手をつないで | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

「ねえ?姫君・・・俺の手を取りなよ」



姫君の悲しみをぬぐって挙げられるのは俺だけだろう?






「ヒノエくん・・・」


泣いている姿を見られたくなくて、慌てて涙を拭い

笑おうとした私を、ヒノエくんはちょっと困った顔を見せて

そして人差し指を私の唇に当てた。


「俺にも隠してしまうのかい?」


「え・・・・・・」


「姫君の心の不安を俺が取り除いてあげるよ」


ヒノエくんの言葉が我慢していた涙を再び呼び起こすのは

すごく簡単で・・・


「・・・・もう・・ヒノエくん・・のバカ・・・」


「どうして?」


「私は・・・・」


「俺の心はいつもお前を向いている・・だから・・かな?」


訊きたい言葉

言って欲しかった言葉

いつもヒノエくんは私にくれる。


「・・・・甘えている・・・」


「おかしな事を言うんだね、姫君は・・」


「・・・・?・・・」


「俺以外に甘えるなんて・・そんな事ダメに決まっているだろう?」


そう言って、ヒノエくんは頬に優しくキスを落としてくれた。











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あとがき

ヒノエくん、久しぶりに書いちゃいました。

ヒロインの心情だけなのでヒノエくん側を書いていない・・・・・°・(ノД`)・°・

ごめんなさい・・ヒノエくん。

文才ない私を赦してぇ~~。

ヒノエくん側は、後からって事で・・許してくださいm(_ _ )m