僕の狂気の愛 | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

君と僕の関係を壊したいんだ。



「亮司さん?」


僕のそんな心を知っても君はそんな風に見つめてくれるだろうか?


「珠洲」


いつもと同じように声をかけ、いつもと同じように笑顔をみせれば

君はいつもと同じように僕の名を呼び、僕に笑顔を見せてくれる。



「・・・亮司さん?どうしました?」



僕の顔を覗きこむ君の姿。


それだけで僕の心は黒に染まる。


ねえ、珠洲・・・。


僕が今から与える全てに、君はどんな感情を見せてくれる?



僕を軽蔑し


僕を見ないかもしれない



「嫌なんだ」



「亮司さん?」



ぽつりと呟いた僕の言葉と珠洲を掴んだ腕。



「ねえ、僕は・・・・汚い大人だね」


「な・・にを・・」


戸惑いを隠せない君の唇を強引に奪う。


驚きのあまり僕から逃げようとしている君の腰を引き寄せ

君の甘い唇を貪る。


「ふぅ・・・・ん・・」


「ねえ、僕を・・・・信じてくれるの?」


どさりと君を床に倒し、瞳に涙を浮かべている君に

いつもと同じような笑顔を見せる。



いや



違うね



いつもと同じじゃない。



「珠洲」


「亮司・・・・さん・・・・」


「誰にも君を渡さない」


僕の言葉に息を呑んだ君。

何かを告げようとした唇を、再び僕のソレで塞いだ。


拒絶の言葉など訊きたくはない。









■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

あとがき

なんだか、また無駄に続きそうな終わり方・・。


もし続くなら、次は珠洲ちゃんの視点です。


久しぶりすぎで、ちょっと・・いや、かなり微妙な様子です・・・はい。