「ねえ?姫君・・・俺の手を取りなよ」
姫君の悲しみをぬぐって挙げられるのは俺だけだろう?
「ヒノエくん・・・」
泣いている姿を見られたくなくて、慌てて涙を拭い
笑おうとした私を、ヒノエくんはちょっと困った顔を見せて
そして人差し指を私の唇に当てた。
「俺にも隠してしまうのかい?」
「え・・・・・・」
「姫君の心の不安を俺が取り除いてあげるよ」
ヒノエくんの言葉が我慢していた涙を再び呼び起こすのは
すごく簡単で・・・
「・・・・もう・・ヒノエくん・・のバカ・・・」
「どうして?」
「私は・・・・」
「俺の心はいつもお前を向いている・・だから・・かな?」
訊きたい言葉
言って欲しかった言葉
いつもヒノエくんは私にくれる。
「・・・・甘えている・・・」
「おかしな事を言うんだね、姫君は・・」
「・・・・?・・・」
「俺以外に甘えるなんて・・そんな事ダメに決まっているだろう?」
そう言って、ヒノエくんは頬に優しくキスを落としてくれた。
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あとがき
ヒノエくん、久しぶりに書いちゃいました。
ヒロインの心情だけなのでヒノエくん側を書いていない・・・・・°・(ノД`)・°・
ごめんなさい・・ヒノエくん。
文才ない私を赦してぇ~~。
ヒノエくん側は、後からって事で・・許してくださいm(_ _ )m