はじめの言葉 | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

「おかえり」

そのたった一言が、私の心に染み渡り鼻がツンッと痛くなった。
私を見つめる瞳が、優しくて温かくて、幼い頃に触れていた温もりを思い出した。

「どうした?」

「なんでもない」

涙をごまかそうとして、えへへと笑って私を見つめる彼に答えた。

「そっか」

わかっているのに、何も言わず手を差し伸べて私を家に迎えてくれた。

「おかえり」

「た、ただいま」

もう一度、私に笑顔を見せて言ってくれた彼に私も返事を返すと、頭を撫でて小さく頷いてみんなのいる場所へ連れて行ってくれた。








■□■□■□■□■□■□■あとがき

昨日の話の続きっぽい感じで書いてみました。
リハビリを兼ねて…