「あ・・・」
小さく聞えた声に反応し振り返ると、幸せそうな花嫁がそこに立っていた。
ありったけの幸せを君へ
「珠洲?」
「ごめんなさい」
名前を呼ばれ、慌てて駆け寄ってくる珠洲を見ながら
亮司は教会でライスシャワーを浴びている花嫁と花婿へ視線を向けた。
「綺麗ですよね」
「そうだね」
亮司の腕に自分の腕をからませ笑顔を見せる珠洲に
思わず笑みがこぼれる。
「??私、変な事いいました?」
笑った亮司に首を傾げる珠洲。
「いや、僕は 」
そう言って珠洲の耳元で言葉を囁くと
真っ赤になって亮司を見つめる珠洲の姿がまた可愛らしく
亮司は抱き寄せた。
「もう。意地悪」
「そうかな?僕は自分が思ったことしか言わないけど」
珠洲に告げると、そっと頬にキスを落とした。
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あとがき
本当に、久しぶりの『翡翠の雫』
ちょっと短めですけど、最近書いてないので口調が・・・。