南2局  南家:多井  ドラ:4


②③④⑤⑥⑦⑧⑨44678   ロン⑦   岡澤より3900点和了




同局  西家:岡澤


四四四七七八八⑥⑥99南中   ツモ:⑦   打:⑦(ツモ切り)



一枚目の①を柏井がツモ切りした後に多井プロの聴牌。


本来であればリーチに行きたいところだが、岡澤プロからの直撃で


いいアガリとなった。


岡澤プロはツモり四暗刻の二向聴で、関連牌は9が一枚だけ


切られている。


四暗刻を目指しての⑦ツモ切りなんですが、この対子二組の七八


場況的にものすごく悪い。七も八もヤマに残っているんだろうか?


っていうぐらい。実際、八が一枚だけあるぐらい。


⑥もよくない。ということで、この四暗刻は成就しないと感じる。


であるなら、四暗刻を見切って、打:四とする手もあったと思う。


まだ10巡目なんで、四暗刻の未練をなかなか断ち切れないと


思うし、この⑦もいづれは切るかもしれないが。






南3局  東家:多井  ドラ:4  裏ドラ:八   以下の牌姿でリーチ


四六⑤⑥⑦⑨⑨222789   ツモ:五(一発)   2000オール



五は全体河には一枚も切られていませんが、実際は四枚目の五


それを一発でツモるとは、力強い。


このカン五に自信があったかどうかはわからないが


どちらかというと、親番維持のリーチの様に思える。






南3局  1本場  東家:多井  ドラ:3


四五六⑤⑥33366  ②(ポン)   ツモ:④   4000(+100)オール



配牌   四六②③⑤333568東西発



第一打が西で第二打が東、4巡目に②ポンの瞬間、最低ドラの3が


二枚入っているのでは?と思った。実際は三枚。






南3局  2本場開始時点の点棒とポイント状況


東家 多井プロ : 56500点   26.5 + 15.0 = +41.5


南家 岡澤プロ : 21500点   ▲8.5 + ▲5.0 = ▲13.5


西家 柏井 : 17200点   ▲12.8 + ▲15.0 = ▲27.8


北家 田中 : 24800点   ▲5.2 + 5.0 = ▲0.2





トータルポイント


東家 多井プロ : ▲3.4 + 41.5 = +38.1


南家 岡澤プロ : 44.2 + ▲13.5 = +30.7


西家 柏井 : ▲50.4 + ▲27.8 = ▲78.2


北家 田中 : 9.6 + ▲0.2 = +9.4




私は採譜をしながらだったので、


細かなポイント計算はやっていなかったが


多井プロが5ポイントちょっと上回ったのはわかっていた。




さて、ここから1戦目 南4局に続く、問題の局




南3局  2本場  東家:岡澤  ドラ:三


四五六57西西  ⑦⑧⑨(チー)  白(ポン)   


                      ツモ:6   300-500(+200)(+R)


このアガリ、特に田中が出したリーチ棒で岡澤プロが再逆転。




同局  北家:田中   以下の牌姿でリーチ


一二三四五③③③⑥⑦⑧88



え?嘘? ポイントわかってる?


逆転する為には残り2局でハネツモを2回が条件だよ。


もしくは役満1回とか。


多井プロからドラが出てくるはずもなく、うまくツモれたとしても


その差17.9ポイント。


どうして、こういう手作りするかね?


6巡目までに裏ドラ③の可能性がほぼ消える②が三枚出てしまい


やはりどう考えても、うまくいって2000-4000がいいとこ。


もうこういうのを見ると、本当にこれ決勝戦?


って、思ってしまうわけです。


いつかの大会も、ある年輩の方が優勝とか全く考えない


アガリにいってたけど、それと一緒ですね。


もっと勉強しなさい!!!






南4局  東家:岡澤  ドラ:⑨  裏ドラ:西


七八③③⑥⑦⑧567東東東   ロン:六   田中より3900点和了




同局  北家:田中


六七七七⑤⑤⑤⑤⑦⑦458   ツモ:東   打:六



田中からすれば完全安牌がなく、岡澤プロのリーチ後の三ツモ切り


自分の七暗刻から六を切ったという結果。


リーチ宣言牌が⑥なんで⑤も⑦も打ちづらいんですが、


じゃ~何を切るか? ここは打:七しかなかったんじゃないかと思う。


もし、ペン七があるならそれは仕方ない。


打:六よりもまだいいんじゃないかと思った。


私からは田中は見えていなかったので、


正直 “田中、何やってんだ? しっかりしろよ!!” と思った。




このアガリで多井プロは優勝する為には2000-4000ツモか


5200直が必要となったが、南4局 1本場は全員ノー聴で終了。


結果として、田中の一打、一打が大きく影響した決勝戦だった。


柏井は準決勝までの勢いは影を潜めたが、


それでも採譜者として見ていて、納得の打牌であった。


結果はついてこなかったが、やはりここらへんは田中と違っていた。





岡澤プロの優勝ということで、今年のMVPは岡澤プロで決まりかな。


私が言うのもなんですが。。。


対抗として、石橋。  後期の石橋の戦い方次第か。