独占欲は人一倍 | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

抱きしめてキスしたって君を好きになっていくこの気持ちに果てはない




「まったく・・・・順を追って説明して欲しいですね」


「・・・・そ、そうですよね・・・」


「わかっているのなら、説明を」


「は、はぃ・・・・」


弁慶の恐ろしさは分かっている



「離れないで傍にいて」


そんな言葉を彼女の口から訊くことができるとは

弁慶からしたら嬉しい誤算だ。


「・・・・・・僕が欲しい?」


視線を望美から、咲弥へ向けると

頬を赤く染め、潤んだ瞳で濡れた唇で言葉を紡ぐ

咲弥の姿にその場にいた者が

一瞬ドキッと胸が高鳴るのがわかる。


邪な感情を見せて覚悟はあるんでしょうね・・


「「「ひぃ!!」」」


景時と九郎の怯える声が聞こえたが

袖を掴んで自分を呼ぶ咲弥へ視線を戻す。


「・・・・ぃ・・・の・・」


「聞こえませんよ」


「・・・欲しい・・・の・・・」


「何が欲しいんですか?」


「・・や・・ぁ・・・意地悪・・」


「意地悪なんてしてないですよ・・・可愛い人」


指で唇をなぞり、触れそうな位にまで

顔を近づけてチョン・・と舌で唇をなぞると甘い声が漏れる。


「さあ・・・愛しい人・・『何が欲しい?』の」


「弁慶・・が・・欲しいのぉ・・・」


「ふふ・・・・・・よくできました」


深い笑みを落とし、弁慶は誘われがまま

彼女に口づけを落としていく。


ここに誰が居ようと関係などない。


クチュリ・・・ ピチャり・・・


口腔内で互いの舌を絡めとる音が

妖しく、イヤらしく部屋に響く。


「・・・・・咲弥・・さん・・・」


「足りない・・・・もっ・・・・と・・・頂戴・・・・」


「ふふ・・・・いつもそうして僕を強請ればいい」


耳元で囁きながら耳を甘噛みすると

それに答えるように、咲弥が小さく声を上げる。


「あ・・・あの・・・・」


「あぁ・・・そうでしたね」


顔を真っ赤にし、弁慶に声をかけた望美に

最上級の笑顔を見せて、咲弥を抱き上げる。


「・・・・・・・・・・しばらく、彼女は僕が預かります」















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あとがき

こ、こちらで如何でしょうか?『微エロな感じで』とのリクエスト

真さんの希望のそっているかな?

あの後は・・・・・(///∇//)

って事でお願いします。