死者ゼロの影で
東海道新幹線が開業してから、10月1日で50周年を迎えました。
この間、「列車事故による死亡者がゼロ(1995年三島駅ホームで高校生の死亡事故は起きている)」というのが自慢ですが、その影で、トンネル工事での土砂の崩落などで210人が犠牲になったということをご存知でしょうか?
静岡県湖西市の住宅街、新幹線の線路沿いにある慰霊碑の裏側には、殉職者210名の名前が刻まれています。
その中には、10~30代の若者や、地方から出稼ぎに来ていた人も多く含まれています。
自慢話も結構ですが、絶対に忘れてはならない人たちの名前です。
東海道新幹線が開業した9日後には、東京オリンピックが開幕しています。
新幹線をはじめとする、東京オリンピックに向けた様々なインフラ整備のための突貫工事による国内外の犠牲者は、膨大な数に上ります。
リニア新幹線、二度目の東京オリンピック…
光の裏には必ず影があることを、いつも忘れないでいたいものです。
原発全廃宣言
9月に行われたスウェーデンの議会選挙で勝利した3党連合が、原子力発電所を将来的に全廃することで合意したと発表しました。
次期首相に就任予定のステファン・ローベン氏も公共ラジオで
「『原発は廃止すべし』が新政権の最初の一歩となる。まずは(廃止に向けた)分析を開始する」
と語り、自然エネルギーによる発電を将来は100%にすることを目指すと宣言しました。
スウェーデンでは現在、3カ所の原発で10基の原子炉が稼働中で、総発電量の約4割を原子力が占めています。
目先の利益にとらわれず遠い未来を見据えた方針と、地球にとって有害で必要ないものを廃止すると決断した勇気ある宣言に、拍手を送りたいと思います。
日本では原発事故後も再稼働や輸出に向けての動きが活発で、かの国とはまったく逆の道を歩み、目先の利益のために暗い未来を創り出そうとしています。
誇りある人間の選択とはどういうものなのか、まだ議論が必要でしょうか?
人生よ、ありがとう
珠玉の20曲、4年前より迫力を増した声、満席の聴衆の歌声と笑顔…
10月7日、わが音楽の師で、喜寿を迎えた金城広子さんのコンサートが調布文化会館「たづくり」の「くすのきホール」で開催され、家族や知人・友人と行ってきました。
1日違いで台風18号の影響を免れて快晴に恵まれ、平日昼間の開催にもかかわらず、500席のホールは老若男女でほぼ満員。
77歳、143cmの小さな身体のどこから、このような魅力溢れる声が生まれてくるのか…
金城さんは常々、「生かされている意味」という言葉を発します。
この世に生まれてきた自分という存在の意味をいつも自らに問いかけながら、多くの方々に「歌の心」を教え、伝えているのかもしれません。
不肖、私の代表曲「四万十川」も、会場のみなさんに歌っていただきました。
コンサートの題名は「人生よ、ありがとう」ですが、「金城広子さん、ありがとう」、「あなたに出逢えてよかった」と思いながら帰路についた人が多かったことでしょう。
高齢とはいえ年に一度くらいは、この声に会いにきたいものです。
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