それはツモ切ってもよいし仮テン取ってもよいし,即リーチの選択だってあるかもしれない。要は選択肢が増えるのであって,マイナスではないのである。デメリットではなく,メリットである。


以上から,僕は三四四五よりも4567のカタチを優先的に残して打っています。


(2/09 追記:今回は三色・タンヤオなどは考えず,単純に牌理の話として捉えてください)


それでも戦術書では,三四四五を残しなさいとの記述が圧倒的に多い。

もちろん解説は,「必ず両面になるから」。

読者は「ほほう,必ず両面になるのか」と,『コトバ』に騙されて盲信してしまう。



説得力のある『コトバ』が必ずしも麻雀の真理を突いているとは限りません。

「必ず両面」というのは紛れもない事実ですが,事実が麻雀の真理に近づく技術であるとは限らないのです。

少なくとも牌理に強くなるためには,戦術書ではなく牌と睨めっこするのが一番だと思います。

あれがくっついてこうなって,将来的な余剰牌はこれで・・・と格闘することで磨かれるもの。

与えられたアドバイスは,自分で徹底的に考察した後で自分のものにしましょう。


持つべきものは常識ではなく,今ある常識を疑ってみる姿勢。

試験の目的は忍耐力向上?

更新頑張るとか言って,結局なかなか更新できず。ごめんなさい。


実は只今,学校が試験期間中。

無事に単位を取れれば晴れて卒業で,4月からは輝くリーマン兼麻雀プロになれます。


落ちたらホント洒落にならないんで,ブログ更新したいなーと思いつつも勉強に追われて更新がままならない状態です。

という言い訳なんですけど,どうですかね?


皇帝位の観戦記も半分程しか仕上がってないし。そろそろ本部長から催促の電話が来そう・・・ブルブル。


そのかわり,勉強はそこそこ順調です。

ナントカ解析とかナントカ方程式とか,意味わからんけど頑張って単位取ります。

試験終わったら教授のとこ行って頭下げてお願いする気までありますw

格好つかんなーw


将来役に立ちそうにない勉強なんか放り出して,将来役に立ちそうにないバカ麻雀でも打ちたいです。



2月下旬には試験が終わります。

読者の皆様,それまでどうか,僕を見捨てないで。

ブルドラ大王戦

そんなわけで,久々に更新です。

ここ数日,たくさんの方に「ブログの更新を楽しみにしている」との言葉を頂きました。

本当にありがとうございます。おかげでこうやってまたブログを更新する気力を持つことができています。


今日は先日行われたブルドラ大王戦のレポートを。

未だ九州リーグの決勝「皇帝位戦」のレポートを書いていないことをツッコまれましたが,実はその件は正式に観戦記を書き,本部に提出することになっています。

無事にそれが通過すれば,連盟のホームページで閲覧可能という素敵な事態になるかも。



さて,ブルドラ大王戦は,全国に跨るチェーン店「ブルードラゴン」のチャンピオンを決める,一年に一度のお祭り行事。

本部から「死神の優」こと伊藤優孝先生などの多数ゲストをお呼びしての華やかな大会が催された。

(ちなみに後の懇親会の席で,伊藤先生はご自分のことを「死にかけの優」とおっしゃっていた)


この大会は,前日から予選を行い,上位通過者が当日の本戦に出場できるというシステムだったのだが,

僕は昨夏大分店での最強戦で決勝進出を果たしていたため,既に本戦出場のシード権を所持していた(詳しくは8月の記事参照)。

そのため当日は昼過ぎからのんびりと会場入り。


本戦のシステムは,36名で半荘3回を争い,上位8名が準決勝進出。

素点の勝負で,およそ100ポイント強のスコアが必要。

ルールはブルドラルールに従い,一発赤裏アリ,白ポッチルールもアリ。


1半荘目。

G浜上プロと同卓。途中二人で50000点近く持つものの,後半ヌルい打ち込みが続き,34600点で終了。

でも,この上ない程楽しかった。久しぶりの大会だからだろうか?

高揚感でいっぱいだった。


2半荘目。

J真鍋プロと同卓。

なかなか好感触の麻雀。38400点で終了。


3半荘目。

伊藤先生と同卓。

最低30000点は欲しいところ。

他のメンツの状況は,上家と対面がほぼ目無し。伊藤先生は不明。

目無しは大物手を狙ってくる可能性が高いので,それを踏まえた打牌選択が必要。


軽く目無しの親を流して,自分の親番で点棒を稼ぎたい・・・と目論んでいたものの,場は荒れに荒れた。

ツモの応酬の末に迎えたオーラス,親番で持ち点は15000点ほど。このまま終われば間違いなく落ちる。


手にした配牌は好形のタンピンが見えるものの,いっこうに進まない。河にはこちらの待ちこがれる牌が次々と捨てられていく。

ここで思い切って,急遽チートイに移行したのが大正解だった。


三三四四七④④⑤⑦226  ドラ無し  ツモ 6


上家と対面は国士模様。どちらも確実に山に生きている。七は1枚切れ。⑦は生牌だが,伊藤先生が使っているか・・・。

意を決して七単騎で曲げた。曲げた瞬間,逆か?!と感じた。

2巡後・・・目の前に並ぶ⑦。バタバタと合わせてツモ切られる⑦。

関係ない!七だって山にいる!


・・・いてくれた。6000オール。

アガリ止めを拒否し,続行。2900を2連続和了し,無事準決勝進出を決めた。


ただ,この半荘は,脇二人がオーラスに死んでくれていたことに救われた。

実際,無理に国士を狙わなければアガりの道があったようだ。

自分の力でもぎ取った準決勝とはほど遠い。オーラスに死に体になることは,進出者を決めてしまう行為になることもある。



準決勝。各卓上位2名が決勝に進出できる。

ここで,この日最大の後悔を残すことになる。


東一局。

起親でなんと四風子連打に遭遇。

颯爽と親が流れた。


東二局。

この局だった。

5巡目


三五六七八④566789  ドラ 6  ツモ ⑥


打9か,打三。もしくはテンパイ取って手替わり待ちのダマなどがマジョリティーだろうか。

ここで,なんと打5の即リーチ。

なぜリーチしたのか?


・上家のルーラー山口プロの仕掛けを見て焦った。

・ギャラリーが張り付いているという緊張から,リーチに逃げた。

・ほとんどの場合即リーが有利であるという,とつげき東北氏の著書が頭をよぎった。


特に2番目が大きかった。基本的に大会の決勝で緊張する性質ではないのだが(初戦で緊張することはある),何故かこの日は違った。

場数をあまり踏んでいないという脆さが,ここに出てしまったように感じる。


その後,河には連続で4→3と並び,萬子も終盤二→一と並んでいた。

結局これ以降は見せ場無く,大王戦は準決勝敗退に終わった。


ちなみに優勝は,先日皇帝位も制覇している藤岡プロ。おめでとうございます。



大会後,若干名のアマも含めての懇親会。日頃関われない方と有意義な時間を過ごせたように思う。

協会の斉藤勝久プロや,麻雀ポータルサイト「麻雀倶楽部」の高橋さんにも楽しいお話を色々と聞くことができた。


そして2次会は伊藤先生と。

ちなみに伊藤先生には連盟九州本部設立に多大なるご協力を頂いており,九州本部連盟員としては頭が上がらない存在。

話の中に,連盟員に対する愛情を感じた。

新人王戦では頑張ります,などと軽く言ってしまったが,口先だけでなく結果を出して応えたいと切に思った。



長い一日だった。楽しさや悔しさを同時に味わい,新しい世界を垣間見た気さえした。

クタクタになって帰宅し,前日寝ていなかったのも災いし,18時間眠り続けたことを最後に付け加えておく。

ばってんリーグ決勝観戦記

世の新成人達がスーツや晴れ着に身を包み,街を闊歩していくのを横目に,雀荘ブルードラゴンに向かった。

この日はばってんリーグの決勝戦が行われており,その観戦に。


対局者は,連盟九州所属のプロからは,グランバザール浜上(以下G浜上),シャーク安東(S安東)。

アマチュアからは,高木,松本。


やはり連盟所属の我が身としては,G浜上とS安東にタイトルを獲ってもらい,プロの威厳を示して欲しかった。

実力的にも,二人のワンツーフィニッシュは妥当なところか,とも思っていた。

ただこれは短期決戦。たった6半荘で勝ちきるのは想像以上に難しい。



始まった1半荘目。

なんとさっそく,G浜上→S安東の順でのワンツーが飾られる。

この結果を見て,アマの二人はどう感じただろうか。負け腰にならず,存分に自分のスタイルで打てただろうか。


2半荘目。

G浜上が,高木からポンテンの倍満を出アガり。

後に語るが,高木はやはりこの放銃が相当応えたらしい。この一撃以降集中力が切れたようで,浮上のきっかけは得られなかった。

しかしこの半荘,大トップを取ったのはG浜上ではなくS安東。

集中力の切れた高木の愚仕掛けが影響したかはわからないが,それを戒めるかのように引いた6000オール。

その声,その表情に,彼もこの日に大きな気持ちを賭けて臨んでいることを感じた。


3~5半荘。

S安東が抜群の安定感を見せつける。

この人の最も長けている部分は,条件把握や展開読みなど,戦略的に非常に深いところまで思考を煮詰めているところだと思っている。

例えばなぜリーチしない?と思って聞いてみると,そこまで考えるか・・・という想像以上の答えが返ってくる。

毎回期待しながら質問をぶつけられるプロである。


最終6半荘目。

長かった闘いに,いよいよ終止符が打たれようとしている。

その時点でトップはS安東。2着につけているG浜上は80ポイント差で,約60000点差をつけたトップラス条件。相当に厳しい。

その2着に差し迫っているのが松本。G浜上と30ポイント差。着順一つ差と20ポイント強の差,といった条件。

苦しい位置にいるのは高木。こういった条件戦で目がほぼ無くなるのは,本当にキツい。

ただ最後の親番が流れるまでは,目無しではない。思いっきりやってほしい。


始まった最後の闘い,まずは高木が大きく先攻した。膨らませた点棒は50000点ほど,しかしその差ではまだ3者とも問題なし。

自由に泳がせ,互いの牽制に力を注いでいる。

その後,点棒を重ねたのは松本。ほぼG浜上と並ぶところまできた。

G浜上は,とりあえず松本をかわして,S安東との直接対決まで持っていきたい・・・そう考えているのだと思っていた。


ここで事件が起きた。


南2局。松本の親番。

浜上が平和のみのダマテンをいれている。

一手替わりで三色,もしくはドラまで振り替わりもあり,納得のダマ。


四五六七八九⑦⑧67899  ドラ三


しかし,中盤以降に松本から打たれた3枚目の⑨を見逃す。

アガったほうが良いのではないか?実際この見逃しの後,松本に連荘を許してしまっている。

「もしや・・・?」と思っていたが,その予感は南3局に的中した。


南3局。高木の親番。

G浜上の配牌。


一二二四9南南西西北北中中


中をポンして,打四。


一二二9南南西西北北 ポン中中中


跳満まで見込める手牌。アガりきれば2着はカタイか・・・そう思っているところに,打たれる二。

これをG浜上は迷うことなくスルーした。


「(!?・・・そうか,もしや)」


そう,立て続けに打たれた二枚目の二もスルー。

役満しか狙っていないのだ。

さっきの⑨スルーもそう。2着なんか見ていない。優勝を見ている。


この闘牌を見て,鳥肌が立った。これほど心打たれる闘牌は,初めてだった。


「(しかし・・・役満なんて間に合うのか?)」


その後のG浜上のツモは強烈だった。東を一枚。發を一枚。南をポンして,さらに北を暗刻に。


東西西北北北發  ポン中中中 ポン南南南


固唾を呑んで見守るギャラリーも,気持ちは同じだった。奇跡の逆転を見てみたい!

そして・・・。


東西西北北北發  ポン中中中 ポン南南南  ツモ 東


おそらく・・・卓上にいるのと同じように,緊迫感を味わっていた。ツモってしまえ・・・!


しかし。夢は,長く続かない夢だった。

親の高木のアガリに阻まれ,役満は日の目を見ることなく消えていってしまった。


オーラス。G浜上の親番。

最後のチャンス。しかし,もう天の配剤は巡ってこなかった。

必死にテンパイにたどり着こうとするも,ノーテンで終了。



優勝はシャーク安東。おめでとう!

そしてこんなにまでも心震える闘いを見せてくれた4人に拍手を贈りたい。


この対局が終わり,心の中に様々な気持ちが駆け巡った。

S安東,G浜上に普段たくさんのことを学ばせてもらっている自分を,誇らしく思った。

連盟に所属して,この人達に会うことができてよかった,とも思った。

それから。こんな素晴らしい対局。その卓に座っていなかった自分を悔いている。

来期こそは,決勝の椅子を。

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